配られたカードで勝負するしかないのさ

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大人気漫画のスヌーピーと女の子ルーシーとのやり取りでこんなのがあります。

ルーシー:時々、わたしはどうしてあなたが犬なんかでいられるのか不思議に思うわ。

スヌーピー:配られたカードで勝負するしかないのさ…..それがどういう意味であれ。

ルーシーの辛辣な質問にちょっとドン引きですが、スヌーピーの返しはなんて男前でカッコイイんでしょう。

私が大学に入学したときにある先生がこんな言葉を送ってくださいました。

「君たちは今希望で胸いっぱいでしょう!でも、短い学生時代であったとしても、きっと壁にぶつかることもあるでしょう?こんなハズではなかった、こんなことをしたかったわけではなかった、自分ならもっとできるハズなのに、など」

これを聞いて、希望で胸いっぱいの私たちになんて話をするのだろうかと思いました。でも、そのあとその先生はこう続けました。

「しかし、現状を悲観しても何も変わらない。だからそのときできることを精一杯頑張りなさい。今ある状況で最善を尽くしなさい。そうすれば未来は必ず開かれます」

これって、スヌーピーの言葉と非常に通ずるところがありますね。

この言葉を送ってくださった先生は認知症が進んでいて、当時認知症という病気に対する知識が圧倒的に不足していた私たちはどこかこの先生をばかにしていた節があったと思います。
それでも私にとってこの言葉はいつでも私を励ましてくれ、いつでも立ち直るための勇気をくださいました。
入学したときに先生が送ってくださったこの言葉が学生時代もそして社会人になったあとも何度も私を救ってくださいました。

私が大学3年生のとき、この先生が病気で入院されました。近いうちにお見舞いに行こうなんて考えているうちにあっという間に他界されてしまいました。

例えお見舞いに行ったとして、私が何か話しかけたとしても、認知症の進んでしまった当時の先生には私がどこの誰で何を言っているのかわからなかったでしょう。
それでも私は先生に一言お礼を申し上げられなかったことを非常に後悔しております。

伝えられなかったありがとうの言葉…。

「いつか」ではダメなんですね。思い立ったそのときにありがとうの言葉は伝えるべきなんですね。

こんなことを言っておきながら照れくさくて実行できるかわかりませんが、特に疎遠になってしまっている方たちには今更どの面下げてっていう思いもあるのですが、日本を発つ前にきちんと挨拶はしていきたいなぁとは思っています。

そろそろ桜の花の咲くこの季節になり、先生の言葉をふと思い出しました。

小幡先生、私はいい歳してまだフラフラしていますが、それでも毎日希望を持って楽しく明るく生きています。そして、先生のあのときのお言葉は今でも私の胸の中で優しく暖かくこだましています…。

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