バイカル湖にて

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7/3(水)東京出発25日目、ロシア17日目

ウランウデ~バイカリスク 走行距離359km

ウランウデからバイカル湖ほとり

朝方の最悪な事件は済んだことと気を取り直し、予定よりも遅くなってしまいましたが、バイカル湖に向けて出発の準備を始めました。

名古屋から約3週間共に走った洋介さんともここでお別れです。

またどこかで会いましょう!と固い握手をして出発します。

走り始めると、いままでは常に前を走っていたあのかわいらしいフォルムのモンキーがいないことに若干の違和感を感じます。

前日まで気持ちの良いくらいの快晴が続いていたのが、この日はどこかどんよりしているように感じるのは、天気のせいだけでは無いでしょう。

この日の目的地はバイカル湖。

モンゴルへの最短ルートを考えるなら、ウランウデから直接250kmほど南下して国境を目指せば良いのですが、ウランバートルから西を目指す私はここに戻って来ることは無いので、遠回りにはなりますが一旦ウランウデから西に200kmほどのバイカル湖を見に行きたいと思ったのです。

バイカル湖は観光地でもあるので、ホテルなどもそれなりに点在はしていますが、ここは敢えてキャンプをしようと考えました。キャンプ場があればベストと思い、調べてみると幾つかのキャンプ場を発見。バイカル湖は大きな湖のため、そのキャンプ場を目指すとさらに距離があるのですが、キャンプ場ならある程度安全も確保され、景色などのロケーションも良いだろうと考えたのです。

朝の出発時刻が遅くなってしまったため、目指したキャンプ場辺りに着いたのは夕方の17時過ぎ。

しかし、そこは寂れた集落であり、どう考えてもキャンプ場なんてありません。人っ子一人歩いておらず、廃墟ばかりが目立ち、その不気味さはあの呪われた町オブルチエの比ではありません。ここはマズイ(-。-;)さすがにここで一人でキャンプは怖すぎるということで、再度地図を見ると、ウランウデ方面に20kmほど戻ったところにもキャンプ場を発見。

よし、ここなら近いので、ここにしようとUターンしてバイクを走らせます。

ここも小さな集落ではあったのですが、先ほどの集落とは違ってのどかな雰囲気です。

ご老人が散歩していたり、赤ちゃんを抱いたお母さんも歩いています。

そして地図で見るとキャンプ場になっているところにたどり着いたのですが、どう見てもただの道路( ̄□ ̄;)!!

どうしたものかと思っていると、赤ちゃんを抱いたお母さんとさらにそのお母さん(おばあちゃんと言うには若いけれど、この赤ちゃんのおばあちゃんでしょう)らしき人が偶然私が停車している道路の前の家から出てきました。

これ幸いと、地図を見せて、キャンプ場に行きたいことを伝えると、首を傾げています。おばあちゃんにあたるであろう方が携帯電話でご主人に電話をして聞いてくれます。

すると、この集落にもホテルがあるがそこではないかと言う。

でも、私はキャンプがしたいことを伝えると、理解してくれたのですが、キャンプ場は無いと言います。

では、キャンプ場でなくても良いのでテントを張って寝たいと伝えると首を振っていますが、取り敢えず付いてこいと言って歩き始めました。

道はほとんど整備されていなく、でこぼこ道ではありますが、ここ数日は天気だったのでしょう。ぬかるんでいないお陰でそこまで難なく走ることができます。

細い未舗装路ですが、そこまで難なく走れます

途中小学生高学年か中学生くらいの男の子たちの集団とすれ違います。

みんなオートバイを見て興奮して手を振ってきます(o^O^o)

「カワサキ、ニンジャ、カワサキ、ニンジャ」の大合唱(^o^)/

私の乗るこのオートバイはヤマハのテネレであり、カワサキのニンジャではないですが、この子達からしてみれば憧れの日本車にニンジャなんて名前のバイクがあるらしいという情報がどこからか入り、日本人らしき人間がどこからかやって来てオートバイ乗っているのを見たのですから、まさかこれが噂のニンジャなのではないかということだったのでしょう。

私も手を振って応じます。

更に進んで行くと道はだんだん細くなり、対向車がやって来ました。ヤバいどうしようと思いましたが、優しい対向車は道路を外れて草むらに乗り上げて避けて走ってくれました。しかも運転していた中のおじいちゃんはすれ違い様に親指を立てて笑顔で通り過ぎます(o^O^o)

そうしてたどり着いた場所は息を飲むような美しい場所でした。

そこは息を飲むほどの美しい場所でした

ここはこの村の人たちの憩いの場所よとこの優しい女性は教えてくれます。

この辺りにテントを張って良いかと聞くと、あそこにホテルがあるのだから、ホテルに泊まりなさいと言います。

取り敢えず、もう少しこの辺りを見てみてテントが張れそうかどうか判断すれば良いと思い、お礼を言いました。

最初に道を聞いた場所からだいぶ離れた場所で、かなり時間も経過していましたが、嫌な顔ひとつせず最後まで丁寧に対応してくれたことに、言葉にはしつくせない感謝の気持ちでいっぱいでした。

この女性が立ち去ろうとしたので呼び止め、バッグからステッカーを取り出し渡すと、にこやかに顔をほころばせ、くるりと振り返るとそのまま去って行きました。

さて、どうしたものかと思いはしたのですが、取り敢えずもう少しこの辺りを散策しようと湖のほとりに近づくと、そこには焚き火の跡など、キャンプをした形跡があります。

よし、ここならテントが張れそうだ

よし、ここならテントを張れそうだと言うことで暗くなる前にテントを張りました。

ここにテントを張りました

夕食を済ませ、コーヒーを飲んでいるとなんだか雲行きが怪しいです。

これは降ってくるかもなと感じたため、炊事道具を片付け、濡れては困るようなものはテントの中にしまい、就寝の支度を始めました。

キレイな夜空を想像していましたが、生憎の空模様だったことは残念です。

さて、寝るかと思い始めた頃には雷が鳴り始めました。

広い場所にポツンとバイクとテント…。

これ、大丈夫だよなと急に不安になり始めます。

いや、不安どころか恐い…。

夜中には雨足も強くなり、雷鳴も響き渡ります(~_~;)

一人、恐怖に怯えながら、弱小ツーリストはあの女性が言ったように、キャンプなんてせずに素直にどこかに宿泊すれば良かったと後悔しながら眠るのでした。

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