7/6(土)東京出発28日目、モンゴル2日目
アルタンブラク~ウランバートル 走行距離 353km

ホテルの子どもたちに手を振りながらバイクを走らせ、この日はこの旅において大陸上陸後の一番最初のチェックポイントである、ウランバートルを目指します。
なぜウランバートルが最初のチェックポイントになるかと言うと、ウランバートルには味戸さんという、パリダカのメカニックなどもこなしていた超一流の日本人メカニックが経営するゲストハウスがあります。そこでバイクのメンテナンスも兼ねて、一時滞在をし、過酷なモンゴルの西側や中央アジアツーリングに備えるためです。
国境の町アルタンブラクからウランバートルまで約350km。走行距離はさほどでもないため、午前中に出発すれば夕方前には全然到着するかと予想していました。
アルタンブラクから最初に出会う街、ダルハンまでの道のりは大変雄大で、遂に来たなという気分にさせてくれました。

モンゴル
走行中には何度もヤギの群れを見ましたし、道路を横断する牛を待ったり、私の想像していたモンゴルの世界が広がります。


※その様子はyoutubeに上がっています(019_0706_アルタンブラグ~ウランバートル編です)。
ダルハンに入ると急に都会になり、ここで一つの問題が起こります。
ずっと走っていたウランバートルまでの幹線道路が工事のため通行止めになっていて、道がわからないのです。
下手に脇道に入って行ってしまうと、えげつないダートに迷いこんで、Uターンすらできない状況に陥りかねません(>_<)
何度もぐるぐると市街を走り回っていると、私が同じところをぐるぐる回って道に迷っていることに気付いたご年配の男性数人が私に大きく手を振ります。
そちらの方に行ってみると、ウランバートルへの道を教えてくれます。
あの山を迂回していくんだ!
近くに見える山を指差して、地面をぐるっと回るように棒切れで示してくれます。
お礼を言い、言われた通りに山を迂回していきます。多少不安ではありましたが、数キロ走ると幹線道路に繋がったためホッと一安心しました。
あとはこのままこの道に沿ってウランバートルを目指すだけと思っていましたが、そうは問屋が卸しませんでした(>_<)
しばらく行くと道がダートになります。
工事中らしいのですが、道幅が大変広くなり、前を数台のトラックが走ると砂埃で完全に視界が遮られてしまいます。
どこから現れるかもわからない対向車( ̄□ ̄;)!!
地面には穴ぼこや大きめの石…。
ヤバいヤバいと思って車のいない方に逃げると深めのサンド…( ̄□ ̄;)!!
そしていつまでも続くダート(;´д`)
転倒もしかけましたが、よくぞ持ちこたえたと思います。
※こちらの様子もyoutubeに上がっています(hide_world_caravan~世界一周バイクの旅_2019_0706_アルタンブラグ~ウランバートル その8 ヤバいよヤバいよ、このダート乗り切れるか!?)。
長い動画ですので、端折って見てみても良いかもしれません。前半は砂煙で前が見えない様子が移っています。0:06:15あたりではサンドにタイヤを取られかけています。0:07:10あたりで正面から来るトラックをどう避ければ良いのかわからなくなっています(右側通行なので右に避けるのが普通ですが、仕方なく左に避けます)。0:09:00あたりでまた砂埃に視界を遮られます。0:09:13くらいで樹脂のアンダーガードに思いきり石をぶつけてしまいます。0:13:32くらいで思いきり転びそうになるのを耐えます。
実はこの数日後に、骨の道に行っている大澤さんのfacebookでこんな投稿を見ました(-_-#)
「前日に知り合ったイギリス人が亡くなりました。砂埃で前が見えず、対向車と正面衝突したということです」
骨の道は私が走った道とは比べ物にならないくらい過酷な道でしょう。ただ、似たような状況を私も経験しています。避けられない不慮の事故もあるでしょうが、細心の注意を払って少しでも事故に遭う確率を下げるようにしないといけませんね(>_<)
なんとかこのダートを切り抜け、ウランバートルに入ったのはなんだかんだで17時過ぎ。
帰宅ラッシュに巻き込まれ、結局味戸さんのゲストハウスに到着したのは19時半過ぎでした。
しかし、このゲストハウスは過酷なモンゴルに湧くオアシスでした。
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