7/13(土)東京出発35日目、モンゴル9日目 ウランバートル~マンダルゴビ 走行距離 285km

カンさんとパークさんおよび、ルイージさんご夫妻を見送った後、私も一週間お世話になったこのリラックスハウスを出発しました。
とは言っても、ゴビ砂漠を巡って一週間ほどしたら、またこのリラックスハウスに戻って来る予定なのですけども。
そして、ここでまた洋介さんともお別れです。
洋介さんはあと2~3日はリラックスハウスに滞在するとは言っていましたが、おそらく私がゴビ砂漠に行っている間に西モンゴルに向けて出発していることでしょう。
このリラックスハウスのゲストとして一人残される洋介さんはどこか寂しそうに見えました。しかし、それは勝手な私の思い込みなのかは私には知るよしもないところではこざいます。
味戸さんファミリーと洋介さんに見送られ、久しぶりにテネレに跨がり、一路南を目指します。
最近では見慣れたモンゴルの雄大な自然でしたが、南に進むにつれ、また新しい景色が広がっていきます。


この辺りに来ると車の数も減って来ます。
途中、昼食を取ろうと食堂に立ち寄ると外国人が珍しいのか、みんなジロジロと見てきます。
現地の人たちが生活の道具として使っている小型のバイクはたまに見かけますが、ツーリストの大型バイクは珍しいのでしょう。私が食堂に入って停車しているバイクをじっと見つめている人もいます。でも、この辺りの人たちはお行儀が良く、決してバイクに触れるようなことはいたしません。
食事を終えて出発しようとヘルメットを被って、エンジンを掛けている私をじっと見つめている青年がいます。
モンゴルの伝統的な衣装を身に纏い、何も言わず、ただ微笑みながらじっと見つめています。
おそらくこの辺りの遊牧民の青年なのでしょう。
この先、世の中がどう変わって行くかわかりません。ただ、この辺りは携帯の電波も一切届かず、食堂には固定電話を使おうと並んでいる若者がいるような場所です。
この青年がこの先どのような人生を歩んで行くのかなんてことは私には知りようがありませんが、もしかしたら彼はこの地で生まれ、この地で働き、この地を出ることなく生涯を全うするのかもしれません。
彼は果たして私をどんな思いで見つめていたのでしょう。
羨ましいと思ったのでしょうか?それともただ単純に好奇心から見つめていただけでしょうか?
私は夏のモンゴルの一番過ごしやすい時期に訪れ、-30℃にも-40℃にもなるモンゴルの厳しい冬を知りません。
日本に生まれて日本で生きて快適な生活を甘受している私たちが、彼らには彼らの生活を守ってほしいなんていう傲り高ぶったことは言えません。
私が彼にできることなんて何一つないですし、彼も別に何も望んでいないでしょう。ただ、彼が何を考え、もし私に言いたいことがあったのなら聞いてみたかったです(>_<)
それが私の旅の目的のうちの一つのはずなのに、積極的になれないこと、ついつい時間に追われてしまうクセが抜けないところが、今ひとつ私がこの旅をより良いものにできていない理由でしょう。
もっと肩の力を抜いて、もっとたくさん笑顔で話しかけられるようにならないと…。そう、洋介さんのように(^○^)
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