英語を話したい少女

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7/14(日)東京出発36日目、モンゴル10日目 マンダルゴビ~ダルンザドガド 走行距離 303km

この日はゴビ砂漠の入り口の都市、ダルンザドガドに向かいます。

道は今まで見てきた大平原と草木の少ない砂漠地帯を交互に繰り返し、ゴビ砂漠が近いということを否応なしに感じさせてくれます。

途中ダートもありましたが、そこまでキツくはありませんでした。

この日も昼食は片田舎の食堂で取ることにしました。

食堂では高校生くらいと思われる少女が働いていました。

壁に貼られたモンゴル語のメニューを見ても私にはわからないので、「English OK?」とその少女に聞きます。

外国人なんて滅多に来ないであろうこの田舎町の食堂でいきなり英語で話かけられて驚いてしまったのでしょう。

最初はその少女も「えっ?!」って顔をします。

もう一度「English」と言うと、今度は通じたようで「English?」、「English OK OK」と笑顔で言います。

しかし、このメニューは読めないので英語のメニューをくれないかと聞いても通じません。仕方なく「menu menu」と言うとわかったらしく、カウンターから前に出てきてくれ、壁に貼られたモンゴル語のメニューの中で、二つの料理を指差します。

おそらくこの二つのメニューが食事のメニューなのだと思われます。

二つを指差すので、上の方の一つを指差し「これはお米を使った料理ですか?それとも麺ですか?」と聞いても通じません。再度「rice?」と聞くと「yes」と答えます。「noodle?」と聞いても「yes」と答えます。どっちやねん(;´д`)もう一度「rice?」と聞くと「yes」と答えます。

もうわからないので、上の方の一つを注文することにしました。

飲み物も欲しかったので、コップを持って飲む仕草をすると、「drink?」と今度は少女の方から聞いてくれました。

そうだと答え、お茶が欲しいという意味で、「tea」「chai」と交互に言ってみせると、理解してくれたようでポットを持ってきてコップに注いでくれます。

しかし、コップに注がれた飲み物を見てみると、そこには何やら白い液体が…(-_-#)

何だ?この白い液体は…?まさか馬乳酒じゃないだろうな…(-_-#)

「tea?」って聞くと、「drink(^o^)」って答えます。うーむ(-_-#)

これはもしかして、ナーダムのときにバイールさんに飲まされた馬の乳を発酵させた馬乳酒ではないかと警戒します(>_<)

あれは日本人には相当キツイ飲み物です。言うならばお酢をそのまま飲むような酸味の強い飲み物なのです。

仕方ないので、一旦その飲み物には手を付けず、料理が運ばれて来るのを待ちます。

料理はすぐに運ばれて来て、結局それは日本で言う焼きうどんに近い食べ物でした。これはおそらくリラックスハウスで食べたことのあるツォイバンというモンゴル料理と同じものだと思われます。

なかなかボリューミーで悪くありません。

ただ味が濃いので飲み物が欲しくなり、恐る恐る先程の白い液体に口をつけてみます。

するとそれはなんとミルクティだったのです\(^_^)/

ちゃんと通じていたのかたまたまだったのかは不明ですが、とりあえずお茶が飲めたことにホッとします。

食事をしていると、先程の少女が恥ずかしそうにしながら私の向かいの席に座ります。

何かな?と思ったら、「English」と言います。

おそらく学校で習っているであろう英語を試してみたいのでしょう。

当然、こちらも笑顔で「OK」と答えます。

彼女の聞いてくる英語はごくごく簡単なものばかりです。「what is your name?」「where are you from?」「how are you?」

それぞれの質問に答える度に、自分の話した英語が通じたことが嬉しいのか、可愛らしい笑顔をこちらに向けてくれます。

せっかく話しかけてくれたので、この旅初めてかもしれない、こちらから写真を撮っても良いか?と聞くと「yes yes」と答えます。

スマートフォンを取り出しカメラを向けると、「えっ?!」と驚いた顔になり、恥ずかしそうに顔を隠します。

やっぱり通じてないのか(;´д`)

でも、周りにいたこの食堂のお客さんたちに囃し立てられて、恥ずかしそうにしながら私の隣に座って一緒に写真を撮ってくれました\(^_^)/

恥ずかしそうにしながらも、一緒に写真を撮ってくれました(^o^)

食事を終えてお会計をすると、ツォイバンの分しかお会計に入っていません。

紅茶も飲んだよと伝えると、申し訳なさそうにしながら紅茶の分も足します。

おそらく私がしばらく紅茶に口を付けていなかったことを見て、自分が勘違いして勝手に注いでしまったと思ったのでしょう。

この可愛らしい少女とのやり取りは旅の中の日常のヒトコマでしかございませんが、私にとっては思い出深い出来事となりました。

この少女が将来どんな人生を望むかはわかりません。この地で素敵な人と出会い、妻となり母となり幸せに過ごしていくこともいいでしょう。

一方で、もしこの少女がもっと勉強したいとか、こんな仕事がしたいと思うことがあるのならば、そのための努力をするチャンスは与えてあげて欲しいと思います。

そして努力をしたならその努力の結果をきちんと評価してくれる社会になることを切に願います。

 

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