刻まれた恐怖体験

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7/23(火)東京出発45日目、モンゴル19日目トソンチェンゲル〜ウリアスタイ走行距離223km

トソンチェンゲルからウリアスタイ

 

前回車通りの無い道路で転倒し、足がサイドケースと地面の間に挟まり身動きできなくなっている私…。一体どうなってしまうのでしょうか?

 

焦っても何も良いことは無いと自分に言い聞かせると、挟まれているのはかかとであり、つま先側は多少動くことに気づきます。転倒時に走った膝の痛みも今は感じません。

少しずつ少しずつ挟まれた左足をズリズリとずらしていきます。そしてなんとか抜くことができました(>人<;)

立ち上がってヒザの状態を確認します。うん、痛みはほとんど無く大丈夫そうです。足首はどうか。少し捻ったようで多少の痛みがありますが、歩けないほどではありません。

とにかくバイクを起こそうと荷物を一通り下ろし、なんとかバイクも立てることができました。

するとそこに一人の遊牧民が馬に乗ってやってきました。よく見るとこの周りには家畜がたくさんいます。パニックを起こしかけていた私はそのことに気づいていなかったようです。

近くに家畜がいてゲルもあります。
そこまで焦るような状況ではなかったようです

その遊牧民はジッと私を見つめていましたが、私がバイクに荷物を積み始めると、手伝おうか?とジェスチャーで伝えてきます。積み方があるので大丈夫だよと伝えます。

それでも何かしようとしてくれているのか私の作業をジッと見ています。私がヘルメットに貼ってある日本の国旗を見せながら「JAPAN」というと、「ヤーポン(日本)(*´ω`*)」と親しみを込めた笑顔を返してくれます。きっと遊牧民の間でも日本に対する印象は良いのでしょう。

この遊牧民の乗る馬があまりにも綺麗だったのと、遊牧民の民族衣装がカッコいいので、スマホを取り出して、写真を撮って良いかと聞くと、良いと返事をくれます。

馬の前に立ってくれとお願いすると、驚いた表情で恥ずかしがり、初めは難色を示しました。「貴方の衣装もカッコいいから」と伝えると渋々馬の前に立ってくれます。撮った写真を見せると照れ臭さそうに笑います。

私の前に突如現れた遊牧民。
その出で立ちに誇り高き騎馬民族の片鱗を感じます

私の荷積みが終わると何も言わずにその遊牧民は去って行きました。

ウリアスタイまでは数十キロ、工事中の道路で予想以上に走りにくいことと、疲れがピークに達していたことからこの区間は思った以上に疲弊しましたが、なんとかウリアスタイに到着することができました。

ウリアスタイの宿に到着すると、英語は全く解せないけれど、明るくて気さくな優しいおばちゃんが出迎えてくれました。「ホテルの前にバイクを停めておくのは良くないので、ホテルのエントランスに入れなさい」と言ってくれます。

このホテルにはシャワーが付いていなかったのですが、私がシャワーは無いのか尋ねると、知り合いのおじちゃんに3,000トゥグルク(約120円)でシャワーを浴びられるように話をつけてくれます。

どうやらこのおじちゃんは施行中のマンションを持っているらしく、そこの一室のシャワーを使わせてくれるみたいです。

マンションに到着するとシャワールームの電球が切れているようで、買ってくるからちょっと待っていろと言います。しばらくして電球を買ってきて取り付けると、突然おじちゃんはシャワーは5,000トゥグルク(200円)だと言い始めます。

たかだか80円の差ですが、これには私は黙っていません。最初に3,000トゥグルクだと言ったのですから3,000トゥグルクです。電球代と言いたいのかもしれませんが、電球は私がもらうのでは無く、このマンションのものなので私が払う筋合いはありません。おじちゃんは語気を強めて「ノー!5,000トゥグルク」と言います。これには私もカチンときて、日本語で「最初に3,000トゥグルクって言ったのはそっちだろ!後から変えるのはおかしい!3,000って言ったら3,000だ!」と言い返します。

おじちゃんも譲らないのですが、だったらシャワーはいらないと言って荷物を取って帰ろうとしたら向こうが折れて、「分かった。3,000トゥグルクで良い」と言いました。正直前日はテント泊、その前はゲル泊で2日間シャワーを浴びていなかったので、シャワーは大変浴びたかったのです。でも約束を守らないことは許せなかったので本気でシャワーはいらないと思って主張したところ3,000トゥグルクで使わせてもらうことができました。

金額を考えれば別に払っても良いのですが、お金の問題では無く、納得できないものにはきちんと主張しないといけませんね。

この日はたくさんのことがあり過ぎましたが、やはり大自然の中で転倒し、足が挟まれたことは私の心に大きな恐怖を植え付けていたようです。

転倒した場所が、あと数kmズレていて、かかとがあと数センチ深く挟まっていたら?と思うと再び強烈な恐怖が襲ってきて、ベッドの中でガタガタと震えながら眠りにつくのでした。

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刻まれた恐怖体験への2件のコメント

  1. アバター DCB
    DCB コメント投稿者

    >このマンションのものなので私が払う筋合いはありません。
      こういうとこが日本人っぽいですね