これ…、俺がやった方がマシじゃないか…?

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7/25(木)東京出発47日目、モンゴル21日目 アルタイ

地元の自動車修理工場へ

この日はとにかくサイドケースのステーの補修をしなければこの先の旅に大きな影響を与えてしまいます。

昨日出会ったバタさんもアルタイで補修できると言ってましたし、ホテルで聞いてみても近くに自動車の修理工場があるのと教えてくれます。

アルタイで修理ができると教えてくれたバタさん

朝、ホテルで教えてもらった自動車修理工場に行こうと出掛けると、隣のホテルにたくさんのオートバイが停まっていました。

どうやらヨーロッパの旅行者がレンタルバイクでツーリングを楽しんでいるようです。このツーリングを企画している人ならこの町の良い修理工場を知っていると思い尋ねてみると、やはりホテルで教えてくれた自動車の修理工場と同じ所を教えてくれます。

どうやらこの人たちはイタリアからの旅行者のようです。

私のテネレさんはやはりヨーロッパでも評価が高いらしく、みんな寄ってきて、しきりに「良いバイクだ」と言います。

私のサイドケースのステーが壊れているのを見ると、「日本のバイクは壊れない。このステーは恐らくイタリア製だな」と言います(ステーは実際はドイツ製ですが)。

そのくらい日本のオートバイの評価は高いのです。

この人たちも同じ自動車の修理工場を教えてくれたので、そこが間違いないだろうと思い行ってみます。

実際に行ってみるとかなりチープな建物で本当に大丈夫なのかと不安になります。

かなりチープな建物たが、本当にここは大丈夫なのか(>_<)

この工場のメカニックと思われるおじさんが出てきたので、この破損したステーは直せるかと聞きます。すると、そんなの朝飯前だと言う風に頷きます。

何やら日本人のバイク乗りがやって来たと言うことで、どんどんギャラリーが集まってきます。

私があのオヤジを信用して良いものなのかと不安になっていると、近くにいた化粧の濃いオバさんが「彼はグッドメカニックだ」と言ってきます。

実際に溶接の作業が始まっても不安で仕方ありません。折れた部分が溶接されるとギャラリーたちはスタンディングオベーションです。

オヤジ…、頑張ってやってくれてはいるが…(-_-#)

この辺りにこのようなことをできる人がいないのでしょう…(-_-#)

その溶接の仕事を見てみると、私が人生で今まで見たこともないようなヒドイ雑な仕事です。

いくらなんでも、コレ、雑過ぎでしょ(-_-#)

溶接をしたことはないですが、正直これなら自分でやった方がまだましなのではないかと思うほどヒドイ出来ばえです。

作業が終わると、このオジサン、俺がやればこんなもんだと言わんばかりの偉そうなふてぶてしい態度です。

周りのギャラリーたちは英雄を称えんばかりの拍手喝采です。

とりあえず溶接はされたので、ロシアに戻ったら直せば良いと自分に言い聞かせ、安いのか高いのかわからない(一応目的は達成されて金額としては安いのですが、この質の仕事を考えると高いとも言える)工賃を払いホテルに戻りました。

実際はダートを走っている間にどこかに飛んでしまったドライブチェーンカバーも何とか代用品で作って欲しかったけれど、ここでお願いするのはやめました

この数日の疲れを取るためにこの日は一日ホテルに滞在することにしました。

するとある知らせを受けることとなりました。

オーストラリア人ライダーのアシムと一緒に行動している洋介さんは、このとき現在、ロシアとの国境に近い町、ウルギーに滞在していて、もし次の日が雨ならば道路状況が厳しいので、さらにその次の日に国境越えをすると言うのです。

このアルタイからウルギーまで約660km。一日で行けない距離ではありません。もし、洋介さんたちの国境越えが雨で一日遅れるなら追い付くことが可能です。

この日はゆっくりアルタイに滞在して、次の日一日でウルギーを目指すことを決意しました。しかし、この決意が私に更なる試練を与えることをこのときは知る由もなかったのです。

そして、もう一つ、私のスマホに一件のメッセージが入りました。

それはウランバートルの味戸さんのゲストハウスでお別れをした大澤さんからでした。

「いまウリアスタイにいます。振動でラジエーターに穴があいてしまい困っています。ウリアスタイからトソンチェンゲルまでの道はどんな感じですか?」

そう、つい先日私が走った道を大澤さんは逆方向から(南から北へ)走っていたのです。

しかしラジエーターに穴が空いたとは大問題です。アルタイからウリアスタイまで走ったのならば、道路状況は同じようなものですが、ただ、その区間よりはダート区間の距離は短いことを伝えます。

そうとはいえ、ラジエーターが破損したまま走行したら、下手をすればエンジンの停止を招いてしまいます。

あのような田舎では補修のしようが無いように思いますが、私より経験も知識も技術もずっと高い大澤さんに私からアドバイスできるようなことはありません。

私としては、ただ無事にあの区間を通過してくれることを祈るばかりです。

このとき、この区間で大澤さんの身に大変な事態が起きることなど夢にも思ってはいなかったのですが…。

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