突然の別れ

Facebook にシェア
Pocket

8/26(月)東京出発80日目、タジキスタン4日目 ホログ

ほとんど眠ることができず朝になり、朝食を取るために宿の食堂に行きました。

マイケルとアントニオがお腹の調子が良くないと言っています。なのでアントニオだけでなくマイケルもこの日は宿でゆっくりするということでした。

アルティナも食堂に来たのですがダニエルが来ません。

どうもダニエルも体調を崩してしまって部屋でまだ寝ているというのです。心配ではあるのですが、そういうことならこの二人も今日の出発は無いだろうと思い少しホッともしました。

アルティナが「ヒデはどうするの?」と今日出発するのかどうかを尋ねてきます。

寝不足で疲れも取れていないことから「疲れが取れていないから今日は俺も宿でゆっくりするよ。バイクのメンテナンスもしたいしね。」と答えました。

それを聞いてアントニオが「男性陣はみんな体調を崩して弱いけど、女性はやっぱり強いな」と言います。

それを聞いたアルティナは「昨日のお昼にダニエルが買ったクッキーがいけなかったのよ。みんなはあれを食べていたけど、私はあれ食べなかったから」と言います。

私はお腹の調子は悪くないことから、そのクッキーが原因ではないと思われますが、そのことは黙っていました。

この日はゆっくりできるということで、午前中はブログを書いたりして過ごします。しかし、後に私はこのことを大いに後悔します。

いつみんなと離れ離れになるのかもわからないのだから、ブログを書くなんていう一人の時間を過ごすのではなく、みんなともっと話をして一緒に過ごす時間を作るべきだったと思うのです。

少ししてダニエルもやってきました。そして、このとき私の気づかないうちに知らない話がされていたことを後から知り、大変後悔するのです。近くでブログを書いていた私にも聞こえていたと思い、彼らも私に秘密にしていたということは決してなかったのですが。

午後になり私とマイケルとアントニオはバイクの整備をしていました。

そこにダニエルとアルティナもやってきました。ダニエルの体調もだいぶ良くなったようです。

2人でどこかに出かけるようです。私はダニエルに「バイクでどっか行くのかい?」なんて間抜けなことを聞きます。

ダニエルがアフリカツインを外に出せるように私のテネレを避けて二人が出てくるのを待ちます。このときになって間抜けな私は初めて気づきました。

ダニエルとアルティナはこの時間からでも出発することを決めたようです。恐らく私がブログを書いているときにそのことを話していてマイケルとアントニオは認識していたようです。

突然のことで私は動揺が隠せません。

「え、え、え…。」と思っているうちに彼らの準備は整い表に出てきました。

ダニエルが言います。「ヒデ、決して無理はするんじゃないぞ。もしモスクワに来ることがあったら必ず連絡くれな。街を案内してやるから。」

アルティナも「ヒデの旅の物語が無事完結することを願っているわ。旅が終わったら必ず報告してね。」と言います。

え…、これでお別れ…??

「お、おう…。二人も日本に来るときは連絡くれな…。」

すると二人は私を強く抱きしめてくれました。

オシュで二人に出会ったのが約1週間前。そしてたった3日間だけ一緒に走った仲です。でも私にとってはこの3日間が1年も2年もずっと一緒に語り合ったかのような凝縮された時間でした。

強く優しく誠実なこの二人は私の感じたロシア人のイメージそのままに爽やかな風を残して走り去っていきました。

心からありがとう…

2人がいなくなってしまい、私の心はここにあらずの状態になってしまいました。

明らかに元気がなくなってしまったのですが、そのような姿をマイケルとアントニオに見せるのも申し訳なく、寝不足を言い訳に簡単な夕食を済ませると一人部屋に戻り、そのまま就寝するのでした。

Facebook にシェア
Pocket

このギャラリーは、1 枚の画像があります  写真 他