子供扱いしないで。小さくたって女なんだから

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8/27(火)東京出発81日目、タジキスタン5日目 ホログ

マイケルとアントニオの体調も回復したらしく前日にはバイクの整備もしたのでこの日は3人で出発することにしました。

先日、派手な昼食を河原で行ったため、私たちの手持ちの食材も少なくなっていたので、ホログの町にあるバザールに行きます。

ホログのバザールにて。
マイケルとアントニオ

ここでマイケルがパスタや野菜を購入し、今日はどこかでキャンプでもしようか?などと話して盛り上がりました。

買い出しもして準備も整ったので3人で出発します。

ホログの町のはずれに大きめのガソリンスタンドがあるので3人でそこで給油をします。

私とマイケルが給油を終えてアントニオを待っていると、アントニオが大きな声で「マイケル!」と呼ぶ声が聞こえました。

アントニオのもとに行ってみると、アントニオのKTM adventure 690の前の部分から液体が滴り落ちています。

とりあえずバイクを端に寄せてカウルを外して確認してみるとどうやらラジエターに穴が空いて冷却水が漏れているようでした。

さすがにこの状態で走行するのは危険です。マイケルがガソリンスタンドの人にこの町にオートバイの修理をできる場所は無いかと聞きに行ってくれます。

アントニオが心配そうに言います。「ヒデ、これ見てどう思う??」

「さすがにこの状態で走るのはマズいと思う。どこかで修理しないと…。」

すると益々アントニオの顔は不安そうになるのです。なので私は言いました。

「でもアントニオ。大丈夫だよ。ここはそれなりに大きな町だから。日本にはね、大澤孝将っていう名前のサムライがいるんだ。彼はモンゴルの何にも無い誰もいない山の中でラジエターに穴が空いて冷却水が漏れ出ていても、弱音一つ吐かずに果敢に走り抜こうとしたんだ。それに比べればそこまでアンラッキーなことじゃないよ。ここで必ず直せるって。」

アントニオが尋ねます。「先に行かないで待っててくれるの?」

「大丈夫。一人ぼっちにはしないよ。」

そういうと白髪の良い年したオジサンのアントニオが目を潤ませて私の袖を掴むのでした。

マイケルがガソリンスタンドの店員にバイクの修理できる場所を聞いてきてくれ、この場所から約5kmほど離れた場所に車やオートバイを扱う修理工場があることがわかりました。

早速3人で行ってアントニオのバイクを見せるとラジエターの穴を塞ぐためには、町中にオートバイや自動車用品を扱っている店があってそこでラジエターの穴を塞ぐ薬品が売っているから、それで自分たちでできると教えてくれます。

ということで今度はその町中の店を目指すのですが、今度はマイケルのオートバイが止まってしまいました。

これはイカンということで仕方なく一旦この日まで泊まっていた宿に戻り二人はタクシーで町中のそのお店に行くことにしました。

私はというと、前日に整備をしているときに気づいてはいたのですが、モンゴルで折れて溶接して直したサイドケースのステーの反対側の部分が折れていて、ストラップで縛ってはいたので、タジキスタンの首都ドゥシャンベで直そうと思っていたものをこの機に直してしまおうと、一人で溶接しに行くことにしました。

今度は反対側のステーが折れてしまっていました

溶接をしてもらってホテルに戻るとアントニオのバイクの修復もちょうど終わるころでした。なんとも言えないのですが、取り敢えず冷却水の漏れはなくなったようです。

その後テスト走行などもしておそらく大丈夫ではないかという所までなんとかなりました。

一方でマイケルのバイクですがどうにも良くないようです。駐輪場が狭いため、3人がかりでの作業は反対に効率が悪くなりそうでしたので、マイケルのオートバイの修理の手伝いはアントニオに任せることにしました。

情けないことにダニエルとアルティナとの別れをこのときになっても引きずっていて一人になりたいというのが正直なところでもあったのですが。

この日は廃人のように一人昼からビールを煽ってボケっとして過ごします。

夕方になりハッと我に返り時間がもったいないと思うようになります。

この宿の周りからは子供たちが遊んでいる声がよく聞こえてきます。子供たちと遊ぼうかと思って外に出てみるとそこで遊んでいたのは女の子たちでした。

小さな子供の声ですと男の子の声なのか女の子の声なのか聞き分けるのは難しいです。

私が表に出て子供たちの方に行くと、突然現れた東洋人のおじさんに驚いたのか、遊んでいた子たちは車の陰に隠れてそこからこちらの様子を伺っています。

するとその中の一人の女の子が出てきて、こちらに来て何かを言っています。言葉が全く分からないので仕方なく「みんなの写真を撮らせて」と言ってスマホを取り出すと隠れていた他の子たちも出てきます。

カメラを向けるとみんなポーズを取ります。シャッターを押すと今度は私のところに来て撮った写真を見せろと言います。その写真を見て自分の表情やポーズが気に食わないともう一回取れと言ってきます。

可愛い女の子たち。
ちゃんと可愛く撮ってよ!って言ってきます

この子たちはこんなに小さくても女の子ですね!(^^)!

そんな風にして遊んでいると、どこからか中学生くらいの少し大きい女の子も何人か集まって来て、私たちも一緒に撮ってと言ってきます。やはりツーリストの多いこの地域では子供たちも写真を撮られることに慣れているのでしょうか?

なになに?
私たちも仲間に入れてよ

更にはその中の一人の活発な雰囲気の子が今度は私とツーショットで撮ってよと言ってきます。私のカメラで撮るのにツーショットで撮る意味がこの子にとってどこまであるのかは不明でしたが、そう言ってくれるのであればありがたく一緒に撮ってもらいました。

ツーショットで撮ってよ

このときもこの子は自分の表情やポーズを確認して何枚も取るように言ってくるのでした。

ダメよ。気に食わないからもう一枚よ

でも、あれですね…。中学生くらいだとだいぶ大きいなと思うのですが、こうしてツーショットで並んで撮ってみると親子くらいの年の差があるんだなとまざまざと見せつけられて少しショックですね。恋人同士には見えなくとも、少なくとも兄妹くらいには見えて良いものかと思ったのですが…(私の首に巻いてるタオルもなんともヤバイですね(;´д`))。

するとこの中の別の中学生くらいの女の子は英語が話せたため幾つか質問してくれます。

そして良かったらこれから私の家にお茶を飲みに来なよと言ってくれました。

この時間からだともしかしたら夕飯までご馳走になれてしまう!?現地のご家族の一家団欒に混ぜてもらえてしまったりしてなんて淡い期待をして「遊びに行っても良いの?」なんて聞いてしまいました。

しかしこの子が家の人に私を家に招待しても良いか確認したところ、やはり知らない外国人を家に上げるのはだめだと言われてしまったようで、少し元気が無くなってしまい、反対にこの子に申し訳ないことをしてしまいました。

さらに少しすると今度は男の子たちもやってきてサッカーをしたりバレーボールしたりして遊びます。

男の子たちも交えて皆で遊びます

トラブルがあり、結局ホログでの滞在が一日延びてはしまいましたが、子供たちと交流する機会も持てて結果的には意味のある一日になったと思うのです。

 

宿に戻ってもマイケルのオートバイの修理は続いていました。

日も完全に落ちてしばらくした頃に一旦作業をそこまでにしてマイケルが言います。「とりあえずやれることはやった。明日の朝テスト走行してみる。もしそれでもダメだったらヒデとアントニオは先に行ってくれ。」

私は答えようがなかったので「そうなったらそのとき考えるよ」と伝えて、その日は就寝しました。

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