9/19(木)~9/21(土) 東京出発103~105日目、ジョージア2~4日目 カズベキ~トビリシ 走行距離163km
カズベキでキャンプをし、明け方4時頃、あまりの寒さに目を覚まします。
しかし目を覚ましたところで日も昇っておらずテントどころか寝袋からすらも出ることができませんでした。
とりあえず日が昇って気温が上昇するのを待ちます。
7時頃に日が昇り、朝食を準備してコーヒーを飲んで、テントを乾かし、なんてことをやっていると気づけば荷物をまとめて出発したのは9時半を過ぎていました。
キャンプをした場所からトビリシのゲストハウスまでの距離は160kmほどですのでこの日はのんびり走ることができます。
途中ロバが道の真ん中にいました。ロバって本当に大人しくて可愛いので写真を撮ってやろうとオートバイを停めると、何かくれるのかと勘違いしたのか逃げるどころか寄ってきます。

写真だけ撮ってこちらが避けて先に進みました。何かもらえると勘違いさせてしまったならかわいそうなことをしてしまいました。
さらに走っているとまたたくさんの車やバスが停まっている場所にたどり着きます。

ジョージアはハチミツも有名なのでしょうか?
ハチミツをたくさん売っています
たくさんの観光客がいることからこれも有名なものなのでしょう。
私には何かはわからなかったのですが、たしかに荘厳な雰囲気を醸していて観光客が訪れるのも頷けます。


ジョージアはこのように自然も豊かで教会やお城など観光スポットもあり、普通に走っているだけで本当に楽しいです。

この日はそれほどの走行距離ではなかったので午後の早い時間にはゲストハウスに到着することができました。
荷物をバイクから降ろすとまたサイドケースのステーが折れていることに気づきます。
パミールハイウェイのホログで溶接してもらったところがまた折れてしまったようです。
ジョージアも物価が安く、ゲストハウスも一泊500円程度で泊まれるところが多いので2~3日トビリシに滞在することにしようと思っていました。この日は寒さで日が昇る前に目が覚めてしまったこともあり、この日に動くのは面倒に感じたので次の日に溶接工場に行くこととしました
カズベキの標高の高いところから標高のそれほど高くないトビリシに来たので、厚着をしていた関係でとても暑く感じていました。この日はもうゆっくりすることにし、近くのお店でビールを買って昼から一人贅沢な時間を過ごします。
次の日(9/20(金))はサイドケースのステーの溶接しに行ったのと、トビリシにバイクショップがあるという情報を得たので目的は特に無かったのですが見に行きました。
そしてさらにその次の日(9/21(土))は天気があまり良くないということで、ジョージアのどこに行こうかなと情報を集めるだけで宿でのんびりと過ごすことにしました。
このように3日間のんびり過ごしていたため、いろいろと考える時間を持て、これは私にとってとても良い時間となりました。
きっとこのときの時間が私にとって大変良い時間になったのはジョージアという国が素敵な国であるということも関係していたと思います。
私はこの旅に出る前は、最悪この旅で命を落とすようなことがあっても仕方ないと考えていました。
もちろん実際に西モンゴル、ソンクルの狭い崖、タジキスタンのドゥシャンベからウズベキスタンとの国境までの間にある人食いトンネルなど、一歩間違えば命を落としてしまうような場所もあったわけで、そんなところを走った時は恐怖に震えたのですけれど、ただそれは本能的なものであり、結果として命を落とすようなことがあってもそれは仕方のないことだと考えていました。
生に対する執着がそれほどなかったのです。
しかし、この旅が私のそんな考え方をいつの間にか変えていました。
旅に出る前はどこかモノクロに見えていた私の人生が、この旅に出て3か月、たくさんの人に会い、たくさんの人に優しくしていただき、美しいものをたくさん見て、世界がこんなにも色鮮やかであるということに気づかせられました。
きっと今なら日本に帰っても、日本の社会もその中で生きる私の人生も色鮮やかなものに見えるのではないかと思います。
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