片田舎の小さな宿で…

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9/24(火)東京出発108日目、ジョージア7日目 アハルツィヘ

宿の方には8時から朝食を取れるようにお願いしたのですが、つい寝坊してしまい8時半頃にこの宿のキッチンに行きました。

すでに朝食は用意されていて、宿のお母さんが待っていてくれました。

朝食にしては大変豪華です。

この日は特にこの町で何かしようという目的がある訳ではなく、ただただこの町とこの宿でのんびりしたかったので、ゆっくりと朝食を取るという意味でも、この豪華な朝食は大変嬉しいものでした。

朝食を取っているとバタバタと息子さんの奥さんが慌てて車に乗って出ていきました。

服装からして仕事でしょう。

息子さんの姿も見えないですし、娘さんもいないので、二人とも仕事と学校に行ってるのかなと思いました。

しかし、朝食を終える頃に息子さんは寝ぼけ眼で赤ちゃんと一緒に起きてきました。

この人、昨日の夕方も中庭で友人らしき人たちと遊んでいたけど、仕事はしていないのでしょうか?

赤ちゃん(セシルちゃん)は起きてきて、子供向けの英語のアニメを見ています。

私も近くに座って一緒に見ます。

セシルちゃんはテレビアニメに興味津々

このセシルちゃん、とても可愛くて、私の顔を見る度に「ハロー」って言いながら手を振ってくれます。

一時間くらいそこでセシルちゃんと一緒にボケっと過ごしていたでしょうか?

すると今度は娘さんがジャージ姿で起きてきて「good morning!」と言います。

…。この子は学校はどうしているのでしょうか? もしかして私が思うより年齢が上で、すでに学校は卒業している年齢なのでしょうか?

とにかくのんびりおおらかな家族です。

そしてさらにはまだお昼前ですが、朝出かけて行った息子さんの奥さんも帰ってきました。

この宿で働いているのはお母さんくらいで、かろうじて娘さんが通訳をしてくれる程度です。

部屋数も少ないので宿泊客もたくさんは泊められないと思うのですが、この人たちはそんなに働かなくても生活できるのでしょうか?

でも、とても仲良くて幸せそうなこの家族を見ていると、あくせく働いて家族の時間を削るよりもずっと良いことのように思えました。

セシルちゃんもアニメに飽きてどこかに行ってしまいましたし、私も外に散歩に出かけることにしました。

何もないただのいなか町ですが、ほのぼのしていてとても心が休まります。

何もないただのいなか町ですが、そののどかさに心が癒されます

散歩をしていると「キュウキュウ」と何かの鳴き声のようなものが聞こえて来たので近寄ってみると、仔犬が2匹鳴いていました。

仔犬が2匹鳴いていました
大変かわいいので写真を撮りますが…(O.O;)(oo;)
これは危険極まりないことでした…

かわいいので写真を撮っていたら遠くから物凄い吠え声と共に親犬と思われる犬が猛然とダッシュしてきます。

マ、マズイ(-_-;)

これは確実にやられる…。

絶体絶命のピンチです( ノД`)

噛まれたら一大事です。狂犬病の予防接種は受けているものの、仮に哺乳類に噛まれた場合は、それでも一週間以内に狂犬病のワクチンを接種しないとなりません。

ていうか、こんなにも興奮している犬に噛みつかれたら狂犬病以前に大ケガするでしょう…(;´д`)

走って逃げられるものでも無いですし後ろから襲われるほうが危険だと思いました。こちらが完全に悪いのはわかってはいたのですが、一か八か、走ってくる犬にタイミングを合わせて蹴りを入れるしかないというバカな判断をします。

今考えてみると、例えその蹴りがクリーンヒットしたところで、この興奮した犬を一撃でノックアウトはできないでしょうし、子供を守る親犬がそんなことで怯むとも思えません…。

本当に生兵法は怪我のもとですよね…(-_-#)気を付けなければ…。

かと言って、今思い返してもこのときのより良い対応方法は思い浮かばないのですけれども…(-_-#)

しかし、この絶体絶命のピンチに一台の車が猛然とクラクションを鳴らしながら走ってきて私とその親犬の間に入ってくれました。

その車はクラクションを鳴らし続け、親犬の注意を引いてくれて、私を逃がしてくれました。

どこのどなたかわかりませんし、顔すらも拝見することができませんでしたが、この大ピンチを救ってくださり、本当に心から感謝です。

この車が現れなければ下手をすれば私の旅はここで終わっていたかもしれません。

犬の視界から消えなければと思い、飛び込んだ敷地はなんと墓地でした。

犬から逃げて飛び込んだ先は墓地でした

昼間の墓地なのでおどろおどろしさは無く、むしろ穏やかな土地でした。

ジョージアの墓石は日本の墓石に似ていますが、墓石には故人の遺影が彫られています(墓石の写真を撮るのはさすがに憚られたのでご容赦ください)。

中には若い男性の遺影が彫られた墓石もあり、考えさせられてしまいます。

 

そこそこの距離を歩いて少し疲れたので宿に戻ることにしました。

宿に戻ると息子さんの友人らしき人たちが数人来ており遊んでいます。

娘さんも同年代と思われる女の子と一緒に遊んでいます。

平日の昼間からなんとも和やかな光景です。

娘さんが私の帰宅に気づくと、また「ワインはいかが?」と勧めてくれます。

この美味しいワインは大歓迎です。

私も人のことは言えず、昼からワインを飲んで優雅なひとときを過ごします。

またもやワインをいただいてしまいました\(^_^)/
この日はこのまま宿でゆっくりしたのですが、私はこの宿のここから見る景色が大好きでした

前日はいただかなかった夕食をこの日はお願いしました。夕食にもこの美味しいワインは付いてきます\(^_^)/

この家族は宿泊客に気を使って、宿泊客とは時間をずらして食事を取っているようです。

私としては全然この家族と一緒に食事を取っても良いのですが、恐らく向こうが言葉も通じませんし気を使ってしまって疲れてしまうのかもしれませんね。

食事を終えて部屋に戻ると、この素敵な宿に長居をしたら本当に動けなくなってしまうという危機感から明日の目的地を探します。

このアハルツィヘから黒海まではほんの百数十キロの距離です。ということで、次は黒海沿岸の街でトルコとの国境にあるバトゥミを目指すことにしました。

しかし、アハルツィヘからバトゥミまで真っ直ぐ西へ続く道は大変悪いようで、雪が降ると車やオートバイでの通行はかなり困難なようです。

このあたりのところはどうなのか詳細な情報が欲しかったため、とりあえず英語の通じる娘さんに教えてもらいにいきます。

まだ年齢の若い娘さんにはさすがにそのあたりのことはわからないようで、お母さんに聞いてくれました。

私個人としてはお母さんよりも息子さんの方がより正確な意見を言ってくれそうな気がしたので、息子さんに聞いて欲しかったのですが、息子さんの姿も見えず、息子さんが戻ってから聞いてくれとも言えずに、お母さんの意見を聞くことになりました。

案の定お母さんは、「この季節にその道を走るなんてとんでもない!危ないから絶対だめよ」というような表情でした。

そして私に、ハシュリという街を経由して北の道を通って行きなさいと教えてくれました。北側の道は舗装されたハイウェイとのことです。

しかし、真っ直ぐ西に行けば160kmくらいでバトゥミに着くのに、ハシュリを経由して北から回ると倍の320km走る必要があります。

もちろんハイウェイを走れるなら未舗装路の倍以上のスピードで十分走れるので時間的には全然ハシュリから回り道した方が早そうなのですが…。

ジョージアの美しい自然の中を走る最後のチャンスかなと思ったのですが、地元の方がそういうのなら従うしかありません。冷静に考えて、無理をしなければならない場面でもないので諦めることにしました。

たった二日間の滞在で、特に何があるわけでもないアハルツィヘという町でしたが、お伽の国の古民家のような宿で、お伽の国の素敵な家族と過ごした時間は、きっと生涯忘れることのできない素敵な時間になることは間違いありません。

あなたたち家族がこの先も未来永劫、仲良く幸せに過ごしてくれることを心から願っています。

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