発展の弊害

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9/25(水)東京出発109日目、ジョージア8日目 アハルツィヘ~バトゥミ 走行距離165km

明け方、どうしてもこの宿から見える朝焼けの中のラバティ城とこの町の教会、そしてこの宿自体の姿を見たくて、キンキンに冷え込む日の出の時間に外に出ます。

朝もやの中に浮かび上がるラバティ城
教会も朝日に照らされて美しいです
この宿で過ごした素敵な時間は決して忘れません(>_<)

この日も豪華な朝ごはんを用意していただき、あと何日でもこの家で過ごしていたいという気持ちを抑えつつ、お母さんにチェックアウトを申し出ます。

このような古民家ですので、お会計は当然現金になりましたけれど、私もお釣りの無いように現金を用意できておらず、お母さんの方でもお釣りが用意できませんでした。

お釣りの足りない金額としては2ラリ(75円程度)で、私としてはあれだけたくさん美味しいワインもいただいて、その分の金額は請求されず、こんなにも素敵な時間を過ごさせていただいたのでむしろもっと払わないといけないくらいの気持ちでいました。

それに2日後にはジョージアを出国してトルコに入る予定であり、コインは寧ろ荷物にしかならないので、「お釣りはいりません。その代わりコーヒーをもう一杯いただいてもよろしいでしょうか?」と伝えました。

するとお母さんは何度も何度もごめんなさいと謝るのでした。

そんな風に謝らないでください。言葉はほとんど通じませんでしたけど、あなたのおもてなしは今まで出会ったどのホテルマンのおもてなしよりも温かみがあり、私の心に安らぎをあたえてくださいました。

 

荷物をバイクに積もうと表に出ると、前日とは打って変わってこの時間にも関わらず息子さんは起きていて友人と遊んでいました。

私が荷物を積んでいると息子さんが私のところに来て、今日はどこまで行くんだ?と聞いてきます。

バトゥミまで行くことを伝えると、どの道を通るのか聞いてきます。

前日にお母さんに言われたようにハシュリ経由で行くことを伝えると、せっかくオートバイなんだから西のルートで行った方が景色も綺麗だし全然楽しいよと教えてくれます。

近くで聞いていたお母さんが「危ないからそっちから行ってはだめよ」とたしなめるのですが、ここ数日天気も良く気温が高かったから大丈夫だと息子さんは言います。

また息子さんと遊んでいた友人も来て、この時期ならまだ大丈夫だと教えてくれました。

心配してくれるお母さんには大変申し訳ないのですが、距離もそこまであるわけではないので、本当に難しそうなら早めに判断して引き返すことも視野に入れつつ、とりあえず西のルートから行くことにしました。

息子さんの奥さんも娘さんもセシルちゃんもまだ寝ているようでしたので、挨拶ができなかったのは残念でしたが、お母さんと息子さんに一緒に写真を撮ってもらえるようにお願いして、名残惜しくもこの素敵な宿をあとにすることにしました。

宿のお母さんと息子さんと一緒に\(^_^)/

多少は心配していたバトゥミに続く西のルートですが、ところどころマディ(泥道)があり、そういったところは慎重に走らないとならなかったのですが、それでも十分走れる道でした。

しかし、あるところで道が途絶えてしまいます。途絶えたというより、雪解け水が流れ込んでいるのか、道そのものが川になってしまっているのです。

道全体に水が流れ込み、川になっています(>_<)

これはマズいです。ここから先、川の中を登って行くことになります。しかしその先が行き止まりだったらどうなってしまうのだろうかと不安になります。

とにかくこのままバイクに乗って進むのは危険だと判断し、一旦バイクから降りてこの川の先がどうなっているのかを歩いて確認します。

歩いて確認してみると、幸いなことに200mほど先に川の始まりとなる水源が崖から零れていて、その先はまた普通の道に戻っていました。

この川の中で転倒でもしたら大変なので慎重に走ります。

無事、この川を抜けるとたまに現れる短いマディ以外で難所らしい難所もなく走っていくことができます。

どんどん標高が上がっていき肌寒さを感じ始め、ふと道路脇に目をやると、そこには雪がありました。

日陰になる場所には雪が残ってました

ここ数日天気が良くて気温も高かったということで私はこの道を走ることができましたが、やはりこの道を走る場合は数日前からの天気を確認してからでないと危険かもしれません。

このあたりに民家が点在していますが人が住んでいる気配が全然ありません。もしかしたら冬に備えてこのあたりの住人はすでに下山してしまっているのかもしれません。

家は点在しているのですが、人が住んでいる気配はありません(;´д`)

心配してくれた宿のお母さんには申し訳なかったけれど、ジョージアの最後に綺麗な自然の中を走れて本当に良かったです。

山道の走行であったためやはりそこそこ時間がかかってしまいましたが、お昼過ぎにはバトゥミの街に到着しました。

このバトゥミの街は黒海沿岸のリゾート地であり、街中はとても開発が進んでいます。私は街中の渋滞を避けるために郊外の宿を予約していました。

しかし、これは失敗でした。

バトゥミの華やかなリゾート地の裏側はスラムに近い非常に汚い場所でした。

街は生ごみの臭いが充満し、車が走るたびに埃が舞います。ドライバーのマナーも非常に悪く、オートバイを運転しているときだけでなく普通に歩道を歩いている時ですら恐怖を感じるような荒っぽい運転をするドライバーがたくさんいます。

宿の方はとても歓迎してくださり、せっかくバトゥミに来たのだから一泊だけでなく、何日か滞在したらどうなんだ?なんて言ってくれますが、正直私はうんざりだったので、次の日にはすぐにこの街を出てトルコに入ろうと心に誓うのでした。

一週間程度のジョージアの滞在でしたが、本当にどこもかしこも大変美しく素敵な国でした。

しかしバトゥミに来て、リゾート地として開発が進んだ結果、このように荒れ果てた場所もできてしまったのかなと思うと少し悲しく感じました。

きっと日本もそうだったのかもしれません。私が子供のころ、今と比べて町はもっと汚かったように思います。

空き缶やスナック菓子の袋などがそこら中に捨てられていた光景をなんとなく覚えています。

開発が進むことで人々は自分個人の利益を追求する期間が発生してしまうのかもしれませんね。でもそれを乗り越えて、この国の人たちがこの国の美しさがどれほど貴重なものなのかに気付いて守って行ってくれるようになることを切に願います。

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