9/28(土)東京出発112日目、トルコ3日目 サムスン~サフランボル 走行距離397km
前日は昼から宿で休んだお陰か、お腹の調子は前日よりはマシになりました。
サフランボルまでは約400km。
サフランボルで数日ゆっくりする予定だったので、頑張ってサフランボルまで行ってしまおうということにしました。
ここ二日、黒海沿いを走っていて、ジョージアに比べてだいぶ温かく、昼間はジョージアを走っていたときと同じ服装ですと暑く感じます。
厚手の上着は不要だと思い、邪魔にならないように荷物の奥にしまって出発しました。
しかし、大誤算でした。
サムスンからサフランボルに向かう道は岸壁のハイウェイを走ったり、峠を越えたり、寒いのです(>_<)
しかも雨まで降ってきました。
凍えてしまう…(;´д`)
上着を出そうにも荷物の奥にしまってしまったので、雨の中取り出すのはかなり億劫です。
取り敢えずレインコートだけ着てなんとか凌ごうと思うのですが、それでも既に体が芯まで冷えてしまったので寒いです(;´д`)
久々の雨天走行で、これだけ綺麗なアスファルトを走るとあることに気づきました。
後輪のタイヤはオフロード寄りのものなので、このような天候でアスファルトを走ると大変滑るのです。
ハイウェイの下りのカーブで何度か後輪が滑ってヒヤッとすることがありました。
慎重に走ろうとスピードを落として走ります。
やはりオートバイは雨が降ると体への負担が大きいです。
サフランボルへ残り100km、カスタモニュの町を越えた辺りから標高も下がり雨も上がって温かくなったのでホッとしました。
サフランボルに着いてみると私の予想にだいぶ反した雰囲気でした。
車が多く行き交い、中央の広場にはステージが用意されていてイベントなどが行われています。

石畳の急な坂道を上り、この町の中央ステージから数百メートル離れたところに私の目指していた宿はありました。
宿の前に宿のお兄さんがタバコを吸って休んでいました。
バイクは宿のすぐ脇に停められるよと言われたのですが、石畳の急な坂道の途中に宿があるため、そこに運ぶのに大変苦労しました。
宿のお兄さんと近くで見ていた知らないおじさんが手伝ってくれ、なんとか駐車できました。
荷物を部屋に運び、少し休憩した後、町を見学することにしました。
石畳の道に確かに昔ながらの家が立ち並ぶのは良いのですが、ここは完全な観光地でした。
町の中の建物はお土産物屋やカフェにされていて多くの観光客で賑わっています。

イメージで言うと箱根や江ノ島辺りの観光地と言った感じでしょうか?
日本人にはあまり知られていないと聞いていたのですが、その観光客の3割が中国人、1割が韓国人、残りの6割が地元のトルコ人や欧米からの観光客といった具合です。
ですので私が町を歩いていると、お店の人たちからニーハオと声を掛けられます。
この町がこんな風に観光地化されてしまっていることに少々がっかりしたのですが、取り敢えず食事を摂った後、中心部から離れて、少し高台から町を見下ろしてみました。
高台から見下ろす町は確かに素敵です。

きっとこの町は世界遺産に登録されたことで観光客が増えて、この町に住む人々の生活が激変してしまったのでしょうね。
こうなったことにより、この町の人たちの生活は豊かになったのでしょうか?
それとももともとの昔ながらの生活をしていた頃の方が幸せだったのでしょうか?
私には知るよしもありません。

宿に戻り部屋で過ごしていると、しばらくして中国人の団体客が入って来ました。
こういう差別はいけないとは思うのですが、それでもこの人たちのマナーが大変悪く、かなり不快でした。
夜遅くまで大声でぎゃーぎゃー騒いだり、ドッタンバッタン何をしているのかわからないのですが大きな音を出したり。
恐らく彼らは一晩中寝ないで大騒ぎしていたのでしょう。
明け方の時分も大変な騒動でした。
宿の人はこれがわかっていたのか、私には料金をそのままに部屋をグレードアップしてくれて、個室をあてがってくれたのですが、誰かを探しているのか、勝手に私の部屋の扉を開けて誰かの名前を呼んで、謝りもしないでどこかに行ったり、鍵を閉めたら今度はドアノブをガチャガチャ、ドンドン扉をノックしながら誰かの名前を呼んだり。
いい加減にしろ!と注意をしても何が悪いのか?といった表情で基本は無視です。
すべての中国人がそうだとは言いません。
でも、こういう人たちが実際にいるのも確かです。
差別を肯定することはありませんが、こういう経験をすると欧米人がアジア人を差別することは仕方のないことなのかもしれないと思い悲しくなるのです。
今から30年間くらい前の日本人も海外でかなり嫌われていたと聞きます。
バブルで普通の人も多くのお金を持つようになり、それまで海外に行くようなことのなかった人たちも海外旅行を楽しむようになって、現地でマナー違反やルール違反を平気でしていたのかもしれません。
そういったことからも、今の中国人はその過渡期にあるのかもしれませんね。
欧米の価値観に合わせる必要はないとは思いますが、周りに迷惑だと思われるような行動は慎み、かつ自分たちも国外旅行を楽しんでいけるようになるといいですね。
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