10/18(金)東京出発132日目、アルバニア4日目、モンテネグロ1日目 ジロカストラ~ポドゴリツァ 走行距離353km
この日は一気にアルバニアの北の国、モンテネグロを目指します。先日ブルーアイまで走って来た道を引き返すのは多少悔しい気持ちもあるのですが、大変景色か綺麗だったのでそれも良いかと思います。
宿の優しいおばちゃんに挨拶をして出発します。
ブルーアイに向かう時も通ったはずの道なのですが、あのときはなんとか一番いい時間帯にブルーアイに行きたいと思って急いで走っていたため、こんなにも綺麗な景色だったっけ?と思うのでした。

パミールハイウェイでみた川のように蒼い色をしています。
来るときには通らなかった脇道に逸れるダートにも入っていきます。気持ちの良い山道が10kmほど続きます。途中馬車を停めて休憩している二人の男が笑顔で大きく手を振って挨拶してくれます。
素敵な一日のスタートです。
この日はモンテネグロへの国境越えもあり走行距離もそこそこです。ここのところだいぶ日が短くなってきているので一日の走行距離は300km程度に留めておくのが賢明だと思います。
モンテネグロへの入国もあっさりでした。いくらヨーロッパに入ったとはいえ、旧ユーゴスラビアの国々やその周辺諸国はあまり仲が良くないという話も聞いていたので国境はもう少し厳しいかと思っていたのですが、今のところパスポートとバイクの登録証のチェックくらいで非常にあっさりしたものです。

夕方にモンテネグロの首都ポドゴリツァに着きます。ポドゴリツァは国境から近いところに位置するためほとんどモンテネグロを走っていませんが、やはり都会になるとここまで走ってきた美しい景色とは多少印象が違います。
宿に着くと、宿の方がここでも大変歓迎してくれます。

まだモンテネグロに入ったばかりでこの国の通貨(モンテネグロはありがたいことにユーロです)を持っていないのでATMに引き出しに街まで歩いて行こうと思います。
この宿は街から2kmほど離れたところにあったため早くいかないと日が暮れてしまいます。
しかし宿の方がとりあえず一杯「ラキア」を飲んで行けよと勧めてくれます。
せっかくなので一杯ご馳走になります。
少しほろ酔い気分で歩き始めると、宿の方も用事があったようで車で街まで連れて行ってくれました。
ATMで現金を引き出し、スーパーで夕食と次の日の朝食の買い出しをします。
私が今まで通ってきた国はだいたいどこもそうだったのですが、果物は秤で重さを計ってそこで値札をつけてレジに持っていきます。
このスーパーは秤で計ってくれる女性店員がいたためみんなそこに並んでいます。私の後ろに並んでいたご婦人が、私の前に並んでいた人が重さを計っているときに、先に台の上にご自身の取った果物を乗せてしまいました。
ずうずうしいおばさんだなと思って、外国人だからなめられて順番抜かしされたのかと思いました。でもおばさん相手にムキになっても仕方ないですし、急いでいるわけでもないので黙っていました。
案の定店員さんは先にこのご婦人の果物を先に計ろうとしたのですが、このご婦人が「私より彼の方が先よ」と言って、私の方を先にやるように店員さんに言いました。
笑顔で会釈するとこのご婦人も微笑んでいました。
この国はレジの方も大変愛想が良いです。別に今までの国のようにぶっきらぼうな態度の店員さんがいても私はさほど気にはなりませんでしたが、やはりこの国のように笑顔で対応していただけると非常に素敵な気持ちになります。
宿に戻ってビールを飲みながら簡単な夕飯を済ませ、この先どうしようかと考えます。
もともとはこのまま北上を続けクロアチアのアドリア海沿いの道を走って行く予定ではあったのですが、実は私の体に不安なことがあったのです。
トルコあたりから奥歯が痛いのです。熱いものや冷たいものが沁みるとかではなく、少し硬めのものを噛むと鈍痛が走るのです。
これはもしかしたら根管治療と呼ばれるものが必要なのではないかとこのとき考えていました。
実は日本出発前に歯医者に検診に行ったときに、とある歯医者で歯の根に影があり根管治療が必要だと言われたことがありました。その歯医者は最新の治療法を用いて治療をするので一本当たり20万円かかるとのことでした。
出発してから痛みが出てしまったら嫌なのでその治療をやろうかとも思ったのですが、このブログで以前登場したKは歯科医であり、そのときにそのことを相談したところ、痛みも無いのに治療をするとそれがトリガになり痛みが出るリスクもあるし、そもそも根管治療は非常に難しい施術で、専門の腕の良い歯医者でも60~70%の成功率だということを教えてくれました。
そのようなリスクの話を一切せずにいきなり高額の施術を進めてくるこの歯医者を信頼できなかったため、私はこのときは治療しませんでした。
また、このときは仕事帰りに寄れる歯医者に行ってしまったのですが、以前引っ越し前に私が通っていた信頼していた歯医者に再度行ってセカンドオピニオンを受けたところ、Kと全く同様の説明で、レントゲンを確認しても今の時点で処置をするようなものでもないと思うという意見をいただいていました。
今回痛みを感じている歯は、そのときに根管治療が必要と言われた歯とは全く別のものなのですが、10数年前に私は別の歯の根管治療を受けたことがあって、そのときの痛みに似ていたので、勝手にそのように判断していました。
幸いなことに今はヨーロッパにいます。しかしヨーロッパの西側の国に行ったときに歯医者の治療医がいくらくらいのものなのかも不明ですし、私の加入している海外保険は歯科治療はカバーされていないので、大変なことになる恐れがあります。
そして、日本にいるときにやっていたオンライン英会話のセルビア人の先生が、セルビアは歯科治療技術は先進国並みなのに非常に安いため、ドイツやイギリスやアメリカといった国からわざわざ歯科治療のためにセルビアに来る人がいるという話を聞いたのを覚えていました。旅費を考えてもそれらの国で治療するよりも安くて同程度の治療を受けられるそうです。
今いる国はモンテネグロ。東にセルビアがあります。アフリカに入る前にここで治療をしてしまおうと、このとき決意し、私はこれからセルビアの首都ベオグラードを目指すことにしたのでした。
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ヒデさん、お元気ですか?
楽しく読ませてもらっています。
肩の力が抜けて、楽しんでいらっしゃる様子がいいですね。
youtubeは、やめてしまったのでしょうか?ひそかに動画も楽しみにしていたのですが。。
歯痛、無事に治療出来るといいですね。お大事ね~。(^^)/
たなべさん!
コメントありがとうございます!
本当に励みになります!嬉しいです!
歯の治療については今後のブログにてご確認くださいませ(o^^o)
YouTube 全然あげて無くてごめんなさい(゚o゚;;
またどこかのタイミングで再開できたら良いなぁと思っています。
私のYouTubeは撮ったものを編集無しにそのまま上げているだけなのになかなか大変だなって思うのに、編集をして上げている人って本当にすごいなぁと思います。
でもせっかくの旅の記録ですからね。自分のためにももう一度どこかのタイミングで…。