雨と濃霧と

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10/31(木)東京出発145日目、イタリア4日目 ヴェローナ~ポンツォーネ 走行距離285km

ここイタリアも朝晩はこの時期の気温は一桁代になりますが、ソンクルの恐らく氷点下と思われる中の野営を経験していましたし、寝袋も-15まで対応しているものですので、ぐっすりとゆっくり睡眠をとることができました。

幸いなことについ先日のキャンプとは違って夜露でテントがビショビショということも無かったので、テントを乾かす手間も無く、朝食を済ませると早々に出発することができました。

ポンツォーネという村にこの日に宿泊していたキャンプ場と同価格で泊まれるドミトリーを見つけていたのでそこを目指すことにしました。

ドミトリーに泊まるならキャンプの方がゆっくり休めるのは確かなのですが、夕方から雨予報のことと、恐らくこの時期はオフシーズンでドミトリーであっても恐らく宿泊客は私一人ではないかという思惑があってのことでした。

ハイウェイを飛ばして一気に駆け抜けてしまっては面白くないので、この日も一般道で目的地を目指します。

しかし、街中に入ると渋滞に嵌りやすく、さすがはイタリアだけあって今まで通過してきた国とは違い、街と街の間の距離が短いため思うように距離が稼げません。

そして天気があまり良くないため、夕方になるとあっという間に暗くなってきました。

この日目指している宿はなかなかに山奥にあるため暗くなる前に到着したかったのですが、悪いことに雨も降って来てさらには濃い霧が立ち込め始めました。

山道のカーブが多い道のため、スピードを上げてスリップしてしまうのも恐いです。

標高がどんどん上がり、ほんの数メートル先までしか見えないほど霧も濃くなりました。

何度同じ失敗を繰り返しているのでしょうか?どうしてもっと余裕を持って行動できないのか自分の愚かさが恨めしくなります。

宿まで残り数キロ地点まで来たのですが、ここからは脇道に入って未舗装路になります。

最悪です。視界がほとんどない上に雨が降ったぬかるんだ道を下って行かなければなりません。

ほとんど地面が見えない中で、何度も轍にタイヤを取られたりスリップしたりします。

ここを他の車が通ることも考えにくく、ここで転倒したら一人でバイクを起こせるでしょうか?

イタリアだからまだしも、こんなことがアフリカで起きたら大変です。猛省しないといけません。

とにかく慎重にゆっくりゆっくりと走りました。

なんとか宿に到着しバイクを停めて振り返ってみると良くこんなに視界が無い中を走ってきたなと自分でも感心しました。

なんも見ねぇじゃねぇか!(;´д`)
よくこんな中走って来たな┐(‘~`;)┌

宿の扉をノックすると妙に色気のある女性が出てきました。

宿の予約をしたものであることを伝えると、まさかこの時期に予約が入るとも思っていなかったようで一瞬戸惑った表情をみせます。

ここで断られたら、これから今来た道を引き返して濃霧の中、他の宿を探すなんて不可能に近いです。

一瞬不安がよぎります。

もし断られたとしても、最悪ここにテントを張らせてもらうほかありません。

一旦奥に戻った女性が戻って来て、部屋に案内してくれたのでホッとしました。

お腹も減っていたので併設されているレストランで食事は取れないか聞いたのですが、最近の悪天候で食材も仕入れていないのでレストランは閉めてしまっていると言われました。

3kmほど離れたところに別のレストランがあるのでそこならやっているかもしれないと言われるのですが、この雨と濃霧の中どろどろの道をバイクで行くのは危険だと思いますし、開いているかもわからないレストランに往復6kmの道を歩いて行く気にもなれません。

それでは自炊するのでキッチンは借りられないかと尋ねるのですが、お客さんには貸していないということでした。

仕方ないのでこの日は非常食用に持っていたチョコレートバーだけで我慢することにしました。

 

この宿自体はきっとそれほど悪くはないのかもしれませんが、如何せん宿泊客を泊める準備が全くできていなかったようです。

wifiにつなげたいと伝えると、悪天候で機器が壊れてしまっていてつながらないと言われますし、冷え切った体を温めたいとシャワーを浴びるといつまでたってもぬるま湯しか出ないので、さらに体を冷やしてしまうことになりました。

オフシーズンに田舎の格安ドミトリーに宿泊するとこういうリスクもあるのかということを知りました。

とにかく寒くて仕方なく、wifiもつながらないのでやることもないため、この日はこのまま毛布にくるまって眠ることにしました。

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