11/25(月)東京出発170日目、モロッコ3日目 シャウエン~アルー 走行距離273km
宿の人に見送られこの日は一路南を目指します。
モロッコの気候を考えると海沿いを走った方が暖かいのかもしれませんが、海沿いは大きな都市が多いのでいろいろと面倒そうなことと、ハッピーライダーのホセさんに、アルジェリアとの国境付近のメルズーガという町からは雄大なサハラ砂漠が見えて大変美しいので行くと良いとアドバイスをいただいていたので、内陸の山岳地帯をそのまま南下していくことにしました。
O
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゚
∩___∩ へぇそうなんだ…
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/ ● ●
| ( _●_)ミ
彡、 /⌒)(⌒ヽ
/ / / \ ヽ
l ノ
モロッコもアフリカ大陸だけあって雄大な景色が広がります。
途中お腹が空いたこととガソリンの給油のためレストランの併設されたガソリンスタンドに立ち寄ります。
どんなにくるしくても
おいしいものたべて
うんこしたらなおるよ!
ハ_ハ
(‘(゚∀゚∩ なおるよ!
ヽ 〈
ヽヽ_)
私がバイクから降りると、レストランにいた欧米系の年長の男性二人が大きく私に笑顔で手を振って「どこから来たんだ?!」と尋ねてくれます。
私が「日本から来ました」と言うと「マジかよ!俺たち昔日本に住んでたことあるんだ!日本大好きなんだよ。こっちのテーブルに来て一緒に食おうぜ!」と声を掛けてくれました。
呼んだ?
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ノ,,∧
//・ω・`)
/ /⊂ノ
\ /ーJ
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彼らはオランダ人で二人でキャンピングカーで旅をしているようでした。
私がウラジオストクからバイクで走って来て、このまま南アフリカを目指すというと、「なんだって!?どれだけクレイジーなんだよ。信じられねぇタフガイだな!」と言います。
2人のうちの一人が「俺は空手をやってたんだ。松濤館空手を40年だ」と言います。そしてもう1人が「俺たちはテレビ関係の仕事で少しだけ日本にいたんだ。K-1の取材をしていた」と言いました。
私が「K-1の取材をしていたのはいつくらいの話ですか?」と聞くと「いやいやずっと前のことだから多分知らないと思うよ」と答えます。
恐らく例のごとく小柄な日本人である私を実年齢よりもだいぶ若く見ているのだと思います。
「だいたい20年くらい前だよ。1999とか2000とか」
それに対して私が「ピーターアーツとかアーネストホーストとかですか?」と当時K-1で大活躍していたオランダ人ファイターの名前を上げると
「ワォ!!彼らを知っているのかい?!そうだ!まさに彼らだ!!ピーターアーツ!彼は日本でも人気者だったよ!アーネストホーストはミスターパーフェクトだ!」と言って私に握手を求めてきました。
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当時、私が高校生や大学生だったころにテレビの前にかじりついて見ていたK-1ファイターたちも20年近く前の存在になり、過去の人物となりつつあることに寂しさも感じますが、彼らが一つの時代を築いていたことは紛れもない事実であり、そしてこうして海外で彼らの栄光をオランダ人と一緒に語れるとは夢にも思ってもみませんでした。
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/ LLLと) (つ」」」
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彼らは私の旅についても大変興味を持っていたようで、今まで走った道や国のことをたくさん質問してくれます。「ロシアでは全く英語は通じないと思うのだけれどどうしたんだ?」と聞かれたので「身振り手振りとごくごく簡単な英語とロシア語を織り交ぜて、スパシーバ!ハラショー!で気持ちを伝えた」と言うと、大爆笑しながら「とんでもないタイフガイだぜ!」と言って大喜びでした。
「これから先の国は、国境での賄賂とか大変なこともたくさんあるだろうけど、くれぐれも気を付けて良い旅をしてな!」と言ってこの陽気なオランダ人たちは去っていきました。
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彼らのおかげで大変楽しい気持ちになり、私も一路南を目指します。
朝晩は冷え込みますが昼間はだいぶ気温が上がって、冬の装備で走っていると暑いくらいです。
この日はちょうどいい場所にキャンプ場を見つけたのでそこに滞在することにしました。

キャンプ場の管理人は英語を話せたので大変助かりました。ここに来ている他のキャンピングカーのお金持ちのツーリストたちはフランス語しか話せないようでした。
この時期にバイクでキャンプ場に来るツーリストが珍しいのか他のツーリストにフランス語で話しかけられます。
私がフランス語を話せなくても皆さん笑顔でとても優しく接してくれます。

日が落ちて寒くなって来たのでテントに入って早めの就寝をすることにしました。

次の日の朝に大惨事が待っているということもつゆ知らずに…。
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