12月8日(日)東京出発183日目、モロッコ16日目 ティンジル(トドラ渓谷)
この日はついにアキト君とキワさんとのお別れの日です。
いつものように朝食を摂るのですが、荷物の整理があるだろうアキト君とキワさんに先に出来上がった朝食を食べてもらいました。

朝食が終わるといつものように日課となったラジオ体操をみんなでやります。

いつも通りの朝、いつも通りの一日の始まりですが、私にはいつもと違う光景に見えました。
アキト君は午前中のバスで出発するのでキワさんよりも先に出発します。
「本当に行っちゃうんだね」なんて私が冗談っぽくいってみせたところで、アキト君はいつものポーカーフェイスで何も言いません。
ティンジルの街中に向かう乗合タクシーを待つ間、ノリコズハウスの前でみんなで集合写真を撮ります。
大きく天に向かって手を上げるみんなの笑顔を見ると、この数日間の日々がどれだけ楽しいものであったかを思い出させてくれます。

あなたたちがいたおかげで、どれだけ心穏やかで楽しい毎日だったことか(;ω;)
乗合タクシーに乗り込んだアキト君をみんなで見送ると、あのポーカーフェイスのアキト君も振り返って手を振ってくれています。
本当に行ってしまいました…。
キワさんは午後のバスで出発ですので少し時間があります。
この日はノリコさんに教えていただいた近所のカフェで昼食を摂ることにしました。
アンナさん、アイさん、キワさん、私の4人でカフェに向かって歩いていきますが、アキト君がいなくなり、このあとキワさんまでいなくなってしまうと思うと我々の足取りは少し重たくなっていたのは仕方のないことでした。
カフェでは川原に席を用意してくれ、大変美しい場所でイワシの乗ったベルベルオムレツをいただくことができました。

このときのことも私は忘れません(>_<)
宿に戻ると今度はキワさんともお別れです。
私がキワさんに冗談で「行かせないよ~」なんて言いながらバスケットボールのディフェンスのような動きをしてみたのですが、キワさんは「いやいや~」とも「どいてくださいよ~」とも言わずに、黙って少し寂しそうな顔をしたので、余計寂しくなるようなことをしてしまったなと反省しました。
宿から出ると、ほとんど待ち時間なしに乗合タクシーがやってきたので感傷に浸る間もなくキワさんともお別れとなりました。
旅はこうして出会いと別れの繰り返しです。
私も数日後にはこのノリコズハウスを離れる日がやってきます。
別れが寂しいのは当たり前ですけど、いつの日かそれを前に進むエネルギーに変えていく強さを持てる日が私にも来るのでしょうか…。
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