12月10日(火)東京出発185日目、モロッコ18日目 ティンジル(トドラ渓谷)
さて、このノリコズハウスを出発する前に溜まっていたブログをまとめて書いてしまおうと午前中からあくせくブログを書いていました。
アンナさんはこの日は昨日この宿に訪れた大地さんとロッククライミングに行くようです。
大地さんはとても物静かにお話をされる方ですが、深みのあるとても魅力的な方でした。
もう少しいろいろな話をしてみたかったのですが、今回は12日間だけの旅行ということでノリコさんの宿には一泊だけだったのは残念なところであります。
昼過ぎにアンナさんと大地さんが戻って来て、大地さんはそのまま砂漠の町メルズーガに旅立って行きました。
昨日、宿の従業員のヨセフが首が痛いからハマム(公衆浴場)に行きたいと言っていました。
するとアンナさんとアイさんも行きたいということでした。
実は前日大地さんからモロッコのハマムの話を聞いていました。
パンツ一丁になると男性はいきなり裸のおっさんにお湯をぶっかけられて最後はパンツも脱いで顔面も含めて強烈な力で全身垢すりで擦られるそれはもう衝撃的な体験だったといっていました。
私は正直宿のシャワーで十分だと考えていたのですが、ノリコさんに「どうしますか?行きますか?」と聞かれると、興味が湧いてきたので一緒に行くことにしました。
するとノリコさん「じゃ、ヨセフはお留守番ね」と…。
最初にハマムに行きたいって言ったのはヨセフなのに大変かわいそうです(*´Д`)
ハマムに行き、入り口で女性陣と別れます。
私は大地さんに聞いていたようにいきなりお湯をぶっかけられたらたまらないと思い、入り口のところで服を脱いでいるとやってきたおっさんに、「そこで服を脱ぐんじゃない。中で脱げ」と怒られてしまいました。
そんなん言われたってしきたりがわからないですし、こっちはちょっとこばかしビビってるんですよ(*´Д`)
中に入ると至って普通です。もちろんおっさんがおっさんの全身を垢すりで擦っている姿はなんとも筆舌しにくいのですが、体を洗う場所は入り口で渡されたバケツにお湯を入れてあとは普通に頭や体を洗うだけなので特におかしなことはありません。
私は垢すりはお願いしなかったので単に体を洗うだけです。
むしろ私が困ったのは誰もパンツを脱いでいないことです。全身を洗うのだからパンツも脱いで洗いたいのですがここで一人だけ全裸になったらムスリムの皆さんに大変な非難を受ける可能性があるので、仕方なくパンツの中に手を突っ込み洗います。
客観的に見てなんとも自分の姿が間抜けなように思えて悲しくなりました。
全身を洗いさっぱりしたので上がることにしました。
脱衣所にて替えのパンツに履き替えようと思ったのですが、ここでも誰もフルチンになっていません。
まるで小学校のプールの授業のときのようにみんなバスタオルを腰に巻いてパンツを着替えています。
私はバスタオルなんていう代物は持っていません。
仕方なく小さいタオルを腰に巻いて着替えるのですが、それは形式だけであり実際には丸出しです。
知ったこっちゃありませんよ。そんなん言われたってめんどくさい(# ゚Д゚)
しかしこのことがいけなかったのか、最初ハマムに入ったときには優しかった従業員のおっちゃんが心なしか冷たくなったような気がします。
本当に文化の違いって難しいですね。
宿に戻るとアイさんが明日出発すると言います。
私はどうしようか…。アンナさん一人を残して出発するのも心苦しいなんていう言い訳もしつつ、この日出た炊き込みご飯が私をまたこの宿から離れられなくするのでした。

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