12月11日(水)東京出発186日目、モロッコ19日目 ティンジル(トドラ渓谷)
この日、遂にアイさんも出発してしまいました。
アンナさん、アキト君、キワさん、アイさんと一緒に過ごした楽しい毎日が遠い昔のことのようです。
もともと12月10日頃には私も出発しようかなと思っていたのですが、どうしても出発しなければいけない理由も見つからず12月10日も過ぎてしまいました。
とりあえず川に洗濯に行き、お昼はキワさんが出発する直前にみんなで行ったカフェで摂ることにしました。

アンナさんと二人でランチを取りましたが、みんないなくなってしまい、二人とも上の空でした。
先日アイさんがトドラ渓谷を歩いているとお土産物屋のお兄さんにジュラバ(モロッコの伝統衣装)を50ディラハム(約600円)でどうだと言われたそうです。
ジュラバは風通しが良い一方で保温効果もあり、昼夜の寒暖差の激しい砂漠性気候のこの地では非常に優れた衣類だと思います。
相場としては300ディラハム~400ディラハム(約3,500円~5,000円)程度と聞いていたので50ディラハムは破格です。
もちろん生地や丈などいろいろな種類があるのであまり期待できるものではないのはわかっているのですが、もし本当にその価格なら買っても良いかと思いアンナさんと二人でトドラ渓谷のお土産物屋の辺りをウロチョロします。
この辺りをウロチョロしていると客引きが話しかけては来るのですが、あまり営業はしてきません。
こちらから幾らか聞くと高い金額を吹っ掛けられそうなので聞くに聞けない状況です。
うーむ、困りました。
よし!ということで、こいつらにこんな営業されたら日本人は話聞いてしまうよ!って思うような方法を教えてやろうと「変なおじさん」踊りを教えてあげます。
体の前でこぶしを作った両手を交差させたり開いたりしながら「あ、変なおじさ~んだから変なおじさん」と歌いながら実演してみます。
変なおじさん踊りを教えたおじさんはなかなか見事に変なおじさんを再現するのですが、踊っているおじさんがそれほど楽しそうに踊っていません。
だから、それじゃ客のハートは掴めないぞ!と思うのですが、本人にやる気がなければ仕方ありません。
こちらもそれほどモチベーションがあるわけではないのでそこまでにしておきました。
ジュラバもどうしても欲しいものでも無かったのでそのまま宿に戻ります。
宿に戻る前に、いつも買い物をする商店に行くと、商店の前で男の子が掃除をしています。
お店の手伝いをしてエライ!って言ってお菓子をあげるととても嬉しそうでした。

宿に戻っても特にやることが無いので、なんとなくアンナさんと筋肉体操をやることになりました。って本当にこの宿はどうなっているんでしょうか?やることが無いからって筋トレするって間違っていると思います。
すると宿の従業員のヨセフも一緒にやると言ってきました。
腕立て、スクワット、腹筋、背筋をやります。
腕立てをやった時点でヨセフが「もう十分だ、俺はもうやらないぞ。残りは明日だ!明日!」と言います。
しかしアンナさんが「まだ、まだだよ!ヨセフ」と言って許しません。
何の部活ですか??
結局ヨセフもすべてのメニューをこなします。
気分屋のヨセフはすべて終わると「よし!明日もやるぞ!」と言います。
それを聞くとアンナさんは「ああ言ってるけど、どうせヨセフは明日にならないと本当にやるかどうかわからないからなぁ」と言います。
でも、アンナさんがいる限りこの宿の朝のラジオ体操と筋肉体操は継続されていきそうなのは嬉しい限りです。
さて、私はそろそろ本当に明日あたり出発しようかなと思っていたのですが、ノリコさんから「トドラ渓谷から北100kmくらいのところにイミルシルっていう湖の綺麗な場所があるから明日行ってみたら」と提案してくれます。
バスで片道3時間弱の道のりになるということです。バイクも考えたのですが、標高が高いので雪がある可能性があるということでバスで行ってみようと思いました。
往復6時間を経験すれば今まで出会ったバックパッカーの方々の気持ちもわかるかなという好奇心もあってのことでした。
また出発が伸びてしまいますが、せっかくの機会なのでイミルシルに行くことに決めました。

全然出発できない(>_<)
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