12月18日(水)東京出発193日目、モロッコ26日目(西サハラ3日目) バルバス
この日は予定していた通り、ホテルバルバスにて一日ゆっくりすることにしました。
朝食を済ませると水を買いに近くに商店が無いか探します。滞在しているホテルバルバスの環境が良いため、外に出るまで気づかなかったのですが、この辺りは酷く乾いた砂漠の大地であることが見て取れました。

私が外を歩いたときはそれほどでは無かったのですが、バイクで走っていた時に感じていたように風も非常に強いのでしょう。木が斜めに育っています。

瓦礫の山だらけの町中を歩くと何軒かの商店を見つけました。果物などが売っているとありがたいのですが、やはりこの辺りでは食べ物は保存のきくチョコレートやビスケットがほとんどです。
私の目的は水ですので、水が買えただけで十分でしたが。
宿に戻ってブログを書き書きしていると気づけば夕方になっていました。
何やらホテルの中庭からバイクの音が聞こえます。誰かライダーが来たのかと思って部屋から出てみると、そこにはBMW GS1200に乗ったライダーの姿がありました。
早速そばに行って話しかけてみます。
するとこのライダーは西アフリカを回ってこれからポルトガルの自宅に帰る途中だというでは無いですか!?
ルイスと名乗るこのポルトガル人ライダーは非常に大きな声でオーバーアクションでたくさんのことを一生懸命教えてくれます。

・モロッコとモーリタニアの緩衝地帯は道が途絶えて荒れ地の中を3kmほど走らないとならないこと。
・道を間違えると地雷原になるので、できたらモロッコの国境を出たところでガイドを捕まえた方が良いこと。
・ガイドを捕まえれば道案内と書類作成などを代わりにやってくれるので、モーリタニア入国の時間が大幅に短縮できること(自分でやると2~3時間かかるがガイドにお願いすれば30分程度で終わると言っていました)。
・モーリタニアは検問が多いので、入国時に作成した書類の情報を手書きで記載したもののコピーを30部ほど用意しておくと検問をスムーズに通過できること(コピーはこのホテルバルバスで1部1ディラハム(約12円)でやってくれました)。これは本当に助かりました。
※以下、コピーに載せた情報になります
・バイクのメーカーおよび車種(私の場合 YAMAHA TENERE660と記載)
・ナンバー
・FIRSTNAME FAMILYNAME
・国籍
・生年月日@出生地(私の場合はKANAGAWAと記載)
・パスポート番号→開始年月日、有効年月日
・職業
この手書きのコピーを持っているだけで検問の通過は圧倒的に楽になると思います。
あとは、モーリタニアからセネガルに入るときの国境は絶対にロッソには行かずに、ディアマから越えるようにとアドバイスをくれます。ロッソ国境はメジャーな国境なのですが、悪徳警官やスリなどとにかく酷い有様で有名なため行くべきでないと、この後であったモーリタニア人にも何度も言われました。
上記のようなたくさんの情報を提供していただき、私は本当にラッキーでした。
そして西アフリカの情報を得やすいようにとfacebookの友達申請をしてくださり、私が南アフリカを目指しているのでアドバイスをしてあげて欲しいという旨の投稿をルイスさんの友人向けにしてくれました。
モロッコまではヨーロッパの田舎町と一緒だという人もいます。ここから先モーリタニアからが本当のブラックアフリカになります。
さぁ、これからまた新しい旅のステージの始まりです!
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