アフリカ料理はおいしい!

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12月19日(木)東京出発194日目、モロッコ27日目(西サハラ4日目)、モーリタニア1日目 バルバス~シャミー 走行距離 285km

モーリタニア川の国境を出ると、すぐのところに食堂があり、みんなご飯の上に野菜や魚の入ったスープが掛けられている食べ物を食べています。

私も直接食堂の中を覗いて、あれはいくらだ?と聞くと100ウギア(約290円)だという返事でした。

「それじゃ、あれをくれ」と言うと食堂の女性は笑いながら「わかったわ」という仕草をしました。

 

出てきた料理を食べるとなかなかの美味です。というよりこの旅で食べたものの中でノリコさんの日本食を除いたら圧倒的ナンバーワンの味です。

これ、ベリーグッドだよ!

周りにいる人たちに親指を立てながら「これ、ベリーグッドだよ!」って言って話しかけるとみんな大爆笑しながら親指を立ててくれました。

 

さて、モロッコ国境を出るのにネットワーク障害などがあり予定以上に時間が取られてしまい、国境通過に予想以上に時間がかかってしまったので、このあとどうするかといったところです。

もともとモーリタニアの情報は持ち合わせていないのでとにかく首都のヌアクショット方面にバイクを走らせることにはしたのですが、ヌアクショットまではここから400km以上あるので、到底日が沈む前に到着することはできません。

どこかモーテルのようなものでもあったらそこに入ることに決めました。

 

しかし、国境を出てほんの10kmほど走ると「SHAMI」と書いた大きな看板にガソリンスタンドやレストラン、宿のマークが描かれています。

私がその看板を確認するために停車していると一人の男が話しかけてきました。どうもこの男は私に何かを売りつけようとしているようでしたが、私はそれを無視して「シャミー?あそこには宿があるのか?」と聞くと、どうやら英語はわからないようでもう一人別の男を呼んでくれました。

もう一度「あれはシャミーって読むのか?あそこには宿があるのか?」と聞くと、後から来た男が「そうだ。あそこに行けば宿があるぞ。」と教えてくれます。

看板には180kmと書いてあったので、私の地図アプリを確認すると確かに村のようなものがここから180kmくらい先にありました。地図アプリにはアラビア語表記しかなかったので、その男に地図アプリを見せながら「これはシャミーって読むのか?」と聞くと「そうだそうだ。そこのことだ」と教えてくれました。

 

ガソリンスタンドもそこにあるようなので、この日の目的地をシャミーに決めました。

私が「ありがとう!」と言って二人の男に右手を差し出して握手をすると、2人とも笑顔でそれに応えてくれ、大きく手を振って見送ってくれました。

あの男は最初は私に何かを売りつけようとしてきたわけですが、こちらが質問をしてそれが解決すると笑顔になって喜んでくれました。きっと人間には誰かの役に立つことに喜びを感じるという本能が元来から備わっているのではないでしょうか?

 

シャミーに続く道の周りには本当に何もありません。ただただ砂の大地が広がるだけです。しかもこのたった180kmの区間だけでも4回も検問がありました。

モーリタニアという国は本当に何もありません(;´д`)
死の大地…、まさにそんな感じでした

ルイスさんに教えてもらったように検問では国境で作成した通行証の原本を見せて私の基本情報を記載したコピーを手渡すとすんなり通してくれました。

ルイスさんのアドバイスがなければいちいち検問で相手が通行証の情報を書き写すのを待たなければならなかったことを考えると非常にありがたかったです。

 

そしてやっとシャミーの村に到着するとガソリンスタンドを見つけたのですが、最初の2軒はディーゼルの扱いしかなく、3軒目でやっとガソリンを扱っていました。

このガソリンスタンドでこの辺りに宿は無いか聞いてみると、ガソリンスタンドのすぐ裏の建物が宿だと教えてくれました。

深いフッカフカのサンド(砂地)を走ってその建物の方に行くと一人の男が近づいてきました。

「ここは宿か?私は泊まれるか?」と聞くのですが、この男も英語はさっぱりなようです。

私は自分を指さし、そして両手を重ねて頬に添え首をかしげて眠る仕草をしました。するとこの男はうんうんと頷き部屋を見せてくれました。

中は思った以上に清潔で大変広い(恐らく5~6人が雑魚寝できるくらい)部屋が二つありました。

男はスマホの電卓を起動させると「2000」と打ち込みました。2000ウギア(約6000円)!?あり得ません。

私が目を丸くして「ノーノー」と言うと、一気に価格を下げて1200ウギア(約3600円)と言います。

それでも高いです。しかもこの部屋の感じですとこのあとも他にもこの部屋に人が入ってきそうです。

私が「この部屋って一人部屋じゃないでしょ!他にも人がやってきてみんなで眠るんでしょ?!」と頑張って身振り手振りで伝えると、男は私に鍵を手渡し私を指さしたあと、人差し指を一本だけ立てて笑いました。

どうやらこの部屋の鍵をお前に渡すから、今夜はお前ひとりで使って良いと言っているようです。

アフリカは宿泊施設が高い(ドミトリーや旅人向けの安宿がほとんどない)ということは聞いていたので、恐らくこのシャミーの村で他の宿を探しても大差ないだろうと思い、1200ウギアでここに泊まらせてもらうことにしました。

後に他のツーリストにこのあたりの宿はいくらくらいのところに泊ったのか聞いてみたところ1500~2000ウギアと言っている人が多かったので、むしろ良心的だったのかもしれません。

 

この宿の男は建物のすぐ近くにレストランがあるからそこで夕飯を食べると良いよと教えてくれます。

荷物を部屋の中に運び込み、さっそくそのレストランに行ってみました。

中には恰幅の良い女性と男性三人が談笑しているだけで営業しているように見えなかったのですが、私が中に入ると笑いながら私に壁に貼ってある料理の写真を指さします。

聞いてみるとこの日はチキンの丸焼きとサンドイッチしか置いていないようです。

昼食を食べたのが15時近くだったためそれほどお腹も減っていなかったので、サンドイッチを注文することにしました。

50ウギア(約150円)なので安くはないかなと思ったのですが、そのボリュームと味は大変満足できるものでした。

アフリカって料理美味しいですね。

この恰幅の良い女性は多少英語が話せるようで私に「どこから来たんだい?」と聞いてくれます。

私が「日本から!」というと「日本かい?!そりゃ良いね!日本は最高だよ。日本人なら私は歓迎だよ!」と言います。

そして彼女は私の名前を聞いてくれたので「ヒデ」と答えると綺麗な発音で「ヒデ」と言いました。

フランス語圏の人には「h(エイチ)」の音のある「ヒデ」という名前は大変発音しにくいようなのですが、彼女は綺麗に発音しました。パミールを一緒に走ったアントニオ(アントニオはスイス人で普段は何語で話しているのかわかりませんが…)なんて、いつまで経ってもなかなか「ヒデ」って発音できなく「イダ、イダ」と発音し、しまいには「なんだってお前の両親はこんなにも発音しにくい名前をお前に付けたんだ!」なんて言っていましたけど。

 

ちょっとピリ辛のボリューミーで美味しいサンドイッチを食べて、この陽気な食堂の人たちに挨拶をすると宿に戻りました。

 

そしてこの日は国境でのストレスなどもあり大変疲れていたので、シャワー(冷水…、寒い…)を浴びるとすぐに眠りに落ちて行くのでした。

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