12月20日(金)東京出発195日目、モーリタニア2日目 シャミー~ヌアクショット 走行距離 255km
朝起きて出発の準備を整えたあと、停めていたバイクの所に行きます。
するとバイクの前輪も後輪も砂に深く覆われてしまい動かすことができません。
昨日の宿のお兄さんにチェックアウトを伝えるのと、バイクの脱出も手伝ってもらいます。
どうにかこうにか砂地から脱出すると宿のお兄さんに手を振って出発します。
しかしこの国は本当に過酷なのがわかります。どこまで行っても砂に深く覆われた砂漠の大地が続くばかりです。そして風が強いため常に空は砂塵で霞がかっています。この影響でこの国の住人には目やのどの健康被害があるという話も聞きました。
*その様子はYouTubeにアップしましたので、ご興味があれば見てみてください。


あまりにも過酷なこの環境を見ると、これではどうやっても経済発展させるのは難しいように感じてしまいます。私はむしろこの国に入国してからここまでずっと綺麗な舗装路が続いていることに感心しました。
ごくたまにアフリカ諸国では教育も不十分で彼らの能力では国を維持するのは不可能だというような意見を持っている方がいますが、私はこの環境が彼らの経済発展を阻んでいる大きな要因だろうとこの国を見て思いました。
あまりにも過酷すぎます。
これでは物資も不足してしまうでしょうし、生活が困窮すれば情勢も不安定になるでしょう。
ただしこのモーリタニアという国はここまで過酷な環境にもかかわらず今のところそこまで大きな情勢不安に陥っていないことが救いだと思います。
私にはこのモーリタニアという国は衝撃的な国でした。
昼過ぎにヌアクショットの街に到着します。
首都と言っても高い建物も無く、発展しているとはいいがたいです。


この日はヌアクショットの外れにあるキャンプ場に宿泊することにしました。
このキャンプ場のオーナーは大変な紳士で対応もとても丁寧です。
夕方、このキャンプ場に併設されているレストランで食事をしながらビーチを眺めていました。
恐らくこの国のセレブたちがこには集まるのでしょう。綺麗な身なりの若者たちがビーチで遊んでいます。
サッカーをしたりバレーボールをしたり。



このような光景を見ると平和そのものに感じてしまいますが、これはこの国のごくごく一部の側面であることは確かなことだと思います。
無責任な旅行者はその土地のその人たちの昔からの生活を守って欲しいなんて言ったりしますが、やはり人々が心穏やかに豊かに生活していくためには経済発展は大切なことだと思い知らされます。
このギャラリーは、7 枚の画像があります 写真 他