アフリカの洗礼

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12月21日(土)東京出発196日目、モーリタニア3日目、セネガル1日目 ヌアクショット~サン・ルイ 走行距離 272km

さて今日はどこまで行こうかと考えた時に、セネガルとの国境付近のロッソまで行こうかと考えておりました。

誰に聞いてもロッソからセネガルへの国境越えはするな!とのアドバイスをいただいているので私はロッソではなくてロッソからさらに南西のディアマ国境からセネガルに入国する予定でいるのですが、バルバスで出会ったルイスさんが、ロッソからディアマに向かう国立公園の中の景色が最高に綺麗だと教えてくれたからです。

ただし、ヌアクショットから南に80kmほど下ると道路は一気に悪くなり、穴ぼこだらけのアスファルトや、道路工事のための迂回路が大変深いサンド(砂地)になっているため、多くのライダーがここで転倒をしてかなり苦しんでいるという話も聞いていました。

ですので距離的にはそこまで遠くは無いのですが、かなり時間がかかるという話を聞いていたため、この日は一旦ロッソに宿泊して、明日ゆっくり国立公園の中を楽しみながら走ろうと考えていたのです。

私がこのキャンプ場をチェックアウトする際に、キャンプ場の紳士なマネージャーはこれから南に向かうなら幾つかの注意点があるのでしっかり守るようにと伝えてくれます。

・ロッソの国境には行くな!必ずディアマから国境越えをすること
・海沿いの綺麗な場所があっても近づくな!強盗やスリがたくさんいる
・検問以外で誰かに呼び止められても決して停まるな!強盗の可能性がある

などなどです。

私は念のためロッソ方面に向かってそこからディアマを目指そうと考えていると伝えると、そうだとしてもロッソ方面には行くな!と言います。強盗やスリ、しつこい客引き、国境での賄賂など酷い目に遭うぞというのです。

そこまで言われてしまうと怯んでしまうのですが、ロッソからディアマに続く綺麗な景色というのが捨てがたいのです。

他のキャンプ場のスタッフに聞いてみても、ロッソ方面には行くな!と言います。ロッソ-ディアマ間の景色が綺麗だと聞いたというと、直接ディアマに向かっても途中から国立公園の中を走るので同じ景色は見られると言うことでした。

この日はロッソに宿泊する予定でしたので、朝もゆっくりしていたため、今から悪路を通過して国境を越えられるか心配でした。

朝焼け見たりして、のんびりゆっくり過ごし過ぎました(;´д`)

なのでロッソとディアマまでの分岐点に着いた時間を見て、そのまま国境越えまで行けそうならばディアマを目指して、難しそうならロッソへ向かってロッソに宿泊することにしました。

 

キャンプ場から出発してヌアクショットの街中を走って行きます。

渋滞はしていませんが車のマナーの悪さに辟易します。信号無視は当たり前、強引な割り込みもしてきますし、危なくて仕方ありません。これは今までの国と同じように走っていたら簡単に事故を起こしてしまいます。

信号無視や、ぶつかりそうになっても絶対に停まらない強引な割り込み┐(‘~`;)┌
危険過ぎます(>_<)

慎重にヌアクショットの市街地を走ります。ガソリンスタンドに何軒か立ち寄るのですがディーゼルしか扱っていないガソリンスタンドが多いので、この日も3軒目にしてようやくガソリンを補給できました。

朝食もチョコレートバーをかじった程度できちんと食べていなかったので、途中の屋台の果物屋でリンゴとバナナを買って食べます。

そうこうしていると時刻は11時近くになってしまい、このままですとこの日国境越えは難しいかななんて考えていました。

 

ヌアクショットの街を90kmほど南下していくと話に聞いていたように工事区間が増えて迂回路のサンド(砂地)を走ることが度々あります。しかし聞いていたほどは砂も深くなく順調に走れます。

気付けばあっという間にロッソとディアマの分岐点まで到着しました。地図アプリではヌアクショットから国境まで6時間と出ていたのですが、4時間弱で国境まで行けそうです。

これなら余裕でこの日中に国境越えができそうだと判断し、ディアマ方面に向かうことにしました。

綺麗だと聞いていた国立公園内ですが、別に言うほどのものではありませんでした。確かに水鳥が飛んでいたり、イノシシの親子が通り過ぎたり面白くはあるのですが、わざわざロッソから走る必要も無く、そのままディアマを目指したのは正解だったなと思いました。

しかもここの道は凸凹と非常に道が悪く、転倒の恐れがあるような道ではないのですが、バイクへのダメージを考えると無駄に長く走るような道では無いと思います。

国立公園内は言うほど綺麗でもありませんでした┐(‘~`;)┌
バイクへのダメージを考えれば、不要に長く走る必要もなく、直接ディアマを目指して良かったなと思いました。

国立公園で出口で通行料200ウギア(約600円。領収書もちゃんと出してくれます)を抜けてモーリタニア側の国境に到着しました。

 

ここでも怪しい男がガイドをすると声を掛けてくるのですが、自分でできるからと言って断りました。

ゲートの中に入り通行許可証にサインをもらうため近くの建物の中に入ると、そこの担当官がバイクの場合は10ユーロの税金がかかると言ってきます。

そんな情報は聞いたことが無かったので、「そんなの聞いたことがないぞ!」というと「バイクは全員払っている」と言います。

「全員払っているなら領収書は出すのか?」と聞くと「当たり前だ。ここに領収書があるからこれをちゃんと渡している」と言います。

であるならば正規のものだろうと思い、どこか腑に落ちはしなかったのですが、10ユーロ支払ってサインをもらいました。

後々聞くと、ここでそんなお金は要求されなかったというライダーに出会ったので、もしかしたら領収書自体がフェイクかもしれません。今後ここを通過するときに同じようにお金を要求された場合は領収書の有無ではなくて、その担当官の名前とIDカードの提示を求める方が正しい方法かもしれません。

 

次に警察の建物に行きパスポートに出国印をもらいます。

ここでも出国印が欲しいなら10ユーロ払えと言ってきます。こちらは明らかな賄賂の要求だったのでわかりやすかったです。

そんなもの払うわけありません。私が「払うか!」と言うとその馬鹿ポリスは「じゃ、そこで永遠に待っているかロッソの国境に行きやがれ!」と言ってきます。

なめるんじゃねぇよ!私は「貴様、名前を言え!」と何を言われてもそれだけを繰り返すと「フランシスだ。文句あるか?!」と言ってきます。

馬鹿め!私はおもむろにスマホを取り出すと、「お前の顔をこれで撮影して今すぐにここで日本大使館に報告してやる!」と言うと、顔を怒りで真っ赤に染め上げて「わかったよ!判を押せば良いんだろ!このクソヤローが!」と言ってきました。

そうして素直にパスポートに出国印はもらったものの、私はこういう輩は許せないのです。自分の立場を利用してずるいことをする人間は許せません。

パスポートを返してもらって部屋から出ると「どういうことだ!あのヤロウ、賄賂を要求してきやがったぞ!」と大きな声で他の警察官たちに訴えます。するとあのヤロウはバツが悪いのか「スタンプは押したのだから、お前はもう出ていけ!」と大声で叫んできます。

自分が恥ずかしいことをやっているという認識があるならばこんなことするんじゃないよ!と言いたいです。

それでも私が怒りに身を任せて騒いでいると若い警察官が私のところに来て「どうしたんですか?」と聞いてきます。

私が「あのクソヤロー、賄賂を要求してきやがったんだ!どうなってるんだ!」と怒鳴り散らすと「それは申し訳ないことをした。本当にすまない。」となぜかこの若い警察官が悲しい顔をして謝ってくれました。

この彼に謝らせてしまい私も申し訳ない気持ちになり、もうそれ以上言うのはやめました。

この彼のように誠実に仕事をしている人もいる中で、自分の立場を利用してずるいことをする奴がいるのは本当に許しがたいです。

この若い警察官は私と一緒に警察の建物の外までついて来てくれ、私が出発するまで見送ってくれました。

どうかこの彼がいつまで経っても誇り高く自分の職務を全うし、彼のような人間が報われる世の中であって欲しいと心から願います。

 

やっとの思いでどうにかこうにかモーリタニアの出国手続きを終えた私でしたが、ここから更に試練が待ち受けているのでした…。

 

続く

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