1月14日(火)~1月15日(水)東京出発220、221日目、ギニア7、8日目 コナクリ
問題無くコートジボワールビザが取得できた場合、そのままここでガーナビザの申請もしてしまおうということで、1月14日(火)はガーナビザ申請のために必要な書類を調べて準備していました。
ガーナビザも意外といやらしい書類の提出を求められたりして苦戦する人もいるということで神経質になっていました。
人によってはガーナ在住者の招待レターを求められたという人もいて、もしそんなものが必要だと言われたら我々はコナクリではあきらめるしかありません。
コートジボワールのアビジャンでガーナビザを申請する場合には日本大使館のレターが必要という情報もあったため、もしコナクリでもそれが必要だと言われた場合は日本大使館にも行かないとなと思っていました。
しかし何はともあれ、まずはコートジボワールビザが取れなければ何も始まりません。
そして、リョウさんの体調もかなり良くなさそうです。私たちが滞在している宿はコナクリでは最安値に近い価格にも関わらずかなり快適なため、とにかくコナクリにいる間にリョウさんの体調も戻ることを期待するばかりです。
1月15日(水)
コートジボワールビザの申請時には担当者がかなり慌てていた様子もあり、本当に大丈夫かな?という思いもありましたが、ダカールのときとは違い拒否されたわけではないので、最悪の場合でも追加の書類提出を求められる程度だろうと思ってコートジボワール大使館に向かいました。
ビザ申請時にはデモの危険もあったためタクシーを使いましたが、この日はバイクで行きました。
タクシーで先日行ったときは道も空いていてスムーズに大使館まで行くことができたのですが、この日はバザールのような場所でたくさんの人や車が溢れかえり、多少渋滞もしていました。
やはり先日はデモの影響があって人や車が少なかったのかもしれません。
コートジボワール大使館に着くとすぐに応接室に通されました。
立派なソファのある応接室に通されたので何か問題でもあったのかと思ったのですが、先日の担当官が笑顔で迎えてくれ無事コートジボワールビザを取得できました。
問題無く3か月のマルチビザです(もしアビジャンでガーナビザを取得する場合、3か月のマルチビザがコートジボワールの滞在証明書の代わりになってガーナビザを申請できるという情報がありました。しかし、一方で3か月のマルチビザがコートジボワールの滞在証明書の代わりとして使えなくなったという情報も見つけたため、アビジャンでガーナビザは取れない可能性もあります。本当に西アフリカは不確定要素が多すぎて困ります。)。しかしこれで一つ問題をクリアできました。
次はガーナビザです。
ガーナビザを取得する前に私は証明写真を撮影が必要でした。日本から十分な数の証明写真を持ってきてはいたのですが、ガーナビザでは背景が白のものでないといけないようです。
私が持ってきた証明写真は背景が青いものでした。このほか、アンゴラビザの申請の際にも背景が白の証明写真が必要なようなので、日本から証明写真を持っていく際にはすべて背景が白の物を持っていくことをお勧めします。
証明写真を撮りにコートジボワール大使館からほんの数百メートルの場所にある写真屋に行きました。
写真屋に入り証明写真を撮るために並んでいると一人の男に声を掛けられました。
男:「なんだお前?バイク乗りか?どこから来たんだ?」
私:「日本からですよ」
男:「なんだって!?日本からバイクに乗って来たっていうのか?信じられねぇクレイジー野郎だな!とんでもないタフガイだ!」
私が行く先々でかわしてきたいつも通りの会話に過ぎなかったのですが、これがとんでもない事態を招いてしまいました。
写真を撮り終え写真屋の前に停めたバイクの所に戻るとたくさんの人が集まっていました。
先ほど会話をした男が「あいつだ!あいつ!あの野郎が日本からバイクに乗って来たっていうクレイジー野郎だ!」
というと私はあっという間にたくさんの人に囲まれてしまいました。
次から次へと人がやってきて一緒に写真を撮ってくれと言います。

いい加減はしゃぎすぎだろ!!
こんなことは初めてです。中には私が何故こんな風に写真を撮られているのかもわからずに一緒に撮ってくれって言ってきている人もいるのではないかと思うほど次から次へとたくさんの人がやってきます。

表の通りにまで人が溢れかえってしまい、車も通れなくなり渋滞になりかけています。
駐輪場の警備のおっさんも注意すれば良いものを一緒になって写真を撮ってくれって言います。
そこにガーナビザ申請に必要な書類のプリントアウトをお願いしていたリョウさんも戻って来たものだから大変な事態になってしまいました。
これでは収拾がつかなくなってしまうことと、午前中にはガーナビザ申請に行きたかったことから「リョウさん!もう時間もないので脱出しましょう!」と言って出発の準備を始めると意外とみんな素直でそれ以上無理に記念撮影を求めてくる人はいませんでした。
たくさんの人が手を振って見送ってくれる中、我々は次にガーナ大使館を目指しました。
ガーナ大使館はコナクリの街はずれの少し寂れた場所にありました。
我々がバイクで到着すると中から大変優しそうな笑顔の男性が迎えてくれました。
この男性職員が、手続きをしてくれるだろう担当の方を呼んでくれました。
対応してくれたのは酷いフランス語訛りの英語を話す女性でした。
我々は準備してきた書類を一つずつ提出するとやはり「ガーナ在住者の紹介状」は持っていないかと聞かれました。
我々にはガーナ在住者の知り合いはいないんだと答えると、それは困ったわという表情をしたのですが、準備してきたホテルの予約証明書(booking.comで適当に予約してビザ取得後にはキャンセルします)を提出すると、「これで代用できるわ」と言ってくれたのでホッと胸をなでおろしました。
しかし、更にdemande letter なるものが必要だというのですが、我々にはdemande letterというものがどんなものなのか皆目見当がつきませんでした。
どうやらこれは自分で記述して提出するもののようなのですが、何かフォーマットのようなものは無いのか聞くと、以前ガーナビザをコナクリで申請した他の人のものを見せてくれました。
それを見るとかなりいい加減なものばかりです。何のためにこんなものが必要なのでしょうか?
フランス語で作成している人もたくさんいましたが、英語で構わないということでしたので、英語で書かれた他の人のdemande letterの写メを撮ってそれを真似して書くことにしました。
ここで手書きで書いたものを提出しても良いかと聞くと手書きはダメだと言います。
時刻は13時。15時までなら本日中に受け付けてくれるということです。急いで宿に戻って13時半。書類を作成して宿の人にお願いして印刷してもらって14時に宿を出れば十分に間に合う時間です。
ならばということで急いで宿に戻り書類を作成して目論んだ通り14時半頃に再びガーナ大使館にやってくると先ほどの女性が笑顔で書類を受け取ってくれました。
そして明後日の金曜日にビザができるので金曜日に来てくださいということでした。
書類の中身を細かく確認しているわけでもなく、あのいい加減なdemande letterに何の意味があるのかも不明でしたが、とりあえず申請が受理されたことに安堵しました。
どうか、うまくここでガーナビザまで取得できるとトーゴ、ベナンまでの道が開かれます(トーゴは国境でアライバルビザが取れて、ベナンはe-visaの申請で難なく取れるという情報を得ています)。
やることはやりました。あとは無事ビザが取得できることを願うばかりです。
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