ギニアのオアシス

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1月25日(土)東京出発230日目、ギニア17日目 マセンタ~ヌゼレコレ 走行距離140km

この日は長かったギニア最後の町ヌゼレコレを目指します。

朝、7時半頃部屋の扉をノックする音が聞こえます。最初はその小さな音から風かな?と思ったのですが、また何度もノックする音が聞こえました。
ずいぶんと控えめなノックだったのでリョウさんでは無いだろうと思い、宿の人かと思って扉を開け扉の前の目隠しの布をめくってみても、誰の姿も見えません。

あれ?と思っていると、下の方からキャハハハハという笑い声が聞こえました。

するとそこには昨日に一緒に遊んだ美人の女の子姉妹が立っていて、私の顔を見るなり部屋に入って来て遊びはじめました。

昨日遊んだ美人姉妹じゃねぇか(^_^)

私としては荷物をまとめて出発の準備をするだけなので自由に遊ばせておきます。

私が荷物の整理をしているのを見ると、モノを取ってくれたり手伝ってくれるので全然邪魔になったりはしませんでした。

私がバイクに荷物を積み終える頃には、この子たちもお母さんに呼ばれたようで、サヨナラを言えずにお別れとなりました。

さて、この日は事前情報によるとヌゼレコレまでの約130kmはほとんどオール未舗装路とあります。リョウさんには、「今日はある程度覚悟した方が良さそうですね。頑張って行きましょう」と言って、いつもより朝早い8時半頃に宿を出発しました。

ギニアは日中は35℃以上の大変暑い日が続いているのですが、朝晩は冷え込み、夜中(特に明け方頃)に寒さで目を覚ますことがあるくらいです。

8時半に出発するとまだまだ気温は低く寒いくらいです。

しかしいざ出発してみると、事前情報とは違い大変綺麗に舗装された道が続いています。

いつもよりも早く出発してしまい、さらにここまで道が綺麗だと予定よりもだいぶ早い時間にヌゼレコレに着いてしまい、宿にチェックインできないかもしれないと思い、どこかで屋台飯でも食べないかとリョウさんに提案しました。

リョウさんも同じことを考えていたようで、次の集落の外れにあった屋台の前でバイクを停めて何か食べられないか?と聞いてみると、大丈夫だと言って幾つかの調理済みの料理を見せてくれました。

アフリカ料理は衛生面はさておき、味はなかなか美味しいものが多いです。しかしこの屋台の料理は見た目からしてあまり美味しそうに見えなかったので、我々はここでは食事はせずにそのままヌゼレコレの町を目指すことにしました。

ヌゼレコレの町は予想以上に大きな町でした。

目星を付けていた宿は「ミッションカトリック」という名前のキリスト教の施設でした。

宿に着いたのですが、誰の姿も見当たりませんでした。

私が大きな声でリビングと思われる場所に向かって「すみませーん」と叫んでいると、外から一人の白人の大変綺麗な女の人が現れました。

私が「英語でも大丈夫ですか?」と聞くと、その方は素敵な笑顔で「ええ、大丈夫ですよ」と答えてくれました。

この施設自体はやはりキリスト教の施設のようで、大きな敷地内に教会もあります。ここにはこのフランス人の女性ともう一人、フランス人の男性(この二人が夫婦なのかどうかは不明でした)が管理しているようでしたが、この二人もつい4か月前にここに来て、その前はベルギー人のカップルがここを管理していたと言っていました。

我々はコートジボワール入国までの時間調整のため、この宿に2泊したいことを伝えたのですが、残念なことにこの日はギニアで一番大きなキリスト教のミーティングが行われるため、部屋は一杯だということで、他の宿を紹介してくれました。

しかしこの猛暑と交通量の多い町中の移動が億劫だったため、中庭でテントを張らせてくれないか?と聞くと「それでよければ歓迎します」と迎え入れてくれました。

しかもこの二人は大変優しく、我々に中のシャワーやコーヒーや飲料水は自由に使って良いと言ってくれました。

シャワーは水しか出なかったのですが、ここ数日の宿はシャワーすらなかったので、水シャワーであっても大変ありがたかったです。

ギニアは日中大変気温が上がりますが、湿度が低いため、建物の中に入ると大変涼しいです。

さっそく水シャワーをお借りし、リビングで休んでいると、管理人の白人男性がコーヒーを淹れてくれました。

ギニアの宿泊施設はお世辞にも良いと言えるような場所は少なく、連日埃だらけの悪路を走ってシャワーも浴びられなかったことを考えると、この場所はオアシスのように感じました。

生活水準のあまり高くないギニアで、この場所はまるでオアシスのようでした

私がリビングでくつろいでいると、三人組の子供たちがやってきました。

一番体の大きい(恐らく6~7歳)のパトリス。その弟と思われるソーリ。一番小さい女の子のセシルの三人が私の周りをうろちょろ走り回ってときどき私に何やら話かけてきます。

セシル(小)、ソーリ(中)、パトリス(大)

パトリスが私のヒザに手を置いて何か訴えるように「アングレ、アングレ」と言っています。

恐らくフランス語で「ハングリー(お腹減った)」と言っているのでしょう。私は鞄からビスケットを取り出してパトリスに見せると「そうだそうだ」と言ったように頷きました。

セシルがやって来て今度は私のヒザの上に勝手に座ります。

おいおい、セシル。勝手に人の膝にすわりやがって┐(‘~`;)┌

こいつらこうやってお菓子をもらったりヒザの上に座ったり全く持っていい身分です。

パトリスもお菓子を食べてご機嫌ですね\(^_^)/

私は昨日に痛めた足がどうにも良くなく、あまり動きたくなかったのでそのままリビングでしばらくゆっくりしていました。

ふと見ると走り回っているセシルのズボンが股下から酷く濡れています。恐らくお漏らしをしたのでしょう。

いやいや、私のヒザの上でされなくて良かったですよ。本当に(*´Д`)

夕方になり、中庭にテントを張ったのち、夕飯を食べに外に出かけました。

我々は幸いなことにコナクリの長期滞在時には安くて環境の良い宿に泊まることができたのですが、それ以外の場所ではギニアにはゆっくり休めるような宿はほとんどありません。

テント泊で水シャワーであっても、久しぶりに環境の良い場所に宿泊できたことに私は安堵しました。

もう一泊ここに滞在したら、ギニアともお別れです。

お世辞にも環境が良かったとは言えませんが、人懐っこい優しい人たちの多いギニアを離れることに一抹の寂しさを感じつつこの日は安心の中で眠りに落ちていくのでした。

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