1月27日(月)東京出発232日目、コートジボワール1日目 マン 宿にて
コートジボワールに入国して最初の町マンの宿にてゆっくりと夕食を摂ることにしました。
明日は久しぶりに300kmオーバーの行程になります。
ギニアは大変道が悪いところが多かったため決して無理のないように一日の走行距離は200km以下の日が多かったのですが、コートジボワールに入り道路状況は大変良くなるという情報と、前日に滞在したマンからこの日目指す首都ヤムスクロの間に目ぼしい都市が無かったことから、久しぶりに少々長めの移動となりました。
ヤムスクロには西アフリカ最大のキリスト教の大聖堂Basilica of Our Lady of Peaceがあるということで、時間次第ではそちらの見学も視野に入れておりました。
夕飯時にリョウさんと話をします。
私:「明日は少々長めの移動になるのと、場合によっては大聖堂の見学などをするとなると、お互いにペースが違うと思うんですよ。道も舗装路だと思われるので、現地集合にするっていうのはどうですか?もちろん、全然無理にそうしようって言うわけではないですけど」
リョウさん:「うーん…。どうしましょうかね…。この区間で悪徳警官に遭ったという人もいるみたいなんですよ。その場合、二人だったら戦えるじゃないですか。二人一緒の方が良いんじゃないですか?」
この発言でまた私は少々ムッとしてしまいます。
確かに二人の方が安心感はありますが、一人だからってきちんと言うべきことも言えない、二人だったら強気に出られるってちょっと嫌だなって思ってしまいました。
そのことは別として、悪徳警官がいつもそこにいるということもないでしょうし、コートジボワールは比較的経済的にもしっかりしていることから、危険度もだいぶ低いというのが私の見解でした。
このときの私の感情としては、ダカールからここまで私たちはずっと一緒にいたので、たまには別行動するのも気分転換になるのではないか?ということでした。ただ、それがリョウさんにとって大変なストレスを与えてしまうようであれば無理にそうしたいというわけでもありませんでした。
私:「全然無理に別行動しようって話ではないです。この区間の危険度は今までに比べればだいぶ低いことを考えると、たまには別行動してみるのも気分転換になるかなと思っただけです。リョウさん次第でどっちでも良いですよ」
リョウさん:「…。そうですね。別行動してみますか…。」
そう言って食事を終えて私は部屋にもどり、リョウさんはタバコを吸いに外に行きました。
私が部屋に戻るとすぐに部屋がノックされました。
そこにはリョウさんが立っていて
リョウさん:「やっぱり明日、一緒に行ってもらえませんか?今バイクを見たら、オイルパンをぶつけてしまったみたいで、オイル漏れしてるんですよ…。」
Σ(・□・;)
私は驚いてすぐにリョウさんのバイクの状態を見に行きました。
するとリョウさんの言ったようにエンジンからオイル漏れしています。アフリカの減速帯は高さが高く、色なども付いていないため気づきにくいのです。そのため恐らく減速帯に強めにエンジンをぶつけてしまったのだと思います。
幸いなことにオイル漏れの量自体は少なく損傷自体はそれほど大きいものではないとは思うのですが、場所が場所だけにかなり心配です。
確かに何かトラブルがあった時には二人でいたほうが良いので、私は「こういうときこそ二人でいたほうが良いので、明日は一緒に行きましょう」と言いました。
とにかくコートジボワールの一番の大都市アビジャンまで行ければなんとか修理ができるかもしれません。ここマンからアビジャンまでは約600km。明後日には到着予定です。なんとかそこまで大きなロラブルが発生することなく到着できることを願うばかりです。