2月7日(金)東京出発243日目、ガーナ8日目 アクラ
私の中で言うべきなのか言わないべきなのかいつも迷っていることがありました。
誰に迷惑をかけているわけもなく、私が勝手に気にしているだけのことなのです。でもそれを私がずっと我慢し続けることは正しいことなのか?でももしそれを伝えるなら、角が立たないようにどういう風に言うのが正しいのか…。
私が我慢できるなら我慢すればそれが一番良いのだと思います。
別に私が正しいわけではありません。それに私だってそれほど大した人間でもありません。イヤ、むしろ私はなかなかなクソヤローです。そのことについては単に私が気になるというだけなのです。
いや、でもほんの少しですが実害もあります。
特に相手が英語があまり得意ではない人の場合、私が一生懸命英語で話しているときに、横からリョウさんが日本語で割り込んでくることがあるのです。
そんなときに伝わるものも伝わらなくなってしまい困ったなということがごくたまにありました。
そして、そもそも私が傍から見ていて、リョウさんが現地の人たちに「オバチャン、オバチャン、これこれやって」とか「オネエチャン、オネエチャン、ニイチャン、ニイチャン」とか日本語でワーワー言っているのを見てあまり良い感じがしないのです。
英語が苦手なのはわかりますが、それでももう少し現地の人たちに敬意を払って接してほしいなと思ってしまうのです。
例えば男性に話しかける時には「サー」、女性に話しかける時には「マダム」と呼びかける。そこまでしなくても「エクスキューズミー」って言って話しかけて、何かお願いするときには少なくとも「プリーズ」を付けるとか…。
いや、これって全く持って私個人の感覚でしかないので人に押し付けるようなものではないのかもしれません…。
言うべきことではないような気もします。しかし、一緒にいて私が嫌だなと思うのであれば言った方が良いのかもしれないと思って、意を決して言ってみました。
私:「リョウさん。リョウさんはよく現地の人たちに日本語でワーッと話しかけるときありますけど、あれ、あまり良くないんじゃないですか?」
リョウさん:「は?なんで?」
いや、ごもっとも。
私:「例えば日本にいて中国人が日本人に中国語でワーッと話しかけているのを見たらあまり感じ良くないって思いませんか?少なくとも英語で何か伝えようとされたほうがまだこの人は一生懸命コミュニケーションを取ろうとしているんだって思いませんか?」
リョウさん:「いや。そもそも西アフリカのほとんどの国はフランス語圏だから英語で話しかけても仕方ないじゃないですか」
私:「そうかもしれませんが、であれば、English OK?とか聞いて話しかける方がまだ良いような気がして。」
リョウさん:「そっちの方が失礼じゃないですか?『俺らはフランス語を話すのに何で英語で話さないといけないんだよ』って思う人だっているんじゃないですか?」
私:「それは私にもわかりません。そう思う人もいるかもしれないです。でも日本であっても例えば飲み屋で店員さんを呼ぶのに「オネエチャン、オネエチャン」とか呼ぶのってあまりお行儀が良いと思わないんですよ。」
リョウさん:「…」
これに関しては私の主観や価値観の押し付けが入っていることは否めません。敢えて言うようなことでもなかったように思います。
私だってロシア語圏にいたときは、英語も壊滅的に伝わらなかった(ワン、ツー、スリーのレベルですら通じません)ので日本語でワーワー話しかけていたときもありました。
それにこんな細かいことイチイチ言われていたら、そりゃリョウさんだってストレス溜まって当然だと思います。
更に言うならば私自身がそんなに紳士的な振る舞いができているかと言われたら全然そうでないこともあります。
私が日本人代表みたいな顔して説教たれるなんておこがましいことも分っているのですが、あるときからすごく気になるようになってしまったのです。
スペインのマドリードにいたとき、あるスペイン人にこんなことを言われました。
スペイン人:「マドリードには観光に来る日本人たくさんいるよ。特に女性の旅行者をよく見かける」
私:「何でその人たちが日本人ってわかるのですか?最近は中国人や韓国人の旅行者も増えているでしょう。見分けつくんですか?」
スペイン人:「すぐにわかるよ。特に日本人の女の子はすぐにわかる。だって日本人の若い女の子って歩き方が奇妙だもん」
そう言われてから時折見かける日本人の若い女性を見ると、確かに異質な歩き方をしている人が多いです。妙に小股でチョコチョコ歩いたり、ペンギンみたいに両手を腰の横で開いてピョコピョコ歩いたり…。
日本にいたときはそれほど気にならなかったのですが、外国人にそう指摘されてあらためて見ると確かにおかしいです。
日本人の「カワイイ文化」があの奇妙な振る舞いを作り上げたのだとは思いますが、私はなんだかとても恥ずかしく思いました。
きっと私にもおかしなところはたくさんあるでしょう。そういうのって誰かに指摘されないとなかなかわからないものです。
私は海外に出て、「日本人って変だよな。下品だよな。行儀が良くない。いつもヘラヘラしている。何を言っても怒らない。簡単に騙せる」そんな風に外国の人に言われるのは恥ずかしいと思ってしまいます。
でもそれって全くもって私の個人的な感情であり、さらには何がおかしくて何がおかしくないなんていうのは全くの個人の主観によるものです。
そう考えると他人にああだこうだと何か言うこと自体間違っていることのようにも思ってしまいます。
そして、そんなことをいちいち指摘されたら一緒にいる人はストレスが溜まって仕方ないですよね。
そんなことを他人にああだこうだ言う前に、私自身がもっと洗練された振る舞いをできるようになりたいと思うのですが、大して育ちも良くない私には遠いお話なのかもしれません…。
ヒデさん、こんにちは!
そういう事ってありますよね、一度気になるとずっと気になるという…
こうして伝える事は相手の考え方を知る事ができるので、今後の関係性のプラスになると思います。
ちなみに以前私は同行者が人に話しかける時にExcuse meではなくSorryと言うのが気になってモヤモヤした事があります(^^;)
では引き続き良い旅を♪
モトコさん
コメントありがとうございます!!
こういうのって難しいですよね。しかもこの件については本当に言う必要があったのかどうか…。
「人に話しかける時にExcuse meではなくSorryと言う」
これは是非教えてあげてください!
現地の人も何でこいつ謝ってんだ??ってなってしまいます( *´艸`)
「ごめんなさい、ごめんなさい」って言ってたら出○哲郎かU字○事みたいになってしまいます。