スラドゥさん

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2月15日(土)東京出発251日目、ベナン3日目 コトヌー

朝、マックスから連絡がありました。

マックス:「昨日はごめん。今から朝ごはん一緒に食べられるかい?」

私:「大丈夫だよ。いつでも行けるよ」

マックス:「OK。じゃ9:00に俺の泊まってる宿まで来てもらえるかい?」

私:「わかった。じゃまた後でね」

マックスから朝ごはんのお誘いがあったことをリョウさんに伝えたのですが、もともとリョウさんはあまり朝は強くなく、お腹の調子も回復していないということで、この日も止めておくということでした。

一人マックスの宿泊する宿に行き、しばらくレセプションの前で待っていたのですが約束の時間になってもマックスはやってきません。

朝だしいろいろと忙しいのかと思っていたのですが、どうやら私が来るのを外で待っていたけれども私が来たのに気づかなかったようです。

マックス:「ごめんごめん。外で待ってたんだけど、ヒデが来たのに気づかなかったよ。近くにサンドイッチ屋さんがあるからそこでも良いかな?」

近くのサンドイッチ屋さんでサンドイッチを買い、マックスの宿泊する宿に戻ります。

この宿にはキャンピングカーでアフリカを旅しているイギリス人夫婦も宿泊していました。

彼らは南アフリカ国籍も持っていて、「アフリカの国の国籍があればナイジェリアビザは第三国で取れるんだ」と言っていました。

私がコトヌーからカメルーンかガボンにバイクを輸送するというと

イギリス人夫婦:「こんな小さな国じゃ船を見つけるのは大変じゃないか?ロメに戻るかアクラに戻るかしたほうが良いんじゃないか?」と心配してくれました。

私が「知り合いのベナン人がいてその方が手伝ってくれるので大丈夫ですよ」と言っても、「そう?」と言いつつ心配そうな顔をしていました。

マックスはこの日、もうナイジェリアに向かうようです。

ナイジェリアの国境は面倒そうですし、ナイジェリア国内に入ってからも頻繁な検問があるということでしたのであまり距離は稼げないでしょう。
それを考えるともっと早くに出発したかったでしょうが、私のために時間を作ってくれて本当にありがたいことでした。

宿に戻り、スラドゥさんから連絡が来るのをボケっとして待っていました。
するとこの日もついウトウトとしてしまいました。

ふと、部屋の扉をノックする音が聞こえたので慌てて起きて出てみると、そこには知らない黒人が立っていました。

宿の人かなと思ったのですが、その黒人の方はいきなり日本語で「スラデュです」と挨拶をしてくれました。

どうやらスラデュさんは簡単な挨拶程度なら日本語も話せるようです。

部屋に招き入れて少し話をしていると、タバコを外に吸いに行っていたリョウさんが戻ってきました。

お互い改めて自己紹介と挨拶をしました。

そして本題に入ります。

私:「我々はナイジェリアのビザを持っていないのでコトヌーからバイクを船で運びたいと思っています。本来ならカメルーンに行きたいと考えています。でもそれが難しいようならガボンに送りたいと思っています」

スラデュさん:「わかりました。カメルーン行きの船もあります。もちろんガボン行きの船もあります。今ここで船会社に電話してみます」

そう言ってスラデュさんはその場で船会社に連絡をしてくれました。

スラデュさん:「船会社の人に確認したところ、ちょうど次の火曜日に港にガボン行きの船がやってくるそうです。水曜日に出発する船ですので、もしそれでよければそれにバイクを積むことが可能です。いかがしますか?」

私:「その船って実物を見てから決めることはできますか?」

スラデュさん:「大丈夫ですよ。でも手続きはその前に開始しないと間に合わないので月曜日に手続きを開始する必要があります」

私:「月曜日に手続き開始をお願いして、火曜日に実際に船を見て、やっぱりやめたって言ってもお金はかからないですか?」

スラデュさん:「それも大丈夫です。お金はかかりません」

私はこんなに早く船を見つけることができるとは思っていませんでした。ただし、我々はまだこれから先の国のビザを取っていないのです。

本来ならカメルーンに行きたかったところなのですが、カメルーンビザの取得はいろいろと難しそうなことと、申請できたとしても発行まで何日かかるかわかりません。

一方でガボンビザなら申請した当日に発行してくれます。

リョウさんと話し合い、ガボンに行くということで物事を進めようとなりました。

スラデュさん:「わかりました。明日は日曜日ですので、月曜日にまずはビザの申請に行ってください。それが終わった時点で連絡をください」

私:「わかりました。よろしくお願いいたします」

スラドゥさんの対応の早さに驚かされます。

昨日も電話してそのままその足で私たちの所に来ようとしてくれました。

この日もすぐに船会社に連絡をしてくれ、その場で最短でバイクを積み込むことができる船の確認までしてくれました。

私は船探しやこれから進むビザの取得などで少なくとも2~3週間かかってしまうかとも思っていました。

しかし私たちの船探しはスラドゥさんのおかげで予想以上の早さで進んだのでした。

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