疲れ

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2月28日(金)東京出発264日目、ガボン8日目 リーブルビル

昨日ようやく船会社からバイクを受け取り、この日はそのまま出発の予定でした。

朝、準備をします。

リョウさんは準備を終えて私を待っている状態でしたが、私はどうにも気分が乗りません。

連日の交渉事などで大変疲弊していました。

私:「リョウさん…、今日出発しますか?私は今日出発してももう一日ここに滞在してもどちらでも良いのですが…」

卑怯者の私はこんな言い方をリョウさんにします。正直あまりにも疲れているのでもう一日ここに滞在したいという思いがあったのですが、リョウさんが出発したいというのであればそれに従うという意味でもあり、この日の出発如何はリョウさんに委ねることにしたのです。

リョウさん:「うーん。確かにあまり気分が乗らないですね。どうしましょうか?もう一泊しましょうか?」

私:「そうですね…。決める前に天気予報を確認しましょうか?今日出発した方が天気に恵まれるなら今日出発した方が良いですし」

そう言って天気予報を確認すると、出発は一日遅らせた方がより都合よく走れそうなことがわかりました。

私たちにとって言い訳するのに十分な情報も入手したので潔くこの日は一日ゆっくりすることにしました。

このときの私の精神はかなり疲弊していました。

もともとアフリカを走ることは楽しみにしていたのですが、アフリカは予想以上に発展していて、私が思い描いて楽しみにしていたアフリカとだいぶかけ離れていることと、ほとんどの時間を事務作業に費やし、バイクに乗ることもほとんどありません。

バイクで走っていても検問検問検問で気持ちよく走れないですし、中央アジアのようや東ヨーロッパのように目を見張るような絶景に出会うこともありません。

とにかく気持ちよく走ることができる日がほとんどないことも私にとってはストレスでした。そして常に人を警戒し楽しめていないのは私自身の大きな欠点でもあるでしょう。

出発を一日遅らせた私たちでしたが、このときリョウさんが気になることを口にしました。

リョウさん:「ヒデさん、ヒデさんは体調大丈夫ですか?」

私:「私は体調自体は全く大丈夫ですよ」

リョウさん:「そうですか…。最近マラリアの薬を飲み始めたからか、副作用なのか体調が悪いんですよね…」

私:「…。確かにマラリアの薬は強いみたいなですからね。決して無理はしないで体調が悪い時はなるべく早めに言ってくださいね」

これからこの旅、最難関と思われるコンゴ越えがあります。ここに来ても体調が良くないというのは大変心配です。

そんな風にリョウさんの体調を心配したりしていましたが、きっと私の中で自分自身に対する過信と傲りがあったのでしょう。この先私の身に大変な事態が起きるとはこのときは夢にも思っていませんでした。

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