2月29日(土)東京出発265日目、ガボン9日目 リーブルビル~ランバネレ 走行距離243km
前日一日鋭気を養った我々は遂にコンゴ国境に向けて出発しました。
この日目指すのはランバネレという都市です。ガボンの中では比較的大きな都市だとは思うのですが、ここに至る道は予想に反して悪い道を走ります。
穴ぼこだらけのアスファルトが途中途中現れます。
そしてガボン国内もやはり検問が多いです。検問が多いのはガボンは資源大国であり周辺のカメルーンやコンゴなどからの出稼ぎが多いことも関係しているのかもしれません。ガボン人からしたら外国人は自分たちの資源を狙う信用ならない存在なのかもしれません。
途中リョウさんがバイクを停車させたので何かと思ったらどうやらここが赤道のようです。ギニアに入ったくらいから連日暑い日が続いていましたが、やっとここが赤道のようです。長い長いアフリカの旅でやっと赤道越えです。本当に長い旅です…。



さらにしばらく走ると予想外の悪路と検問の多さがリョウさんを苛立たせていたのかもしれません。
途中検問の先に商店があったため、水を購入してそれをバイクに積み込もうとしていたときです。
リョウさんがバイクのサイドスタンドとは反対側に水を積み込もうと押し込んだ勢いでなんとバイクが歩道から下の低くなった場所に転がり落ちてしまいました。
幸いなことにバイクにそこまで大きなダメージは無かったのですが、まず引き起こすのが大変です。地元の人たちに手伝ってもらってなんとかバイクを起こしました。

一方で不運だったのはリョウさんがバイクを落とした先には水道の設備があり、それが一部破損してしまっていました。

当然地元の人たちはお前らがちゃんと直していけ!と言います。
これはこちらが悪いのでなんとかしないといけないのですが気持ちの余裕を失っていたリョウさんは「コイツらスゲェめんどくせえな!」と怒りを露にしました。
リョウさんもバイクをあんな風にしてしまって精神的に参っているだろいうことはわかっていたのですが「こちらが悪いのでできる限りのことはやりましょう」と言って作業をしました。
幸い何かが折れてしまったとか曲がってしまったといったわけではなかったのでネジを締めなおしてなんとか修理を終えました。
するとリョウさん
リョウさん:「うぅ…、気持ち悪い」
と言います。
暑い中の作業で熱射病のようになってしまったのか、精神面に大きなストレスが加わってしまったからなのか、そもそも朝から体調が良くなかったのか体調の悪さを訴えます。
心配ではあるのですがここの地元の人たちの冷たい視線に晒され続けるのも私はいたたまれなく、「ゆっくりで良いので事故のないようにとりあえず進みましょう」と言いました。
ここから先の道路は今までとは打って変わって綺麗な舗装路になりました。

途中トラブルにも見舞われ多少雨に打たれたりもしたものの、なんとかガボン走行初日を終えることができました。
どうにか無事にコンゴの悪路を終えるまでなんとか走り切れますように…。
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