3月7日(土)東京出発272日目、ガボン16日目 ンデンデ
ドリジーまではここンデンデからはおよそ300kmであり、国境越えあり、最悪の悪路ということを考えるとなるべく早く出発をしたいところです。
私たちは7時過ぎからバイクに荷物を積んでイミグレーションで再度の出国手続きをしてすぐに出発できるよにと準備を開始します。
いざバイクに荷物を積み込みをしようと思ったその矢先、激しい雷と猛烈な雨が我々の作業を阻みました。
15分くらい雨が弱まるのを待つのですが雨が弱まる気配がありません。
我々が準備できたところで、この悪天候の中、本当にトラックは走ることができるのでしょうか?
一旦部屋に戻って運送会社に電話をするのですが、英語を話せる担当者はまだ出社していないということでそのまま電話を置きました。
なんとか雨も弱まったので荷物を積んでイミグレーションに。いつもは7時半に開くイミグレーションなのですが、この日は土曜日だからなのか8時過ぎまで開きませんでした。
8時過ぎになるとイミグレーションが開き、出国手続きの申請書に記載をして提出します。
するとちょうどそのタイミングで運送業者から電話がかかってきました。
運送業者:「おはようございます。先ほどお電話いただいたようですがどうされましたか?」
私:「おはようございます。先ほど大雨が降っていたので本日本当に出発できるか確認したくてお電話を差し上げたのですが」
運送業者:「そうでしたか。今は雨が弱まっていますのでこのままトラックは向かわせます。一つだけ質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
私:「はい。大丈夫ですよ」
運送業者:「バイクを輸送したいということなのですが、どうしてご自身で運転して行かないのでしょうか?」
そうですよね…。そう思いますよね。
私:「あぁ、実は先日バイクで行こうとしたのです。そのときに悪路で転倒してしまい足を怪我してしまって、今バイクの運転ができないのです」
運送業者:「そうだったんですね。理解いたしました」
私:「私からも質問させてください。ドリジーまではだいたい何時間くらいかかりますでしょうか?」
運送業者:「そうですねぇ。なんとも言えないんですよ。天候と道路状況に左右されてしまいますので。先ほどのような大雨が降った場合はしばらく停車することもあると思いますのでなんとも言えません。二日になるのか三日になるのか…」
私:「そうですか。わかりました。ありがとうございます」
そう言って電話を切ると、10分もしないうちにトラックドライバーがやってきました。
我々の出国手続きをしている間に、再び雨が激しくなってきて、このトラックドライバーが言います(警察の方の通訳を挟みます)。
トラックドライバー(警察の通訳):「雨が激しくて今日は危険だ。出発は明日にしよう。今日はバイクをトラックに積み込むところまでにして出発は明日だ」
安全を考えたら仕方ないのでしょう。
ということで、我々の出国手続きもそこで止めて、明日の出発となりました。
出国手続きは警察の方で今日やっておいてくれて、明日の朝にパスポートを返却するだけにしてくれるとのことでした。
今日は出発前に大雨が降って、出発するしないの判断ができましたが、出発した後に大雨が降ってきたらどうにもならなくなります。
こればかりは運に任せるしかありません。どうか天候に恵まれますように…。



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