心から笑うために

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3月10日(火)東京出発275日目、コンゴ共和国3日目 ドリジー 

ドリジーの宿で私は足の怪我の回復を図るために2~3日ここに滞在する予定です。昨日会ったドイツ人ライダーのマイケルとスイス人ライダーのクリスもドリジーで洗車をしたり休養を取ったりするために2~3日滞在するようです。

私の隣、クリス
リョウさんの左隣、マイケル

宿でマイケルにあの地獄と天国が入り混じったようなンデンデ-ドリジー間の写真と動画を見せてもらいます。

ンデンデからの70kmは彼らにとってはまさに地獄のような体験だったようです。

マイケルが言います。

マイケル:「この区間なんか俺は何度転倒したことか?恐らく少なくとも12~13回は転倒したんじゃないか?その都度バイクを起こして大変だったよ」

そういって汗だくになり苦しそうな表情のマイケルの写真を見せてくれます。

この区間はマイケルとクリスで助け合いながら乗り越えたようです。マイケルもクリスも泥だらけです。その泥だらけの服を着たまま休憩ポイントで笑いながら水浴びをしている姿は私の眼には神々しくさえ見えました。

二人の弾けるような笑顔は眩いばかりでした。

マイケルだって10回以上も転倒したんです。私ごときは20回でも30回でも転倒すればいいじゃないですか。都度起こして進めば良いんですよ。私はそれすらもできませんでした。何度転倒しても良いんです。でも怪我だけはしてはいけませんでした…。

マイケル:「お前が転んで怪我をした場所ってどこだったんだ?」

と聞いてきたのでそのときの写真を見せるとすぐに

マイケル:「ここか!ここはンデンデから15kmの地点だな!ここはさすがにやばかったな!」

と言って、マイケルにも印象に残る難所であったということがわかったのは、多少は私にとっては救いではありましたが、そんなものは実際には何の意味も持たないものでした。

マイケルもクリスも私たちのことを「日本からここまでやってきたクレイジーライダー」として賞賛してくれます。それは大変うれしくもありありがたいことです。

でも私にとってはこの旅最難関のガボン-コンゴ間から逃げてしまったことはどうしても心残りです。

マイケルとクリスの心からの弾ける笑顔。

あの笑顔は困難に立ち向かいそれを乗り越えた人だけから溢れ出るものです。

全力で立ち向かい全力で生き抜いている人だけが心から笑うことができるのではないでしょうか?

私もそんな風に生きていたいです。

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