再出発

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3月12日(木)東京出発277日目、コンゴ共和国5日目 ドリジー~ポワントノワール 走行距離176km

3日間ゆっくりしたドリジーを離れ、この日はアンゴラの飛び地カビンダとコンゴとの国境にあるポワントノワールを目指します。

私の足首もだいぶ回復して普通に歩く分には問題ありません。舗装路をバイクで走るのも問題ないでしょう。

マイケルはアンゴラビザを取得する必要があるということで私とは反対のドリジーから東に400kmほどのところにある首都ブラザビルを目指すとのことでした。

マイケルを見送るとリョウさんが声を掛けてきました。

リョウさん:「少しお話良いですか?」

私:「構わないですよ」

リョウさん:「昨日は大変申し訳ございませんでした。こちらも頭に血が昇ってしまってついああいう言い方になってしまって…。今までたくさん助けていただいて本当にありがとうございました。」

多分、こういう所が私とリョウさんの違う所なのだと思います。というよりも世の中の多くの人がリョウさんのような対応をすることで社会性を持って生きているのでしょう。

今更私の中ではリョウさんに対する感情は何も無いので特別に何かを感じることは無いのですが、こういう場面で謝罪をするというのはどういう感情が働いてのことなのだろうかと不思議に思って聞いていました。

申し訳ないことをしたなと思ってなのか?許して欲しいと思ってのことなのか?自分自身の中でのけじめなのか?

私にはそういった感覚が一切わからないというのが社会性の欠如なのかもしれません。

私:「まぁ、それはお互い様ですし。ここから先は難所と思われるような場所も無いと思うので無事に旅を続けてください」

リョウさん:「はい。ヒデさんも」

そういうと、出発前にリョウさんはもう一度私のところに挨拶に来て出発して行きました。

少し遅れて私もポワントノワールに向けて出発しました。

久しぶりのソロツーリング。

ここからは単に南アフリカを目指すだけです。

出発してすぐに道端に見慣れたHONDA XL125が停まっているのを見つけました。

あれ?!クリス??

何かトラブルでもあったのかと思い、慌ててUターンしてクリスの元に行きます。

私:「クリス!なんかあったの?大丈夫?」

クリス:「わお。ヒデ!いやいや、景色が綺麗だから写真撮ってただけだよ。僕のバイクは遅いから気にしないで先に行って良いよ」

トラブルでなくて良かったです。

そう、バイクは自由な乗り物です。マスツーリングはマスツーリングの楽しさもありますが、ソロツーリングはソロツーリングの楽しさがあります。

ドリジーからポワントノワールまでは170km程度ですので余裕を持って走ることができます。

前輪が側溝に嵌まって動けなくなってました。
引き上げるのを手伝ったのですが、「お前誰だ?」って顔してました
トラックも横転してました。
こんなキレイな舗装路でどうしてこんなにアクシデントが起きるのでしょうか?

しかし、ポワントノワールに入ってからが大変でした。

突然のスコールでびしょぬれになり、目星を付けていた宿も見つかりません。地図上では確かにその宿の場所を差しいているのですが実際に行くとただの民家であり、たくさんの人に囲まれてしまいました。

英語を話せる人が一切おらず、結局何もわからず終いでした。

仕方なく他の宿を探すことにしたのですが、ポワントノワールの宿は高い宿ばかりです。

やっとのことで見つけた比較的安い宿(とは言っても高いです)に入るとwi-fiに繋げました。

するとクリスからメッセージが1時間以上前に来ていました。

クリス:「ヒデ。今夜はどこに滞在するの?」

私:「目星を付けてた宿が見つけられなくて、結局ちょっと高級な宿に泊まることになっちゃったよ(+_+)」

クリス:「そうなんだ。僕はなんとか安めの宿を見つけれらたよ。でも、ヒデはこの国の経済に貢献したと思えばそれはそれで悪いことじゃないんじゃないかな?」

さすがはクリスです。フォローの仕方も知的で素敵です。私はこの男のこういう所が好きだなと思います。

コンゴでは本来走りたかった道をトラックでバイクを運ぶことにしてしまい後悔の念が無いとは言えませんが、それでも私にとってはこのクリスという素敵なスイス人の若者と出会えたこの国は大切な国の一つになったことは間違いありません。

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