ジョージさん

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2022年8月8日(月) 2回目東京出発3日目、この旅トータル289日目、アンゴラ2回目3日目 首都ルアンダ

昨晩は19時過ぎにベッドに入ったため3時前には目が覚める。
酷い時差ボケです。

昨晩考えたアンゴラでテネレさんを手放すという選択肢。

ベッドの中でまどろみながら、6時過ぎにフィフィコさんにメッセージを送ってみます。

私:「今のテネレの状態、バッテリーが手に入るかもわからな状況。もしかしたらものすごく大きな労力と時間を要するかもしれません。であるならばアンゴラにてテネレを手放すという方法がもしかしたら一番シンプルな方法なのかもしれないと思うのですがいかがでしょうか?もちろん税関の問題があるので簡単な方法では無いことは理解しています。テネレを直して旅を続けるか?ここで手放すか?よりイージーでシンプルな方法を選択したいと思うのですがフィフィコさんはどう思いますか?」

フィフィコさん:「ミスターヒデ!おはよう!!とりあえずはテネレを直すことに挑戦しようぜ!」

確かに…。まだ何の努力もしていない。ならば直すのにどの程度の労力がかかるのかわからないではないか。そうだ。まずはやってみることだ!

私:「そうですね。まずはトライします!」

12時少し前、メカニックのルイさんが荷台付きのトラックでやってきます。テネレさんを荷台に積み込みライダーズクラブの基地に向かいました。

ライダーズクラブの基地には修理中のバイクなどが数台が置かれています。その中の一台にたまたまテネレさんに積めるバッテリーを載せているものがありました。ためしにエンジンがかかるかどうかだけ確認するためにそのバッテリーをテネレさんに乗せて電源を入れます。

電源が入りました!伝送系は基本的なところは大丈夫そうです!
そしてエンジンを掛けます。

なんと2年半ぶりなのに元気に回るではありませんか!!
さすが私みたいなへなちょこをここまで連れてきてくれたテネレさん!希望が見えてきました!

少しするとWHOのテドロス事務局長が髭を剃ったような男がやってきました。
流暢な英語で「ジョージです」と名乗りました。

ジョージさん:「はい!元気かい!私のこと覚えている?一度君とは話をしたことがあるんだよ」

??誰だろうか?そういえば一昨日の夜にライダーズクラブの一人だと言って電話してきた人がいたけれどその人だろうか?

私:「一昨日お電話くださった方ですか?」

ジョージさん:「違う違う。一年くらい前にさ、君のテネレは無事だよってジュリオ(シルバさん)のスマホからビデオ電話で私が通訳として話したことがあったけど覚えてないかな?」

あ!そうだ。確かに見覚えがある。そのときも流暢な英語でシルバさんの通訳をしてくれたんだった。

ジョージさん:「君に朗報がある。事前に連絡くれていた税関関係の書類。ちゃんと持ってきたかい?それを持っているなら万事大丈夫だ!なんせぼくは税関の職員だからサ。その書類さえあればこちらで合法的に処理をして出国時に問題無いようにしてあげられる」

なんということでしょうか!!私が今回最も懸念していたのがアンゴラの税関書類です。あくまで一時輸入という形で持ち込んでいるテネレさん。当然そんな長期間同一の国に置きっぱなしなど許されるはずが無いのです。アンゴラのように厳しい国ではなおさらです。どれだけの違約金が取られるのだろうかと一番心配していたのがそのことでした。それが一気に解決してしまったのです!こんなにありがたいことってあるでしょうか?

まだまだナミビア入国、南アフリカ入国からカルネの無い状態で果たして日本への輸送ができるのかどうかなど不安要素はたくさんありますが、アンゴラのライダーズクラブの皆さんのおかげで、最も懸念していたアンゴラ国内での問題が一気に解決しそうです!

本当に心からの感謝しかありません。
この旅を再開するまではアンゴラなんて最も意味の分からない国でスタックしてしまって最悪だよ!って思っていましたが、シルバさんがバイクを預かってくださり、リリオさんがビザ取得のために招待状を書いてくださり、ルイさんがテネレさんの整備をしてくれ、そしてジョージさんが税関書類を処理してくださる…。

私みたいなショボいライダーツーリストのためにたくさんの人が尽力してくださりなんとかなりそうです。スタックした国としてアンゴラはライダーにとっては最も頼もしい方々のいる国なのは間違いありません。

ジョージさんとルイさんが食事誘ってくれ近くのこれまた清潔で高級そうなお店に連れて行ってくれます。そこで今後のことについてジョージさんが提案してくれます。

ジョージさん:「明日またここに午前中に来てくれ。ルイが君を連れてきてくれる。そしたらまずは私が君を税関に連れて行くのでそこで税関書類は片づけてしまおう。そのあと一緒にエンジンオイルを買って、バッテリーを探そうじゃないか?」

ありがとうございます…。本当に何とお礼を言って良いのか…。

そんな会話をしている横でニコラスペタスのような大男のルイさんはジョッキビールの2杯目を飲んでいます…って、え?!このあと私をシルバ邸まで車で送ってくれるんですよね?大丈夫なのでしょうか?

その不安は的中し、死ぬかと思うような大変荒っぽい運転でシルバ邸まで送り届けてくれるルイさんでした…。

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