さよならアンゴラ なるかナミビア入国

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2022年8月18日(木)2回目東京出発14日目、この旅トータル299日目、アンゴラ2回目13日目 ナミビア1日目 オンジバ~オシカンゴ 走行距離42km

前日の8月17日は洗濯物を乾かすためにもう一日オンジバに滞在し、溜まっていたブログを一気に書き上げました。
このオンジバは治安も良さそうで穏やかな町であったため、少し街歩きをしても良いかなと思っていたのですが、知らず知らずのうちに疲れも溜まっていたのか、昼寝もしてしまい、気づいたら夕刻になっていたのでそれも諦めました。

翌8月18日は遂にアンゴラを出国しナミビアに入国予定です。

どうしてこうも国境越えはいつも緊張するのでしょうか?こればかりは慣れません。
しかも今回はジョージさんたちの協力により無事に税関書類の更新をしてもらっているとは言え、イレギュラー対応であり、しかもアンゴラ側の国境は全く英語が通じないということです。

また、ナミビア入国に際しても日本にてカルネの発行が拒否されたため、こちらもどうなるかわかりません。

昨晩もいつも通り10時前には就寝したので、この日も5時前に目が覚めます。

一通りの荷物の準備を整え、シャワーを浴びていつでも出られる状態にだけはしておきます。

7時になったので宿に併設されているレストランも開いているかなと思って外に出てみましたが、近くにいた人に聞いたところ8時に開くとのことでした。

1時間くらい時間が空いてはしまいましたが、そういえばジョージさんやフィフィコさんに本日アンゴラを離れることを伝えていなかったのでお二人にメッセージを送ります。

二人とも無事に旅を進められていることを大変喜んでくださいました。

その他なんだかんだ再度国境越えの際に必要となる書類の再確認などを行っていると8時になりました。

レストランに行き朝食を注文します。

すると一人の男が私のところに来て何か言っているのですがポルトガル語なのでわかりません。
その男は困ったような顔をして、更に別の男が私のところにやってきます。最初私に絡んできているのかと思っていたのですが、どうやら本当に用事があるようです。
もう一人男がやってきてヘタクソな英語で「パスポート」と言います。

私は何か問題を起こして身元を確認したいということなのかと思い少し不安になります。

携帯していたパスポートを見せるとその男は「コピー」と言って、宿のレセプションまで来るように言いました。

なんだ…、単に宿泊時にパスポートのコピーを取り忘れたからコピーを取らせてくれというだけのことだったようです。
レセプションに行くと、その男が近くにいただいぶ年配の宿の従業員を呼びます。そして、アンゴラVISAの貼られたページと入国スタンプの押されたページをコピーしてくるように言います。
そして「わかった」と頷いたその老人はパスポートを持って外に消えて行きました。

すぐには戻ってこないだろうと食堂に戻って朝食を済ませます。
しかし朝食を済ませて30分以上経ってもパスポートはもどってきません。

あのジジイ、どこかに行って別の仕事頼まれてコピー取るのすっかり忘れてしまったんじゃないだろうか?はたまたコピーを取ったは良いものの原本を置き忘れてきて、今必死に探しているとか?

そんなことを考え始めると不安は際限なく出てきます。
しびれを切らしてレセプションに行くと、先ほどの男が「まー、待ってろよ」と言います。

そして、もうしばらく食堂でコーヒーを飲んで待っていると、やっとパスポートが戻ってきました。
私の中で偏見があるのは事実ですが、どうしてもアフリカでは人を信用できない自分がいます…。

さて、私はすでに荷造りも済んでいるのですぐに出発です。

ここから国境までは40km程度。30分もあれば着くでしょう。
10時ちょうどくらいにアンゴラ側の国境に着きました。

久しぶりの陸路での国境越え。ドキドキします。

まずはイミグレーションでパスポートに出国印をもらいます。

前に並んでいた人たちはすぐにスタンプをもらって出て行ったのですが、私の番になると担当官が訝しげな顔をして「ヤポネーゼ…」と言います。
近くにいた別の担当官に確認し何やら考え込んでいます。
そしてどこかに電話をし始めました。

そして私に「どうやってアンゴラに入った?飛行機か?」というようなことを聞くので「そうだ」と答えました。
更に何やら調べ始めて「ナミビア」がどうのと言って何か調べ始めました。

日本人は今ナミビアに入れるのかどうか調べているのでしょうか?
私がかばんからコロナワクチンの接種証明書を出そうとすると「いらないから待ってろ!」と言います。

そしてしばらくして、やっとパスポートにスタンプを押してくれました。
何も無かったから良いものの、こういうのは不安になるのでやめてほしいです。恐らく先方としては日本人がコロナが始まってからこの国境を越えるということが無かったので確認が必要だったのかもしれません。

イミグレーションの建物から出るとわんさかいます。金くれマンと要らないステッカーを勝手にバイクに貼って売りつけようとしてくる輩。その中に闇両替商もいます。事前情報でナミビア側ではアンゴラの通貨は両替できないと聞いていたのでこの闇両替商で両替します。ただし、レートは最悪と聞いていました。それでも手持ちのアンゴラ通過はそれほどないので気にはしないのですが。
今持っているアンゴラ通貨は1900クワンザ(日本円で約630円)。1/3くらい手数料として持っていくと聞いていたので50ナミビアドル(約400円)くらいにしかならないかなと思っていました。するとその闇両替商は40ナミビアドル(約320円)しか寄越してきませんでした。流石に半分持っていくのは無いだろうと思い、もう1枚20ナミビアドル寄越せ!って言ったら素直に寄越したので、合計で60ナミビアドル(480円)、予想よりかは多く両替できたので良しとします。
まー別にいくらでもないので構わないのですが、あまり甘くすると次に来た人たちに迷惑をかけるのでこの辺りはシビアに対応しています。

さて、次に一番懸念している税関手続きです。ジョージさんたちが新しいものに更新はしてくださいましたが、英語も通じず、何か理由を聞かれたらどうしたら良いのでしょうか?

とりあえず新しく更新された税関書類と先日フィフィコさんにコピーしてもらった古い税関書類を提出します。
やっぱり訝しい顔をしています。

しかし、内容を確認して、新しいものと古いものから一部ずつ取ると、お前のバイクを見せろと言い、外に出ました。
ナンバープレートを確認し、シートバッグとパニアケースの中身を確認すると「行って良いぞ」とだけ合図して終わりました。

本当に緊張の一瞬でした。

次にナミビア側で入国手続きです。
これもイミグレーションでのパスポートにスタンプを押すのはすぐに終わると思っていたのですが、これまたすぐには押してもらえません。
「ナミビアでの滞在先を書け」というのです。コロナの影響で外国人の入国者の所在地を明確にしたいのかもしれません。

とは言っても行き当たりばったりの旅です。当然滞在先など決めていません。
どうしたものかと思いましたが、スマホを見るとなんとまだアンゴラの電波をキャッチしているではないですか?!

その場で慌てて適当なナミビアのホテルを検索し記入表に書き入れたらOKでした。
ただ、「どこに行くんだ?」と聞かれたので「南アフリカに行く」と答えたら「じゃ、トランジットだな。3日で行け」と馬鹿なことを言います。
いやいや「ごめんなさい。観光もします。だから1か月ください」と言ったら舌打ちしながら一か月分のビザを発行してくれました。

これで私個人の入国手続きは完了しました。問題はテネレさんの入国手続きです。

まずはパスポートにスタンプを押してもらった同じ建物内のすぐ隣の窓口で道路通行税を払います(215ナミビアドル(日本円で約1720円))。
まだ私はほとんど現金でナミビアの通貨を持っていないのでカード払いでお願いします。

しかし、カードで決済しようとしてもエラーとなります。すると「現金は持っていないのか?」と聞かれたので「持っていない」と答えると黙ってしまいまいた。
おいおい、これってマズいの?「もしかして現金がないと手続きできないのですか?」と聞くと「いや、単にネットワークの問題。2~3分待ってくれれば復旧するから大丈夫だよ」とのこと。びっくりするじゃないか…。

無事カードで決済を終えて手続きを完了します。

本来ならこの次に税関に行ってカルネにスタンプをもらわなければなりません。
しかし、ここは無視で強行突破です。

しれっとした顔でそのまま国境を越えようとすると案の定止められます。

担当官:「書類見せて」

私:「これですか?…」そういって、さきほど道路通行税の手続きをしてもらった書類を見せます。

担当官:「はい。問題無いです」

おー!問題内容です!!

担当官:「ナミビアでバイクの走行は気を付けてください。たまに警察のふりをして止めようとしお金を取る人がいます。今ここにいる人たちのような恰好をした人以外が止めようとしても止まらないでくださいね」

私:「なかなか見分けるのむずかしそうなのですけど。」

担当官:「そうですねー。一人でいる人が止めてきてても無視してください。私たちは必ず二人以上で動いていますから」

私:「なるほど。それならわかりやすいです。気を付けます」

担当官:「はい。気を付けて。良い旅を!」

いやー、カルネ無くても入国できました!!
しかもナミビアと南アフリカは最近知った情報によりますと税関協定を結んでいるらしく、ナミビアから南アフリカに入国する際は税関手続きは不要とのことです。なので、カルネが無いことが問題となるとすれば、あとは南アフリカから日本にバイクを輸送するときにどうなるか?です。これは今は考えても仕方ないのでとにかく先に進むしかありません。

ナミビアに入国すると一気に雰囲気が変わります。
とにかく街に活気があります。

入国してすぐに左手に大きな商業施設があったのでSIMカードを買いに入ります。
この商業施設にはすべてのテナントに店が入りとてもにぎわっています。

通信会社はすぐに見つけることができました。
中に入ると女性の店員が窓口に座っているのですが、最初私がアジア人ということで顔の前で罰点印を作って「クローズ」と言いました。

私:「え?手続きできないですか?」と英語で言うと、英語が話せるとわかったからか女性店員は

店員:「あ、大丈夫です」と言います。

そして更に私が日本人だとわかると大変フレンドリーになりました。
どうやらこの店員さん、以前仕事で日本人とかかわったことがあり、そのときの経験で日本人にとてもいい印象を持っているとのことでした。
しまいには「もしかしたら私、あなたのこの番号に電話するかもしれないから、そのときはちゃんと対応してね」なんて冗談まで言ってきました。

ついでなので、ナミビアは結構宿泊施設とキャンプ場が併設されているところが多いと聞いていたので、この辺りにキャンプ場は無いか聞いてみたところ、良さそうなところがあるからと、一緒に対応してくれていた男性店員が車で先導して連れて行ってくれるという好待遇まで見せてくれました。

その男性店員が連れて行ってくれた宿泊施設はキャンプは不可とのことでしたがレストランも併設され金額もお手頃で設備も良かったのでそのままその宿に決めました。

近くに別の商業施設があり、そちらに買い物に行くと、驚くほどものが充実しています。ヨーロッパとそん色ないレベルではないでしょうか?物価もアンゴラに比べてずっと安く、今まで通ってきたアフリカの中で段違いに豊かです。

ナミビアにはヒンバ族の集落やサファリ、フラミンゴのいる海岸など観光資源も豊富です。

ずっと不安だった二つ目の関門であるナミビア入国も果たし(一つ目はアンゴラでバイクの整備と税関書類の更新)、気が緩みそうなところではありますが、今回の最大の目的は無事にテネレさんを日本に送還し、私自身も無事に帰国することです。

まだまだ気を抜かずに旅を続けて行こうと思います。

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