2022年8月19日(金)2回目東京出発15日目、この旅トータル300日目 ナミビア2日目 オシカンゴ~オプウォ 走行距離320km
昨日通信会社の彼が紹介してくれたこちらの宿はレストランが併設されているので朝ごはんを食べに行きます。
朝7時からの営業で、アンゴラより1時間時間の進んだナミビアでは7時くらいにようやく明るくなり始めます。
日が昇って間もなくは肌寒いです。
90ナミビアドル(日本円で約720円)という大変豪華な朝ごはんを食べ、会計をしようとすると朝食は宿代に含まれていたようでした。
宿代が400ナミビアドル(日本円で約3200円)で設備を考えると大変良い宿でした。
アンゴラの首都ルアンダからここまで約1400kmの距離を走って来たので簡単なバイクのメンテナンス(主にチェーンの掃除)を済ませるとチェックアウトをして出発です。
チェックアウト時には受付のお姉さんが残念そうに「あらもう出発しちゃうの?残念だわ。安全運転で旅を楽しんでね」と言ってくれるのでした。
ナミビアは観光立国です。今回の旅はそこまで時間があるわけではないのですが、アンゴラでのあれやこれやが思ったよりもずっとスムーズに進んだおかげで少しくらいナミビアで観光もできそうです。
さて、どこに行こうかと考えたときにまずはここオシカンゴから西に320kmほど行った場所にヒンバ族の住むオプウォという町があることを知ったのでそこを目指すことにしました。
ナミビアの道路も非常に整備されていて景色も綺麗です。
ただ、オシカンゴを出てすぐの幾つか目の町の入り口でスピードガンを構えて速度違反者を捕まえている警察官がいました。
私は以前セネガルで速度違反で捕まった痛い思い出があるので、町に入るときは慎重にスピードは意識しています。
ただこのときは少し意識が欠けていて、60km/h規制のところを69km/hくらいで走っていました。
しまった!
と思ったのですが、止められることなく通過できたのでホッと胸をなでおろします。
その後はナミビアの速度取り締まりがどの程度厳しいものなのかわからず道路標識に従ってスピードを遵守して走るのですが、後ろからビュンビュン追い抜いて行かれることを考えると、街中以外ではそれほど神経質になる必要はないようです。
午後2時頃、オプウォの町に到着します。
まずはすぐにガソリンスタンドで給油するのですが、この町は大変おもしろいです。
普通の恰好をした人たちの中にヒンバ族が混じって生活しているのです。
ヒンバ族がヒンバ族の伝統的衣装(全身を赤土とバターで練り上げた塗料で塗り、髪の毛も粘土で固めています。また女性も上半身は裸)で町中を闊歩し、普通にスーパーで買い物をしています。
私がツーリストであるのは明らかなので、ヒンバ族は近寄って来て「金くれ」と言います。
写真を撮るとお金を要求されることがあるとは聞いていたのですが、上半身裸の女性の写真を撮ることも憚られ、かと言って何も無しに一人の人にお金を渡したらキリがないので笑顔でいなします。
この日は山の上にあるキャンプ場を目指します。
町中は大音量の音楽が流れていて夜間もうるさいようなので山の上の静かなキャンプ場に泊ることにしました。
予想以上に急斜面のダートを登って行きます。
地面はそれなりに締まっているので難しくはないですが予想していなかったので少し驚きました。
山の上にオアシスのようなレストランやプールを兼ね備えた大変美しいロッジがありました。
受付:「キャンプですか?」
私:「(このレストランでビール飲んでゆっくりすのも良いかもな?)まだ決めていないのでロッジの部屋も見せてもらえますか?」
受付:「部屋を見る前にロッジ泊の場合の料金を確認してから判断してください…」
うん??
キャンプ→190ナミビアドル(日本円で約1500円)
ロッジ→一番安い部屋で2,200ナミビアドル(日本円で約17,000円)
私:「キャンプです。私はここにキャンプをしに来ましたヾ(*´∀`*)ノ」
するとキャンプ場は明らかにこのエリアから遠く離れていてこの綺麗なレストランやプールを使いにくくしているように感じます。
いやいや私のビールへの執着心をなめるんじゃねー
キャンプ場に行きテントを設営するとバイクでレストランに戻ってビールを注文します。
つまみも注文するのですが、料理の提供は18時からと最初断られます。
しかし、すぐに確認してくれたようで特別に料理も提供してくれました。
多少酔っぱらってはいるものの、慎重に走ればキャンプ場まで問題ないと思って帰ります。
ダートで急カーブや上り坂もあるもののなんのその…。
無事、キャンプ場に着きバイクを停車してスタンドを立てて降りようとした瞬間でした…。
スタンドをしっかり出していなかったようでそのまま転倒…。
やっぱり飲酒運転はダメです。敷地内でもダメです。
周りのキャンパーにも気づかれなかったのでヨシとします。
事前にスーパーで買い出ししていたもので簡単な夕食を済ませます。
そして、このキャンプ場に入るときに気の良さそうな門番の男が執拗に買うようにお願いしてきた焚き火用の薪。
25ナミビアドル(約200円)であれば全然良いので買わせていただいておりました。
周りにたくさん乾いた落ち葉もあったので着火も成功。
山の上で綺麗な星空を見上げながらナミビアっていい国だなーと物思いに耽りました。
この後、悲しい事態に見舞われるとも露知らずに…