ケープペンギンと喜望峰

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2022年9月6日(火)2回目東京出発33日目、この旅トータル318日目 南アフリカ8日目 ケープタウン 走行150km

ケープタウンは久しぶりにスッキリとした快晴です。

ダンカンさんからは月曜日には返事がありませんでしたが、今日は先週末に行こうと思っていたケープペンギンのいる海岸と喜望峰まで行くことにしました。

今滞在している宿から喜望峰までは70kmオーバーと思ったよりも距離があります。
距離は良いのですが、街中のバイクでの走行は車が多く、また道を確認しながら走らないとならないのであまり好きではありません。

宿から40kmほどの地点のケープペンギンのいる海岸に到着したのはちょうどお昼過ぎくらいの時間でした。

完全に観光地化されていてお土産物屋さんが並びます。

駐車場の警備をしているカーネルサンダースのような白人のおじさんは私に声をかけてくれます。

おじさん:「バイク、そこに停めて大丈夫だよ。私が見ているから大丈夫だ」

私:「ありがとうございます!」

おじさん:「シェーシェ」

やっぱりアジア人の私は中国人に思われるようです。

しかし、お土産物屋の黒人のお兄さんは「コンニチワ。日本人かい?」と声を掛けてきました。
南アフリカなら私の知人でも仕事で済んでいた人もいますし、日本人が訪れることもそこそこあるのでしょう。

駐車場から数百メートル歩いて行き、240ランド(約1,900円)支払いケープペンギンのいる海岸に入ります。

遊歩道を歩いて行きます。
すると大変太った黒人の女性二人組が「ワーォ、ソー、キュート~」ってとろけそうな声を出しています。

本当にペンギンは素敵ですね。そこにいる誰もが笑顔になります。
見た目が可愛いというだけでみんなに愛されてずるいとは思うのですが、私もこんな風にいるだけでみんなを幸せにできるような存在になりたいと思うのです。
しかし、そのためには私も変わらないとダメですね。面白いだろうと思って敢えて不謹慎なことや下ネタを言うのはやめようと思います…(なので、何かあったときに「ヒデさん、出番ですよ。ここで一発かましてください」って目でみるのは今後はやめてください)

十分にペンギンさんたちに癒されてここで考えます。
私のテネレさんはすでにエンジンオイルを換えるタイミングを過ぎてしまっていて、リアタイヤもかなりギリギリの状態になっています。
あとは日本に送り返すだけなのでギリギリまで引っ張っています。またガソリンももほとんど空の状態です。

とかなにかいろいろ言っていますが正直喜望峰まで行くのがめんどくさいのです。

でも、時間もあるしなー…、ということで喜望峰まで行くことにしました。

私は喜望峰って単に岬があるだけかと思っていました。
しかし、喜望峰はテーブルマウンテン国立公園の中にあるようです。

しかもこの国立公園が大変綺麗なのです。

ケープペンギンのいる海岸のあたりの道も大変美しく、ちょうど日本の湘南から箱根を経て伊豆に向かう国道1号線のような雰囲気だったのですが、テーブルマウンテン国立公園内はヨーロッパのアルプスを走っているようです。
その中に大きなダチョウがいます。私がバイクで走っていると道端にいたダチョウは驚いたらしく、私のテネレさんと並走してすぐ横を走ります。

これには流石に興奮しました。

そして喜望峰に到着すると人がたくさんいましたが、それでも大変美しい場所だと思いました。

喜望峰はアフリカ大陸の最南端というわけでは無いのですが、当初最終目的地にしていた場所です。途中コロナにより2年間のブランクがあったため、ここまで来たという感慨は多少そがれてはしまっていますが、それを差し置いても大変美しい場所であり、ここまで来て良かったと思うのでした。

喜望峰には「Cape of Good Hope」の看板が書かれている場所のすぐ裏に登れる山があり、そこから絶景を見渡すことができます。
丸太の階段が設置はされてはいるのですが結構角度もきついため、登っている人はここに来ている人の3割にも満たないでしょうか?

当然私は登ります。
しかし、最近運動をしていなかったとはいえこんなにも疲れるものかと思います。頂上に登ることには息が切れてしまっていました。

高い場所から水平線を見ると地球て本当に丸いのだなと実感します。
知識として知ってはいるけれども、普段意識しないことを意識するというだけでも旅をするというのは人生に彩を与えてくれると思いました。

しかし、このごくごく大したことのない小登山が予想以上に私を疲れさせたようです。
宿に戻る途中も渋滞に巻き込まれ、宿に戻ることにはへとへとになっていました。

普段は夜ごはんは軽く済ませるのですが、この日はあまりにもお腹が空いていたので近所のステーキ屋に行くことにしました。

お店の外にメニューが置かれていて、そこまで高いお店ではない(ステーキ300g1,700円程度。ワインもボトルで1,500円程度)のですが、お客さんたちは大変綺麗な身なりをしているので、入るのに躊躇います。ドレスコードに引っかかって追い出されたらさすがに凹みます。

しかし、中の従業員と目が合って「どうぞ」という仕草をしたので思い切って中に入ることにしました。

300gのステーキとワインを注文し、食事をしていると、このお店のオーナーらしき白人男性がやってきて声をかけてきました。

オーナー:「どちらの国からのお客様だい?」

私:「日本からです」

オーナー:「日本かい?そりゃ、こんなお店の食事は安くて仕方ないんじゃないか?どんどん食べると良い」

と言います。海外に行けば行くほど日本はすでにお金持ちの国ではないと認識しますが、それでも日本人は金持ちだと思っている外国人は未だに多くいます(というか、日本人でも日本人は金持ちだと未だに思っている人はたくさんいるでしょうが)。

経済的発展はその国に暮らす人に安心を与え、とても大切なことでもありますが、それと同時に先人たちが作り上げて私たちにつないでくれたように、いえ、それ以上に日本をいい国にして次の世代につなげていきたいと思うのでした。

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