8/15(木)東京出発68日目、カザフスタン13日目、キルギスタン1日目アルマトイ〜ビシュケク 走行距離234km

ついにこの日、私は洋介さんとアシムとお別れをすることになりました。
洋介さんとアシムは天気予報を鑑みてあと3日ほどこのアルマトイに滞在することを決めたようですが、私はこれ以上アルマトイにいる必要はないのでキルギスタンを目指すことにしました。
この宿に宿泊していた間そうしていたように朝食を取り、私は出発の準備を始めました。私と洋介さんは同室で、アシムとブライアンはそれぞれ個室に宿泊しています。
洋介さんはベッドに横になりながらYouTubeを眺めていました。
今日でお別れですけどこんなもんですよねと思ってそそくさと準備をして部屋を出て行こうとすると「あ、もう行くんですね」と素っ気ない声が聞こえてきました。
「あ、はいー」と言って、ま、荷物をバイクに積んだらアシムとブライアンにも軽く挨拶して出て行こうと思っていました。
バイクの所に荷物を運んだ時点で、気づいたらすぐ近くに洋介さんもアシムもブライアンも来てくれました。

寂しい後ろ姿…(;´д`)
私が部屋を出て、洋介さんがすぐにアシムとブライアンに声をかけてくれたようです。
まだ荷積みに多少時間がかかるから申し訳ないと思いつつも3人としっかりと握手をしてお礼を言います。
こうして3人に見送られるのも変な感じですが、やっぱり別れの瞬間は思わずグッときました(>人<;)

私にはとても大切な写真です
どうかこれからもご無事で、そして何より旅を楽しんでください。私も一人で行くと伝えたことを後悔しないようにこれからの旅も素敵なものにします!
3人に手を振りついにまた1人の旅に出発です。

私はこのままキルギスタンの国境を目指し、この日はキルギスタンの国境付近にある首都ビシュケクを目指します。
前を誰も走っていないことに違和感を感じつつ、大都会アルマトイを離れ国境に向けて田舎道を走って行きます。カザフスタンも皆んな優しくて素敵な国だったなぁなんて思っているうちに国境付近に近付きます。国境付近もそこそこ栄えている街があったため、残っているカザフスタンの通貨を使おうとガソリンスタンドで非常食用のお菓子を購入したり昼食を取ったりしました。
ガソリンスタンドのお姉さんも食堂のお姉さんも言葉の通じない私に一生懸命説明してくれて、とても優しくしてくれます。最後まで本当に素敵な国でした。
カザフスタンとキルギスタンの国境は聞いてはいたものの、それでも拍子抜けするくらいあっさりと通過できました。
国境を越えて記念撮影でもしようと思ってバイクを停めようとしたのですが、犬の襲撃に遭い、それも叶わず、少し離れた所でバイクを停めて休憩を取りました。
すると1人の少年が近づいてきます。
全く言葉は通じないのですが、バイクに興味があるのかニコニコしながらこっちを見ています。
バイクに跨ってみるか?と聞いてみると始めのうちは遠慮して首を横に振りますが、それでもジッとニコニコとこちらを見つめているので、再度跨ってみるかと聞くと今度はうなづきました。
バイクに跨ったのでエンジンをかけてみると嬉しそうに笑います。
家族が迎えに来たようでバイクから降りたのですが、それでもこの少年はニコニコとこちらを見つめていました。
この少年にとって私は単に国境を通過してきた外国人のうちの一人であり、すぐに忘れ去ってしまう存在かもしれません。例えそうであっても、いつかこの少年が、将来オートバイに乗りたいとか世界中を廻ってみたいとか、何かしらの夢を持ち、そのために努力をするきっかけになれたら嬉しく思います。

国境を越えるとすぐにビシュケクの街に到着しました。
フェリーで一緒だったジュンジさんがビシュケクにあるさくらゲストハウスというところには日本人のツーリスト含め色々な人が滞在していて、中央アジアを旅する上でのたくさんの情報を得られるので、是非行くと良いという話をしていたのを覚えていたので、私もさくらゲストハウスに滞在することにしました。
さくらゲストハウスに行くと日本人が滞在している部屋に私も案内され、そこに宿泊することになりました。
私がこの旅を通じてライダー以外の日本人ツーリストはハバロフスクで出会ったチアキさんとウルギーで出会ったアラさんだけでしたので、こんなにたくさんの日本人ツーリストに出会って不思議な感じがしました。
同室になった皆さんはとても良い人たちで、早速夕飯に誘っていただき楽しいひと時を過ごすことができました。

みんな優しくて感謝\(^_^)/
さぁ!これから、また新たな旅の始まりです!
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