• カテゴリー別アーカイブ 017_モンテネグロ
  • 迷いの森の奥に佇む黒い湖

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    10/21(月)東京出発135日目、モンテネグロ4日目、セルビア1日目 シャブリク~バリエボ

    朝目覚めて、お腹の調子も大丈夫そうです。しかし、このあたりは標高も高くだいぶ霜が降りているようで、部屋から外の様子を見ただけでだいぶ気温が低いだろうことがわかります。

    昨晩、マリアおばちゃんに朝食はどうするか聞かれたのですが、食べられるかどうかもわからなかったので遠慮させていただいておりました。

    リビングに行くと前日の朝と同様にお茶を飲むかと聞かれたのでお願いします。これまた前日と同様にゆで卵も一緒に付けてくれました。

    出発の準備をして挨拶をすると、ちょっと待ってと言って、私が何杯もご馳走になっていたお茶のお茶葉をお土産に持たせてくれました。このお茶はマリアおばちゃんの手作りのお茶だそうです。

    マリアおばちゃんに手を振り出発します。

    この宿のご主人、マリアおばちゃん

    この日はこのまま国境を目指しても良かったのですが、この宿から10kmほど行ったところにブラックレイクと呼ばれる湖があるようだったので、そちらに寄ってみることにしました。

    ブラックレイクの手前2kmくらいにゲートがありバイクで中に入れません。ここから先は歩きでないといけないとのことでした。

    入場料の3ユーロは全然問題無いのですが、2kmも歩いて行かないとならないことが億劫で、一旦はブラックレイクは諦めて、国境をこのまま目指してしまおうとバイクを走らせ始めました。

    しかし少し走ったところで、せっかく来たのだしと思い直し引き返してブラックレイクまで行くことにしました。

    森の中をせっせと歩いて行きます。森の中はひんやりと冷えるのですが、歩いているので汗を掻きます。

    しばらく歩いて行くと視界が開け、そこにはブラックレイクの名に相応しい独特の色をした湖が現れました。

    森を抜けるとブラックレイクの名に相応しい、湖面が濃い緑色の湖が現れました

    この場所も本当に美しいです。

    東ヨーロッパの国々は本当に美しくて惚れ惚れしてしまいます。

    ブラックレイクの周りを少し散歩し引き上げることにしました。

    近くまで行ってもう一枚写真を撮りました

    来るときはまっすぐに歩いてくればブラックレイクに辿り着けたのですが、帰りはいろいろな方向に道が分かれていてどこから帰ったら良いのか全然わかりません。

    ここで私はスマホの地図アプリを取り出し方向を確認しながら戻ったのでなんとか戻れましたが、他に歩いていた欧米系の観光客の方は、自分たちがどこに戻ったら良いのかわからなくなっていたようで立ち尽くしていました。

    行くときはどこから来てもブラックレイクに向けて道は続いているので行けると思うのですが、帰りはどこに戻ったら良いのかがわからなくなるので、この場所に来るときは自分が入って来た場所を地図アプリにマークして、帰りは方向を確認しながら帰らないと迷ってしまうかもしれません。

    帰り道は幾手にも広がるので、確認しながら帰らないと迷子になってしまいます(;´д`)

    ブラックレイクが予想外に広くて少し長居してしまったようです。最近は日が短いので少し急がないとベオグラードに着くまでに日が暮れてしまうななんて悠長なことを考えていました。

    モンテネグロ-セルビア間の国境もあっさりと越えたのですが、ずっとワインディングカーブの続く山道を走るので思ったよりもスピードを出せず、距離を延ばすことができません。

    昼食をゆっくり摂っている時間もなさそうだったので途中のガソリンスタンドで菓子パンを買ってかじるだけに留めました。

     

    ハイウェイで一気に走って行ってもおもしろくないので敢えて山道を走っていたのですが気が付いたときにはすでにマズい状況になっていました。

    細い外灯もない山道で日が沈みかけています。

    ここで日が沈んでしまったらかなり厳しいです。周りに民家も無いですし、こんなところでバイクを停めて野営をするのも厳しそうです。

    かといって日が沈んでしまったら真っ暗なこんなに曲がりくねった道を走るのは大変そうです。だんだんと焦ってきます。

    しかしまだベオグラードまで100km以上あります。

    あれだけ日が短くなってきていることを体感して気をつけなければと思っていたのに認識が甘かったです。

    野営するにしても日が沈む前に野営場所をなんとか探さなければそれすらも困難になります。

    こういうときに焦ってスピードを出すのは危険なのはわかってはいるのですが、少しでもこの状況を打開したいと無意識のうちにスピードが上がってしまいます。

    ヤバい、焦る。頭の中にはそれしかありませんでした。

    と、そのとき急に広い車通りの多い国道のような道に出てガソリンスタンドを見つけました。助かりました。ガソリンスタンドならお願いしてテントを張らしてもらうこともできるでしょう。

    ガソリンスタンドにバイクを停めて降りようとしたところ、なんとさらにラッキーなことに目の前にホテルがあります。ここは車通りが非常に多いので野営しても危険度も高くないとは思うのですが、車通りが多すぎることが反対に安眠を妨げそうな予感がしました。

    であればとりあえず目の前のホテルの宿泊費だけでも確認して安価ならばそっちに泊まった方が良さそうです。

    ホテルに行ってみると、なんとベオグラードで泊まろうと思っていたドミトリーよりも安い金額で個室の大変綺麗な部屋に泊まれます。

    それならここに泊まらない手は無いと思い、この日はここに泊まることに決めました。

    でも、これから益々日が短くなっていくことを考えると本当に気を付けないとなりませんね。この日はたまたま本当にラッキーだったのですが、この先イタリアやスペインなど治安の良くない地域もある国に入っていきます。

    この日のことを教訓に決して無理はせずに時間に余裕をもって行動していくように心がけていこうと誓うのでした。

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  • 吐き気

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    10/20(日)東京出発134日目、モンテネグロ3日目 シャブリク

    夜中、激しい吐き気に襲われて目を覚まします(>_<)

    時刻は夜中2:30。昨夜、マリアおばちゃんに作ってもらったサンドイッチを食べてるときにすでに異変は感じていました。

    この吐き気はなかなかのものです。

    マ、マズイ(;´д`)ここで吐いたら私はウランウデのドミトリーにいたゲロ吐きチンパン人と同じになってしまうではないか…(-_-;)

    いや、もしこれが何かの感染症ならそれどころか、マリアおばちゃんにも大変な被害を与えてしまいます。

    我慢します(;´д`)

    そんな吐き気と戦いながら寝たり起きたりを繰り返しているうちに日が上りました。

    朝になると昨晩ピークの吐き気からはだいぶマシになっていました。

    腹痛などの症状は無く、単に吐き気があるだけです。

    原因はなんとなく思いあたる節がありました。前日の朝に宿でお湯を沸かしてお茶を飲んだのですが、そのときに使った宿の鍋が汚れていたのです。カビのようなものが付いているのをなんとなく認識していたのですが、水でサッと洗っても落ちなかったので、そのまま火にかけたのでした。

    その宿のコンロは電気コンロだったのですが、火力が弱くきちんと沸騰する前にコンロから下ろしお茶を淹れました。

    お茶を飲んだ後、残ったお湯を見るとプカプカと何やらかが浮いていて、少し不快になったのを覚えています。

    本当にそれが原因かはわかりませんが、強めの吐き気があるのは事実です。

    この日、幸いなことにマリアおばちゃんの息子さんがここに来るということでしたので、もう一泊させてもらって、症状が回復しないようなら病院に連れて行ってもらおうと思いました。

    とりあえずもう一泊させて欲しいことを伝えるために起き上がりリビングに行きます。

    マリアおばちゃんがお茶を飲むか聞いてくれます。

    飲みたいことを伝えると一緒にゆで卵も添えて出してくれました。

    夜中に比べてだいぶ楽になっていたので卵を食べました。

    夜中に目を覚ましたとはいえ、前日も早い時間に就寝したので、寝不足ということも考えにくいのですが、強い眠気に襲われます。

    とにかくベッドに戻って再度眠りました。

    目を覚ますと15時を少し回ったところでした。

    あれからまた7時間も眠ったことになります。

    吐き気はほとんどなくなっていました。

    1日でここまで回復したなら大丈夫そうです。

    再びリビングに行くとマリアおばちゃんと息子さんがお茶を飲んでいました。

    二人は私の顔を見ると、「今まで眠ってたの?よっぽど疲れていたのね。」と言って笑っています。恐らく旅の疲れで眠っていたというより、体を回復させる際に体力を使ったために眠気が襲ってきていたのだと思います。

    しかし二人にも心配も迷惑もかけずに済みそうで良かったです。

    息子さんはこれから首都のポドゴリツァに行くということでした。

    「もう夕方になってしまうけど、近くに森も泉もあって大変綺麗な場所だから、よかったら散歩してみると良いよ」と言ってくれます。

    昨日は日が沈む頃に到着してきちんと辺りの様子を見ていませんでしたが、やっぱりこの辺りは大変美しい場所です。

    日が沈むまで2時間はあると思われるので散歩に出かけることにしました。

    宿の周りには何もないですが、こんなにも美しい場所ならもう少し早く起きて散歩したかったなぁ(;´д`)

    ずっと寝ていたせいで少し体は重たいですが、それ以外の不調はなさそうです。

    森の中を歩き、草むらを掻き分けて…。小さな子供だったら毎日が冒険、そんな場所です。

    森を抜けると家がありました。
    まるでヘンゼルとグレーテルのお話みたい(^_^)
    草むらをかき分けて進んだり、子供の頃なら大冒険です

    宿に戻り、まだ完全回復とまではいかないのですが、朝からゆで卵一つしか食べていなかったので、何か口に入れておいた方が良いと思い、オプションでマリアおばちゃんに夕食が欲しいことを伝えます。

    するとマリアおばちゃんは張り切って料理を作ってくれました。

    大きいハンバーグに大きなチキンが乗ったメインディッシュ。大量のサラダにポテトフライ…。ただでさえそんなに食欲がないのにボリューミーで油ギッシュなものが並んでいます。

    せっかく作ってくれたものですので頑張って食べます。

    マリアおばちゃんは私の顔を見るたびに、「good?」と聞いてきます。

    いやいや、本当に素晴らしい料理なんですよ…。でもお腹の調子がまだ良くなくて…。

    頑張ってメインディッシュとサラダだけはなんとか食べて、ここまで食べた私は合格点だったと思います。

    でも、これだけ食べてもその後吐き気は無かったので、だいぶ快方に向かっていることがわかりました。

    翌日はセルビアのベオグラードを目指します。ヨーロッパに入ってブルガリア、北マケドニア、アルバニア、モンテネグロとずっとずっと素敵な国が続いています。

    さてさてセルビアはどんな国なのでしょうか?モンテネグロを離れる名残惜しさとセルビアに対する期待の狭間でゆれながら、あれだけ昼間に眠ったにも関わらず、この日もぐっすりと眠りに落ちてゆくのでした。

     

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  • マリアおばちゃんのいる宿

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    10/19(土)東京出発133日目、モンテネグロ2日目 ポドゴリツァ~シャブリク 走行距離253km

    歯科治療を目的にセルビアの首都ベオグラードを目指すことにしたので、このままモンテネグロを北上するのではなく、この日はモンテネグロの北東を目指します。

    この日、一気にセルビア入りできなくもないとも思ったのですが、最近の日の短さを考慮して、無理をしないように北西の町シャブリクに一日滞在してからセルビアを目指すことにしました。

    モンテネグロはそこまで観光地らしい場所も無いようなのですが、ここ首都ポドゴリツァからそう遠くないところにトコルという湖が綺麗な街があるようでしたので、そこを経由してシャブリクに行くことにしました。

    朝食を軽く摂って、沸かしたお茶を飲んで出発します。

     

    この時点ではアルバニアからモンテネグロに入ったばかりではありましたが、少ししか走っていないにも関わらず、モンテネグロはアルバニアや北マケドニアに比べたらそこまで景色は綺麗ではないなと思っていました。

    しかし、この日走ってみてその考えは間違っていることに気付きました。

    トコルへの道も大変美しいです。途中、トコルの湖を見下ろせる山道を走ったのですが、その絶景に見とれてしまい運転操作を誤りそうになりました。

    トコルの湖
    あまりにも美しくて脇見運転してしまいます(;´д`)
    危ない(>_<)

    この山道は大変危険です。こんなにも綺麗な景色が続いたら脇見運転をどうしてもしてしまいます。対向車だって同じですから気を付けて走らないといけません。

    しかし、トコルに着いてからはうんざりでした。ここは観光地のようで人も多く、渋滞が酷いです。街の中心部の数キロを抜けるのにだいぶ時間がかかってしまいました。

     

    お腹も減って来たのですがこんな観光地で食事をしたら高くつくだろうと思い我慢して走ります。

    トコルからしばらく走って再度山の上に来ると、車も多く停まっていて繁盛していそうな食堂を見つけます。

    トコルから再び登って行く山間の道も大変美しかったです

    よし、ここならと思って入ってみたのですが、ステーキ専門のレストランでこの国の物価から考えるとそこそこ良い値段がしました。空腹には敵わず結局たべるのですが…。

     

    お腹も満たされ、よしと出発したは良いものの30分ほど走ると酷い渋滞が起きています。こんな山道で渋滞とは事故でもあったのでしょうか?

    渋滞の先頭まで歩いて見に行くと、道路が封鎖されていました。でもみんな並んでいるし、どうなっているのでしょうか?するとキャンピングカーに乗った男性が「あと20分くらいで開けてくれるってよ」と教えてくれます。

    20分くらいなら良かったと思って待っているのですが、30分経っても40分経っても一向に通れるようになる気配がありません。

    通行止めになっていて車が進みません(;´д`)

    私はテントを持っているので、暗くなってきたら最悪ここでキャンプしても良いと思っていました。最悪なのは中途半端な時間に開いて、走り始めて、山道のキャンプなんて到底できないような場所で日が暮れてしまうことです。

    そこの判断が難しいなとは思ったのですが、1時間くらいして道路の封鎖が解かれました。

    時刻は16時半。これならギリギリ日が沈む前にシャブリクに着けそうです。

    山道をひたすら走っていきます。この日予約していた宿は大変な田舎町にあります。標高も高いため夕方になると寒いです。

    しかし、ここから見下ろす村々は、子供の頃に絵本で見たような西洋の美しい田舎の風景そのままです

    しかし、この夕方の時間帯の景色がまた大変美しいのです。急がないといけないのはわかっているのですが、ついつい景色に見とれてしまいます。

    村の中には家がポツンポツンと存在するだけです
    夕日に映える村の中のオブジェ

    宿に着いたのは日がまさに沈もうとしているそのときでした。

    私がオートバイで来たのを宿の人が見つけたようで、こっちよ!と手招きしてくれます。

    寒くて凍えそうだったところ、宿の方は部屋に案内してくれ、お茶を出してくれました。ホッとしました。

    そして、この優しい宿のおばちゃんは、サンドイッチでも食べる?と聞いてくれサンドイッチを出してくれました。

    この宿のご主人、マリアおばちゃん

    中途半端な時間に昼食にステーキなんてものを食べてしまっていたのでそこまで中は空いていなかったのですが、せっかくなのでありがたくサンドイッチをいただきます。

    しかし、何かお腹の調子があまり良くないようです。ま、とりあえずあまり気にせず、この日はこの暖かい宿でゆっくり眠ることにしました。

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  • モンテネグロへ

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    10/18(金)東京出発132日目、アルバニア4日目、モンテネグロ1日目 ジロカストラ~ポドゴリツァ 走行距離353km

    この日は一気にアルバニアの北の国、モンテネグロを目指します。先日ブルーアイまで走って来た道を引き返すのは多少悔しい気持ちもあるのですが、大変景色か綺麗だったのでそれも良いかと思います。

    宿の優しいおばちゃんに挨拶をして出発します。

    ブルーアイに向かう時も通ったはずの道なのですが、あのときはなんとか一番いい時間帯にブルーアイに行きたいと思って急いで走っていたため、こんなにも綺麗な景色だったっけ?と思うのでした。

    こんなに美しい川も。
    パミールハイウェイでみた川のように蒼い色をしています。

    来るときには通らなかった脇道に逸れるダートにも入っていきます。気持ちの良い山道が10kmほど続きます。途中馬車を停めて休憩している二人の男が笑顔で大きく手を振って挨拶してくれます。

    素敵な一日のスタートです。

     

    この日はモンテネグロへの国境越えもあり走行距離もそこそこです。ここのところだいぶ日が短くなってきているので一日の走行距離は300km程度に留めておくのが賢明だと思います。

    モンテネグロへの入国もあっさりでした。いくらヨーロッパに入ったとはいえ、旧ユーゴスラビアの国々やその周辺諸国はあまり仲が良くないという話も聞いていたので国境はもう少し厳しいかと思っていたのですが、今のところパスポートとバイクの登録証のチェックくらいで非常にあっさりしたものです。

    あっという間の国境越え

    夕方にモンテネグロの首都ポドゴリツァに着きます。ポドゴリツァは国境から近いところに位置するためほとんどモンテネグロを走っていませんが、やはり都会になるとここまで走ってきた美しい景色とは多少印象が違います。

    宿に着くと、宿の方がここでも大変歓迎してくれます。

    宿から見下ろしたポドゴリツァの街

    まだモンテネグロに入ったばかりでこの国の通貨(モンテネグロはありがたいことにユーロです)を持っていないのでATMに引き出しに街まで歩いて行こうと思います。

    この宿は街から2kmほど離れたところにあったため早くいかないと日が暮れてしまいます。

    しかし宿の方がとりあえず一杯「ラキア」を飲んで行けよと勧めてくれます。

    せっかくなので一杯ご馳走になります。

    少しほろ酔い気分で歩き始めると、宿の方も用事があったようで車で街まで連れて行ってくれました。

    ATMで現金を引き出し、スーパーで夕食と次の日の朝食の買い出しをします。

    私が今まで通ってきた国はだいたいどこもそうだったのですが、果物は秤で重さを計ってそこで値札をつけてレジに持っていきます。

    このスーパーは秤で計ってくれる女性店員がいたためみんなそこに並んでいます。私の後ろに並んでいたご婦人が、私の前に並んでいた人が重さを計っているときに、先に台の上にご自身の取った果物を乗せてしまいました。

    ずうずうしいおばさんだなと思って、外国人だからなめられて順番抜かしされたのかと思いました。でもおばさん相手にムキになっても仕方ないですし、急いでいるわけでもないので黙っていました。

    案の定店員さんは先にこのご婦人の果物を先に計ろうとしたのですが、このご婦人が「私より彼の方が先よ」と言って、私の方を先にやるように店員さんに言いました。

    笑顔で会釈するとこのご婦人も微笑んでいました。

    この国はレジの方も大変愛想が良いです。別に今までの国のようにぶっきらぼうな態度の店員さんがいても私はさほど気にはなりませんでしたが、やはりこの国のように笑顔で対応していただけると非常に素敵な気持ちになります。

     

    宿に戻ってビールを飲みながら簡単な夕飯を済ませ、この先どうしようかと考えます。

    もともとはこのまま北上を続けクロアチアのアドリア海沿いの道を走って行く予定ではあったのですが、実は私の体に不安なことがあったのです。

    トルコあたりから奥歯が痛いのです。熱いものや冷たいものが沁みるとかではなく、少し硬めのものを噛むと鈍痛が走るのです。

    これはもしかしたら根管治療と呼ばれるものが必要なのではないかとこのとき考えていました。

    実は日本出発前に歯医者に検診に行ったときに、とある歯医者で歯の根に影があり根管治療が必要だと言われたことがありました。その歯医者は最新の治療法を用いて治療をするので一本当たり20万円かかるとのことでした。

    出発してから痛みが出てしまったら嫌なのでその治療をやろうかとも思ったのですが、このブログで以前登場したKは歯科医であり、そのときにそのことを相談したところ、痛みも無いのに治療をするとそれがトリガになり痛みが出るリスクもあるし、そもそも根管治療は非常に難しい施術で、専門の腕の良い歯医者でも60~70%の成功率だということを教えてくれました。

    そのようなリスクの話を一切せずにいきなり高額の施術を進めてくるこの歯医者を信頼できなかったため、私はこのときは治療しませんでした。

    また、このときは仕事帰りに寄れる歯医者に行ってしまったのですが、以前引っ越し前に私が通っていた信頼していた歯医者に再度行ってセカンドオピニオンを受けたところ、Kと全く同様の説明で、レントゲンを確認しても今の時点で処置をするようなものでもないと思うという意見をいただいていました。

     

    今回痛みを感じている歯は、そのときに根管治療が必要と言われた歯とは全く別のものなのですが、10数年前に私は別の歯の根管治療を受けたことがあって、そのときの痛みに似ていたので、勝手にそのように判断していました。

    幸いなことに今はヨーロッパにいます。しかしヨーロッパの西側の国に行ったときに歯医者の治療医がいくらくらいのものなのかも不明ですし、私の加入している海外保険は歯科治療はカバーされていないので、大変なことになる恐れがあります。

    そして、日本にいるときにやっていたオンライン英会話のセルビア人の先生が、セルビアは歯科治療技術は先進国並みなのに非常に安いため、ドイツやイギリスやアメリカといった国からわざわざ歯科治療のためにセルビアに来る人がいるという話を聞いたのを覚えていました。旅費を考えてもそれらの国で治療するよりも安くて同程度の治療を受けられるそうです。

    今いる国はモンテネグロ。東にセルビアがあります。アフリカに入る前にここで治療をしてしまおうと、このとき決意し、私はこれからセルビアの首都ベオグラードを目指すことにしたのでした。

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