• カテゴリー別アーカイブ 018_セルビア
  • ボスニア・ヘルツェゴビナに入国

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    10/25(金)東京出発139日目、セルビア5日目、ボスニア・ヘルツェゴビナ1日目 ベオグラード〜トゥズラ

    歯の治療も済んだことなので、このベオグラードにいる理由も無くなり次なる場所を目指します。

    朝起きて宿の方にお別れを告げると、笑顔で見送りをしてくれました。こんなにも素晴らしい天気が続き陽気も良い時期なのに東ヨーロッパには観光客が非常に少ないです。もしこの時期にお休みを取れる人は、東ヨーロッパは旅行先として大変お勧めできる場所です。

    セルビアの田舎道をのんびり走ります。これだけで私にとっては十分な観光になります。

    何気ない場所ですけど、私は東ヨーロッパの田舎町の町並みが大好きです
    写真が下手すぎて、良さが伝わらない(;´д`)

    15時頃にボスニアとの国境に着きました。これまで東ヨーロッパの国々の国境は非常に空いていてあっという間の国境越えでしたが、ここの国境は多少混んでいました。とは言っても手続き自体は簡易的なので、15分も並べば私の順番がやってきたのですが。

    市川海老蔵似の担当官が非常にフレンドリーに対応してくれます。日本からバイクで来たということにオーバーアクションで驚いています。

    グリーンカードの提示を求められたので見せると、北マケドニアのときと同様に、このグリーンカードはボスニアをしてカバーしていないので別途ここで保険に加入する必要があると言われます。

    きちんと確認していない私が悪いのですが、この担当官が「ごめんなさい」と言ってくれるのです。いやいや、悪いのは私ですから

    この担当官がどこかに電話をしてくれて、保険の手続きをしてくれるおじさんを呼んでくれました。

    別の建物に案内されてそこで手続きをするのですが、このおじさんは全く英語が喋れません。何を言っているのかサッパリわかりませんし、私の言っていることも全く通じません。

    困ったおじさんは先ほどの担当官のところに行って、結局はその担当官に聞きながら書類を作成しました。ようやく手続きが終わり、保険料の20ユーロを支払うと、おじさんは満面の笑みで握手を求めてくるのでした。

    さて、国境で予想以上に手間取ってしまったので、この日はここから数十キロほど離れたトゥズラという町に泊まることにしました。この国も大変安価で綺麗な宿に泊まることができます。

    宿に着くとおばちゃんが出て来て対応してくれるのですが、どうやら英語はほとんど喋れないようです。すると息子さんらしき方がしばらくしてやってきて、英語で宿の説明をしてくれました。

    ボスニアに入って標高が上がり、夜になると霧が出てきていたので、「ロシアのアストラハンからチェチェンに行ったときのように朝方霧の中を走ることになったら嫌だな」そんなことを考えつつ多少心配になりながら、この日は就寝するのでした。

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  • やったことは無駄にはならない

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    10/24(木)東京出発138日目、セルビア4日目 ベオグラード

    前日に2軒の歯医者に行ってみたものの、どちらの歯医者でも私の歯に問題はないと言われてしまい、どうしようか悩みました。

    問題がないというならこのまま先に進もうかとも思うのですが、物を噛んだときに痛みが走るのは確かですし、このまま放置してアフリカに入ってから症状が悪化してしまったら打つ手なしです。

    悩んだ末に歯科医であるKに相談することにしました。

    レントゲン写真を写メで撮り、物を噛んだときに痛みが走るのだが、現地の歯医者では問題は無いと言われたことを伝えます。

    するとこんなにも分かりづらい写メのレントゲン写真にもかかわらず丁寧に考え得る可能性を示唆してくれます。ただし、一枚のレントゲン写真からだけの診察のため、原因を突き止めるためには更に細かい診察が必要であることもきちんと伝えてくれます。

    そしてやはり根幹治療をすることになるなら専門医によるラバーダムという手法は必須であると教えてくれました。

    私はセルビアの歯科医を探す際に、根幹治療の専門医ということで「root canal(根幹)」「dental clinic (歯医者)」で検索していたのですが、Kが根幹治療の専門医は「エンド(endodotic)」であると教えてくれたため、お陰で根幹治療の際にラバーダムをしてくれる歯科医を見つけることができました。

    見つけた歯科医にメールを送るとすぐに返事をくれ、その日の午後2時に予約を取ることができました。

    この歯医者は滞在していた宿からバスで一時間ほど離れたところにありました。

    時間通りに行くととても明るい笑顔で私を迎えてくださいます。

    担当してくれる歯科医は2人でどちらも大変な美人です。とても手厚い対応で、私にもわかるように英語で2人で議論しながら診察をしてくれます。

    するとやはり私が痛みを感じていた歯には治療を施すような問題は無く、「食いしばり」による一過性の痛みであろうとの診断でした。これはKが示唆してくれた可能性のうちの一つでもありました。そして、痛みを感じていた歯は詰め物が少し高くなっていたため余計に負荷がかかっていた可能性があるということでその高くなっている部分を少しだけ削ってくました。

    確かにこれをしたお陰で、日に日に歯の痛みは和らいでいきました。

    この歯に少しずつ痛みを感じ始めたのがトルコにいたあたりで、あのときは不快になるような出来事のオンパレードだったため、ストレスを強く感じていた時期でもあったことも「食いしばり」が原因であるということに信憑性がありました。

    日本にいても適切な歯医者を見つけるのは難しいと思いますが、まして海外でとなると余計不安もありました。しかしKの適切なアドバイスによって、妥協することなく満足できる診療を受けられたことは、本当に心から感謝です。

    帰りもバスで宿に戻ろうとしたのですが、大きなバスステーションで、どのバスに乗れば良いのかがわかりません。

    しかもちょうどバスが出発してしまった直後だったので、周りにほとんど人もいないのです。

    近くに大変な美人が立っています。さすがにこんなモデル級の美人に声をかけるのは気が引けてしまいます。しかしかと言ってどうすることもできないので恐る恐る路線図の行きたい方面を指差し、どのバスに乗れば良いのか聞いてみます。

    するとこんなにも美人なのに大変素敵な笑顔で丁寧にどのバスに乗れば良いのか教えてくれました。

    セルビアに入るまではほとんどの国で観光地や宿泊施設でも無い限りなかなか英語が通じないことが多かったのですが、ここセルビアではほとんどの若い人は流暢に英語を話すことができます。しかもありがたいことにオンライン英会話の先生にセルビア人が多かったこともあり、私にとってセルビア人の話す英語はとても聞きやすいのです。

    オンライン英会話をしていたお陰で、セルビアは高度な歯科治療を安価で受けることができるということを知り、ちょうど東ヨーロッパに入ったタイミングで歯科治療の必要性を感じ診療を受けることができました。

    更には歯医者では細かく症状などを伝えて医師の説明を聞かなければなりませんが、私にとって聞きやすいセルビア人の英語でスムーズに説明を受けることができたというのは、なんとも人生には不思議な巡り合わせがあるものだとつくづく感じさせられてしまいます。

    そして人生において自ら動いて行ったことは決して無駄にはならないんだなぁと。必ずどこかで繋がるんですね。

    ベオグラードの街並み
    古い建物が建ち並び、人々は穏やかで大変優しかったです

    ブルガリアを出るときにはセルビアには行くことはないと思っていました。でも、結果としてセルビアに来ることになり、私にとっては大変貴重な体験ができ、この国も私にとっては大変思い出深い国になりました。

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  • サーシャとの約束

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    10/23(水)東京出発137日目、セルビア3日目 ベオグラード

    この日は前日に撮影したレントゲン写真を持って歯医者に診察を受けに行きます。

    とりあえず宿の方に紹介していただいた歯医者の方が宿から近かったので、そちらに行くことにしました。

    レントゲン写真を見せるとすぐに呼ばれて、私の歯には問題が無いと言われます。問題が無いと言われても確かに痛みがあるので、何かしらの原因があるのではないかと訊ねるのですが、私にはわからないので、もし心配なら他の歯医者を当たってくれと突き放されてしまいました。

    仕方ないのでもう一軒、私の方で調べていた歯医者に行ってみたのですが、そちらでも歯には問題はなさそうだと言われます。2〜3日様子を見て、もしまだ痛むようならもう一度来てくれと言われるのですが、歯が痛くなり始めたのは2週間近く前からなので、2〜3日様子を見た所でどうにもならないと思うのですけれど…。しかし、わからないものはわからないのでしょうから仕方ありません。

     

    うーむ、困りました。このまま放置してアフリカに入ってからさらに悪化してしまったら最悪です。もう一度自分で他の歯医者を探して診察してもらうか…。

    とりあえずこの日はこれ以上どうすることもできないので、散歩をしつつ昼食を摂るために適当なレストランに入りました。

    川沿いを散歩します

    このレストランは川沿いに広いオープンテラスを構えています。

    オープンテラスで昼からビールなんぞ飲んで\(^_^)/
    夕暮れ時もこのばしょから見える景色は綺麗でした

    ちょうど私が食事を終えた頃に一人の少年がやってきて、「お金をくれないか?」と言ってきます。

    私は「申し訳無いけど、お金をあげることはできない。」と言います。

    しかしこの男の子は私をジッと見つめたままそこを動きません。そして今度は「どうしてもお金をくれないの?お腹が空いているんだ」と言います。

    私は、私が必要としているサービスを受けない限り、ただでお金をあげることはしません。なぜならお金をあげてしまえばその人がその先働くチャンスを奪ってしまうことになり、その人がその人の力で自分の人生を切り拓く動機を奪ってしまうことになると考えているからです。

    しかし、食べ物という形であれば私は差し出しても良いと思っています。食べるということは生きるエネルギーに繋がると思うからです。

    私は「お金はあげられないけど、それじゃ何か食べるか?」と聞くと、その男の子は嬉しそうに頷くのでした。

    「じゃ、そこに座りなよ。チーズケーキでも良い?」と聞くと、満面の笑みを浮かべて席に座ります。

    この男の子の名前はサーシャ。年齢は13歳。小学校8年生と言っていたので日本の中学2年生に当たる学年だと思います。英語は喋れるのかと思っていたら、ごくごく簡単なことしかわからないようです。すると私とサーシャのやり取りを聞いていた、すぐ隣のテーブルに座っていたご年配のご婦人が通訳をしてくれたので大変助かりました。

    サーシャが私のテーブルに座っているのを見た店員がやってきて、サーシャにどこかに行くように言います。私が「良いんです。彼は私の友人です。チーズケーキを彼に一つお願いします。」というと、渋々納得したようで、チーズケーキを運んで来てくれました。

    サーシャは夢中になってチーズケーキを食べます。私と目が合う度に「good!good!」と言って親指を立てて笑うのでした。その顔を見て私も嬉しく思いました。

    私は隣のテーブルのご婦人に、あることをサーシャに伝えて欲しいとお願いしました。

    「どうか一生懸命勉強してください。知識は必ず君を助けてくれるはずだから」

    そう言うと、このご婦人は目を真っ赤にしてサーシャに伝えてくれました。

    するとサーシャは「うん。わかった。僕はロボットやアンドロイド、人工知能とかに興味があるんだ。そんなことを勉強したいなぁ」と言います。

    私は「そうか。夢は叶うよ。じゃ、勉強するって約束だよ。」そう言って右手を差し出して握手をしました。

    隣のテーブルのご婦人が席を立ってお帰りになられるときに私に声をかけてくださいました。「今日、私はあなたに会えたことをとても嬉しく思います。お話をしていてあなたが大変輝かしい精神と勇敢な心を持った人だということが伝わってきました。どうかこれからの旅もご無事に、そして素晴らしいものになることを願っています。」

    私は自分を恥ずかしく思いました。私はただただ運が良かっただけの人間です。運良く日本という恵まれた国に生まれて、出会った人が良かっただけの人です。

    それなのに私は子どもに対して偉そうに勉強しろなんて言っておきながら、自分はこうしてただ海外をプラついているだけです。

    でも、このご婦人が私とサーシャとのやり取りを見たことにより、この後に出会う人に優しい気持ちで接してくださったなら、私はあの日あの場所にいたことには少しは価値があったのではないかと思うのです。

    サーシャと一緒に(^_^)

    ご婦人がいなくなった後、サーシャはもう一度私にちょっと上目使いで「やっぱりお金はくれないの?」と聞いてきます。

    サーシャは英語をほとんど解せないので翻訳アプリで伝えます。

    私は「それはできない。」とだけ答えます。サーシャは「どうして?」と訊いてきます。

    「お金は自分で働いて稼がないとならない。人から恵んでもらってはいけないよ。だから一生懸命勉強して自分で稼げるような立派な大人になって。」と伝えます。

    するとサーシャは真剣な眼差しになり、コクリと頷いてくれました。

    そしてサーシャは立ち上がると、きちんと椅子をテーブルの下にしまい、もう一度私にコクリと頷いて立ち去っていくのでした。

     

    ただの旅行者に過ぎない私の話を真剣に聞いてくれてありがとう。この子が自分の未来を自分の手で切り拓き、そしてこの子の未来が幸せなものになることを願ってやみません。

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  • ベオグラードのホステル1910

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    10/22(火)東京出発136日目、セルビア2日目 バリエボ〜ベオグラード

    この日は、前夜、緊急避難したホテルから首都ベオグラードを目指します。

    ベオグラードまでは残り100km程ですのですぐに到着できるでしょう。

    心配ごとと言えば、バイクを停められる宿を見つけられるかどうかでした。

    この日は時間があったので、事前にベオグラードの宿を調べて、宿の安全な場所にバイクを停められるかメールを送って確認します。

    するとホステル1910という宿からすぐに返事がきて、中庭にバイクを停められるという返事をもらえました。

    ならば迷わずこの宿にしようと決めました。

    午前中の早い時間にチェックインできるかどうかも確認したら、それも問題ないとのことでした。

    お昼前には到着予定だったのですが、ベオグラード手前30km付近で道路工事が行われていて、酷い渋滞にはまってしまったため、宿に着いたのは12時半くらいになってしまいました。

    宿に着くと私のバイクが予想以上に大きいことに驚いていましたが、門を開けて、中庭に置かせてくれました。

    ついでに洗濯もできました\(^_^)/

    私自身もベオグラードの歯医者については調べていていくつか当たりはつけていたのですが、宿の方にも評判の良い歯医者を知っていたら教えて欲しいというと、宿の人が知っている歯医者を教えてくれ、その場ですぐに予約を取ってくれました。

    しかもこの宿の方は大変丁寧で、予約は今すぐに取れたから、一緒についていってあげるよと言ってくれました。

    歯医者に行って症状を伝えると、「先ずは近くの写真屋でレントゲンを撮ってきて、明日診察と説明、施術の方針を決めましょう」ということでした。

    しかし、この歯科医院で確認したところ、やはり根幹治療の専門医はいないようで、根幹治療をするにしてもラバーダムは行わないとのことです。

    Kから根幹治療をするならラバーダムは最低限必須とのアドバイスを聞いていたので、私が調べていたもう一軒この近くの歯医者にも行ってみることにしました。

    そちらも非常に丁寧な対応をしてくれるのですが、やはりラバーダムはやらないとのことでした。

    とりあえずどちらの歯医者にしろ、次の日にレントゲンを持って行って診察をした上での処置になるということでしたので、この日は一旦宿に戻ることにしました。

    アフリカに入ってしまったら歯の治療など到底できないので、ここでなんとかしたいです。明日の診察結果が悪くないことを祈るばかりです。

    この日滞在したホステル1910はレビューの評価も高いですし、宿のスタッフも大変親切です。ですが、この日宿泊していたのは私一人という大変ラッキーな状況でした。おそらく10月も下旬に入ったこの季節はオフシーズンなのでしょう。東ヨーロッパのどこに行っても空いていて、紅葉も大変美しく、最高の季節に旅行できているため東ヨーロッパがとても好きになってしまいますね。

    セルビアも本当にキレイな国です

    8人部屋を広々と使い、歯の診察の不安もあったはずなのにこの日はこのままぐっすりと眠りに落ちていきました。

     

     

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  • 迷いの森の奥に佇む黒い湖

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    10/21(月)東京出発135日目、モンテネグロ4日目、セルビア1日目 シャブリク~バリエボ

    朝目覚めて、お腹の調子も大丈夫そうです。しかし、このあたりは標高も高くだいぶ霜が降りているようで、部屋から外の様子を見ただけでだいぶ気温が低いだろうことがわかります。

    昨晩、マリアおばちゃんに朝食はどうするか聞かれたのですが、食べられるかどうかもわからなかったので遠慮させていただいておりました。

    リビングに行くと前日の朝と同様にお茶を飲むかと聞かれたのでお願いします。これまた前日と同様にゆで卵も一緒に付けてくれました。

    出発の準備をして挨拶をすると、ちょっと待ってと言って、私が何杯もご馳走になっていたお茶のお茶葉をお土産に持たせてくれました。このお茶はマリアおばちゃんの手作りのお茶だそうです。

    マリアおばちゃんに手を振り出発します。

    この宿のご主人、マリアおばちゃん

    この日はこのまま国境を目指しても良かったのですが、この宿から10kmほど行ったところにブラックレイクと呼ばれる湖があるようだったので、そちらに寄ってみることにしました。

    ブラックレイクの手前2kmくらいにゲートがありバイクで中に入れません。ここから先は歩きでないといけないとのことでした。

    入場料の3ユーロは全然問題無いのですが、2kmも歩いて行かないとならないことが億劫で、一旦はブラックレイクは諦めて、国境をこのまま目指してしまおうとバイクを走らせ始めました。

    しかし少し走ったところで、せっかく来たのだしと思い直し引き返してブラックレイクまで行くことにしました。

    森の中をせっせと歩いて行きます。森の中はひんやりと冷えるのですが、歩いているので汗を掻きます。

    しばらく歩いて行くと視界が開け、そこにはブラックレイクの名に相応しい独特の色をした湖が現れました。

    森を抜けるとブラックレイクの名に相応しい、湖面が濃い緑色の湖が現れました

    この場所も本当に美しいです。

    東ヨーロッパの国々は本当に美しくて惚れ惚れしてしまいます。

    ブラックレイクの周りを少し散歩し引き上げることにしました。

    近くまで行ってもう一枚写真を撮りました

    来るときはまっすぐに歩いてくればブラックレイクに辿り着けたのですが、帰りはいろいろな方向に道が分かれていてどこから帰ったら良いのか全然わかりません。

    ここで私はスマホの地図アプリを取り出し方向を確認しながら戻ったのでなんとか戻れましたが、他に歩いていた欧米系の観光客の方は、自分たちがどこに戻ったら良いのかわからなくなっていたようで立ち尽くしていました。

    行くときはどこから来てもブラックレイクに向けて道は続いているので行けると思うのですが、帰りはどこに戻ったら良いのかがわからなくなるので、この場所に来るときは自分が入って来た場所を地図アプリにマークして、帰りは方向を確認しながら帰らないと迷ってしまうかもしれません。

    帰り道は幾手にも広がるので、確認しながら帰らないと迷子になってしまいます(;´д`)

    ブラックレイクが予想外に広くて少し長居してしまったようです。最近は日が短いので少し急がないとベオグラードに着くまでに日が暮れてしまうななんて悠長なことを考えていました。

    モンテネグロ-セルビア間の国境もあっさりと越えたのですが、ずっとワインディングカーブの続く山道を走るので思ったよりもスピードを出せず、距離を延ばすことができません。

    昼食をゆっくり摂っている時間もなさそうだったので途中のガソリンスタンドで菓子パンを買ってかじるだけに留めました。

     

    ハイウェイで一気に走って行ってもおもしろくないので敢えて山道を走っていたのですが気が付いたときにはすでにマズい状況になっていました。

    細い外灯もない山道で日が沈みかけています。

    ここで日が沈んでしまったらかなり厳しいです。周りに民家も無いですし、こんなところでバイクを停めて野営をするのも厳しそうです。

    かといって日が沈んでしまったら真っ暗なこんなに曲がりくねった道を走るのは大変そうです。だんだんと焦ってきます。

    しかしまだベオグラードまで100km以上あります。

    あれだけ日が短くなってきていることを体感して気をつけなければと思っていたのに認識が甘かったです。

    野営するにしても日が沈む前に野営場所をなんとか探さなければそれすらも困難になります。

    こういうときに焦ってスピードを出すのは危険なのはわかってはいるのですが、少しでもこの状況を打開したいと無意識のうちにスピードが上がってしまいます。

    ヤバい、焦る。頭の中にはそれしかありませんでした。

    と、そのとき急に広い車通りの多い国道のような道に出てガソリンスタンドを見つけました。助かりました。ガソリンスタンドならお願いしてテントを張らしてもらうこともできるでしょう。

    ガソリンスタンドにバイクを停めて降りようとしたところ、なんとさらにラッキーなことに目の前にホテルがあります。ここは車通りが非常に多いので野営しても危険度も高くないとは思うのですが、車通りが多すぎることが反対に安眠を妨げそうな予感がしました。

    であればとりあえず目の前のホテルの宿泊費だけでも確認して安価ならばそっちに泊まった方が良さそうです。

    ホテルに行ってみると、なんとベオグラードで泊まろうと思っていたドミトリーよりも安い金額で個室の大変綺麗な部屋に泊まれます。

    それならここに泊まらない手は無いと思い、この日はここに泊まることに決めました。

    でも、これから益々日が短くなっていくことを考えると本当に気を付けないとなりませんね。この日はたまたま本当にラッキーだったのですが、この先イタリアやスペインなど治安の良くない地域もある国に入っていきます。

    この日のことを教訓に決して無理はせずに時間に余裕をもって行動していくように心がけていこうと誓うのでした。

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