• カテゴリー別アーカイブ 029_モーリタニア
  • 続・アフリカの洗礼

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    12月21日(土)東京出発196日目、モーリタニア3日目、セネガル1日目 ヌアクショット~サン・ルイ 走行距離 272km

    やっとの思いでモーリタニアを出国しセネガルの入国手続きに入ります。事前情報では警察に入国印をもらって税関で一時通行証を作ってもらうだけの簡単な手続きだと聞いていたので、簡単に考えていたのですが、パスポートを提示すると「セネガルのビザはどこだ?」と聞いてきます。いやいや、日本人はセネガルのビザは不要だから…。そのように伝えると「そんなわけあるか!」と言ってきます。

    ビザが無いならスタンプは押せない!と…。いやいやいや。そんな馬鹿な。私が「日本人にビザが必要になったのはいつからですか?」と聞くと「ずっと前からだ」と言います。

    こいつ知らないだけだなと思って私の中で少し安心しました。

    しかし頑なにスタンプを押してくれません。そしてしまいには「帰れ」と言ってきます。

    腹が立ちますが、揉めたところで状況は悪くなるだけでしょうし、この担当官ではラチがあかないので、最悪ここにテントを張って、明日別の担当官になったら通してもらえば良いかとも考え始めました。

    そうこうしていると他の担当官が何やら言ってくれたようでここで待つように言われます。

    待っている間、モーリタニア側から黒人の家族がやってきました。父親らしき人が入国の手続きをしているのですが、何やら揉めています。きっとあの担当官が嫌がらせをしているのではないでしょうか?この家族はどう見てもここを頻繁に通過しているような慣れた雰囲気で、難癖付けられているような雰囲気です。

    その家族の中の高校生くらいの抜群にスタイルの良い女の子が私に声を掛けてきます。

    女の子:「どこから来たの?」

    私:「日本からだよ」

    女の子:「ワォ、Cool!」

    日本人ってだけでCool(カッコイイ)って(-_-;)

    女の子:「日本からバイクで来たの?驚きだわ!ねぇねぇ、日本語を教えてよ。Helloって日本語で何て言うの?」

    私:「こんにちは」

    するとその女の子はフフフと笑いながら「こんにちは」と大変綺麗な発音で言います。

    女の子:「じゃあさ、Good Byeは?」

    私:「さようなら」

    するとまた完璧に近い発音で「さようなら」と言います。

    女の子:「How are you?は」

    私:「元気ですか?」ってこれは猪木くらいしか使わない言葉だけれども…。

    しかしこの女の子はまたまたほぼ完ぺきな発音でアハハハと笑いながら「元気ですか?」と言うのです。

    何だろうと思っていると「私、日本のアニメが大好きでこれらの言葉は何回も聞いていたから知っていたの。生で日本人が喋るのは今回初めて聞いたけど」

    と言います。

    そうこうしているうちにこの父親が手続きが終わったようで、またこの女の子は完璧な日本語の発音で「さようなら」と言って去って行きました。

     

    そこから一時間ほど待たされて、やっとのことで呼ばれました。あのクソ担当官は何事も無かったようにそこに座っていて質問してきます。

    「お前、セネガルのどこに行くんだ?」

    「ダカールに行きます」

    「どこに泊まるんだ」

    「日本人が経営している『シェ山田』です」

    「住所を言え」

    えっ…。住所なんてわからないし…。

    仕方ないので地図アプリで「シェ山田」の位置を見せるのですが「これじゃ住所がわからないからダメだ。はい、タイムリミットだ。帰った帰った」

    このクソ野郎、恐らく自分が知らなかったことを指摘されて私に嫌がらせをしているのでしょう。本当にこういうどうしようも無いやつっているんですよね。

    「ちょっと待ってくれよ。インターネットにさえ繋がればすぐに『シェ山田』の住所はわかるんだって。インターネットを使わせてくれないか?」

    と言うものの、当然この担当官は「タイムリミットだ。帰れ」と言います。

    もうモーリタニア出ちゃったし帰るわけねぇだろ!

    そんな風に押し問答をしていると他の職員が何かこの担当官に言ってくれてようやくスマホを貸してくれて『シェ山田』を検索することができました。

    そして『シェ山田』のフランス語のホームページを見せるとようやくそこで入国印を押してくれました。

    本当に疲れました。

     

    今度は隣の建物の税関で一時通行証の書類作成をしてもらいます。さきほどからしつこくしつこくセネガルの保険に入るのを手伝うぞと言ってくる男を無視し続けているのも疲れました。

    こちらの建物ではあっさりと書類を作成してくれたのですが、保険作る作る男がうるさくて仕方ありません。

    ただ、確かにセネガルでは自動車保険への加入が必要なのでここの担当官に「この男はさっきからしつこいのだが、信頼できる男なのか?」と聞くと「あぁ、大丈夫だ。こいつは知り合いだし、ちゃんと保険の手続きをしてくれるぞ」と教えてくれます。

    周りにいる人たちにも「こいつは良い人間なのか?嘘ついたり騙したりしないのか?」と聞くと「この男は大丈夫だよ」とみんなが言います。

    みんながそういうのならということでこの男に付いて行くとすぐ裏の食堂に連れていかれてそこから出てきたおばちゃんが保険の手続きをしてくれます。このおばちゃん見たことあります。

    そう、昨年南アフリカまで走ったメタボンさんもこのおばちゃんに西アフリカ共通の保険を作ってもらっていました。

    このおばちゃんと話をしてみると説明もしっかりしていて大丈夫そうです。

    なので私もここで保険の加入をお願いすることにしました。3か月で52ユーロ(メタボンさんの情報では53ユーロだったので私は1ユーロ安く加入することができました)。

     

    やっとこれでセネガルへの入国手続きがすべて完了しました。

    15時前には国境に到着していたのにトラブルに次ぐトラブルで結局セネガル側の国境を出たのは17時半を過ぎていました。

     

    もうこの日は国境のすぐ隣のセネガル第二の都市サン・ルイに宿泊することにしました。

    サン・ルイは街自体が世界遺産に登録されている美しい街だそうですが治安は良くないようです。

    暗くなる前に宿を探さねばと少し焦ります。

    しかしセネガルに入るとモーリタニアとは雰囲気が一変します。あれだけ砂に覆われた大地だったモーリタニアに対してセネガルは大変自然豊かです。バイクで走っていると猿やガゼルなどの野生動物をたくさん見ます。

    衝撃的だったのがあれだけ綺麗な見た目のガゼルが、サン・ルイの街の中に入るとゴミを漁っているのです。

    いやぁ、すごい国ですね!

     

    サン・ルイの街に到着して宿を探そうとバイクを走らせていると、ピカピカのフォードが並走してきて「おい!お前はどこに行くんだ!」と叫んでいます。

    軍か警察かと思って停車すると、大変身なりの良い明らかなお金持ちとわかる若い二人組が降りてきて「この先には何もないぞ。お前どこに行くんだ?」と聞いてきます。

    私は「今晩泊まる宿を探しています」と答えると「わかった。俺たちが案内してやる。どんな宿をさがしているんだ?」と言ってくれました。

    「安くてバイクを安全に泊められるところが良い」というと「よし!まかせろ!俺たちのあとをついてこい!」と言います。

    これはありがたいと思ってこの車の後をついて行きました。

    しかし、メイン道路から外れてどんどん人気のないサンド(砂)の深い道に入って行きます。

    もしかしてこいつら悪い人??と思い始めると怖くなりました。このまま人気のないところに連れていかれて拳銃でも出されたらひとたまりもありません。

    後ろから激しくクラクションを鳴らして車を停めます。

    「おいおい!一体どこに行くんだ?」と私が聞くと「ああ、あと数キロも走ればバンゴという村に着く。そっちの方が安全にバイクを停められるし、安くていいホテルがあるんだ。」と言います。

    「でも、ここ行くのはおれはスゴイ怖いぞ」と正直に気持ちを伝えます。すると二人は笑いながら「大丈夫だ。あとほんの少しだから安心しろ」と言いました。

    うーむ。彼らはどうみてもお金持ちに見えるし、地図アプリを見ても確かにこの先にバンゴと言う名前の村があるので、彼らを信じてついて行くことにしました。

    本当に砂漠の中なのではないかと思うほど深いサンドの中を走ってようやく到着したホテルは確かにとても綺麗で良いホテルでした。

    しかし値段を聞くと28000CFA(約5600円)。今までで最高価格のホテルです。この二人は本当にお金持ちなのでしょう。彼らからしたら格安なのかもしれません。

    しかも私はまだセネガルに入ったばかりで西アフリカの通貨CFA(セーファ)をほとんど持っていないのです。

    私はどうしようか迷ったのですがまたあの深いサンドの中をこれから引き返して、しかも日が沈みかけているこの中を一から宿探しするのは厳しいと思いました。

    しかしお金が足りません。

    カードも使えないようでした。私がお金が足りないことを二人に話をすると、仕方ないから他の宿を探してくれると言います。しかしすでに暗くなり始めている中、砂漠の真っただ中のような深いサンド(砂地)地帯をまた走るのが億劫であったことから、「ATMが近くにあればお金を引き出せると思うんだけど」と言うと、この二人の紳士はATMまで連れて行ってくれると言ってくれました。

    お言葉に甘えてここから数キロ離れたATMまで連れて行ってもらい、この日はこのホテルに泊まることにしました。

    途中疑ってしまったこの二人ですが、私をホテルまで送り届けると名前すら名乗らず「良い旅を!」と言って去って行きました。

     

    いろいろなことがありすぎたセネガル初日。疲れ切った私は比較的戒律の緩いイスラム国であるセネガルのホテルで一か月ぶりくらいのビールを飲んで、この高級ホテルでゆっくりと眠りに落ちて行くのでした。

    1か月ぶり近くのビールは最高でした\(^_^)/
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  • アフリカの洗礼

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    12月21日(土)東京出発196日目、モーリタニア3日目、セネガル1日目 ヌアクショット~サン・ルイ 走行距離 272km

    さて今日はどこまで行こうかと考えた時に、セネガルとの国境付近のロッソまで行こうかと考えておりました。

    誰に聞いてもロッソからセネガルへの国境越えはするな!とのアドバイスをいただいているので私はロッソではなくてロッソからさらに南西のディアマ国境からセネガルに入国する予定でいるのですが、バルバスで出会ったルイスさんが、ロッソからディアマに向かう国立公園の中の景色が最高に綺麗だと教えてくれたからです。

    ただし、ヌアクショットから南に80kmほど下ると道路は一気に悪くなり、穴ぼこだらけのアスファルトや、道路工事のための迂回路が大変深いサンド(砂地)になっているため、多くのライダーがここで転倒をしてかなり苦しんでいるという話も聞いていました。

    ですので距離的にはそこまで遠くは無いのですが、かなり時間がかかるという話を聞いていたため、この日は一旦ロッソに宿泊して、明日ゆっくり国立公園の中を楽しみながら走ろうと考えていたのです。

    私がこのキャンプ場をチェックアウトする際に、キャンプ場の紳士なマネージャーはこれから南に向かうなら幾つかの注意点があるのでしっかり守るようにと伝えてくれます。

    ・ロッソの国境には行くな!必ずディアマから国境越えをすること
    ・海沿いの綺麗な場所があっても近づくな!強盗やスリがたくさんいる
    ・検問以外で誰かに呼び止められても決して停まるな!強盗の可能性がある

    などなどです。

    私は念のためロッソ方面に向かってそこからディアマを目指そうと考えていると伝えると、そうだとしてもロッソ方面には行くな!と言います。強盗やスリ、しつこい客引き、国境での賄賂など酷い目に遭うぞというのです。

    そこまで言われてしまうと怯んでしまうのですが、ロッソからディアマに続く綺麗な景色というのが捨てがたいのです。

    他のキャンプ場のスタッフに聞いてみても、ロッソ方面には行くな!と言います。ロッソ-ディアマ間の景色が綺麗だと聞いたというと、直接ディアマに向かっても途中から国立公園の中を走るので同じ景色は見られると言うことでした。

    この日はロッソに宿泊する予定でしたので、朝もゆっくりしていたため、今から悪路を通過して国境を越えられるか心配でした。

    朝焼け見たりして、のんびりゆっくり過ごし過ぎました(;´д`)

    なのでロッソとディアマまでの分岐点に着いた時間を見て、そのまま国境越えまで行けそうならばディアマを目指して、難しそうならロッソへ向かってロッソに宿泊することにしました。

     

    キャンプ場から出発してヌアクショットの街中を走って行きます。

    渋滞はしていませんが車のマナーの悪さに辟易します。信号無視は当たり前、強引な割り込みもしてきますし、危なくて仕方ありません。これは今までの国と同じように走っていたら簡単に事故を起こしてしまいます。

    信号無視や、ぶつかりそうになっても絶対に停まらない強引な割り込み┐(‘~`;)┌
    危険過ぎます(>_<)

    慎重にヌアクショットの市街地を走ります。ガソリンスタンドに何軒か立ち寄るのですがディーゼルしか扱っていないガソリンスタンドが多いので、この日も3軒目にしてようやくガソリンを補給できました。

    朝食もチョコレートバーをかじった程度できちんと食べていなかったので、途中の屋台の果物屋でリンゴとバナナを買って食べます。

    そうこうしていると時刻は11時近くになってしまい、このままですとこの日国境越えは難しいかななんて考えていました。

     

    ヌアクショットの街を90kmほど南下していくと話に聞いていたように工事区間が増えて迂回路のサンド(砂地)を走ることが度々あります。しかし聞いていたほどは砂も深くなく順調に走れます。

    気付けばあっという間にロッソとディアマの分岐点まで到着しました。地図アプリではヌアクショットから国境まで6時間と出ていたのですが、4時間弱で国境まで行けそうです。

    これなら余裕でこの日中に国境越えができそうだと判断し、ディアマ方面に向かうことにしました。

    綺麗だと聞いていた国立公園内ですが、別に言うほどのものではありませんでした。確かに水鳥が飛んでいたり、イノシシの親子が通り過ぎたり面白くはあるのですが、わざわざロッソから走る必要も無く、そのままディアマを目指したのは正解だったなと思いました。

    しかもここの道は凸凹と非常に道が悪く、転倒の恐れがあるような道ではないのですが、バイクへのダメージを考えると無駄に長く走るような道では無いと思います。

    国立公園内は言うほど綺麗でもありませんでした┐(‘~`;)┌
    バイクへのダメージを考えれば、不要に長く走る必要もなく、直接ディアマを目指して良かったなと思いました。

    国立公園で出口で通行料200ウギア(約600円。領収書もちゃんと出してくれます)を抜けてモーリタニア側の国境に到着しました。

     

    ここでも怪しい男がガイドをすると声を掛けてくるのですが、自分でできるからと言って断りました。

    ゲートの中に入り通行許可証にサインをもらうため近くの建物の中に入ると、そこの担当官がバイクの場合は10ユーロの税金がかかると言ってきます。

    そんな情報は聞いたことが無かったので、「そんなの聞いたことがないぞ!」というと「バイクは全員払っている」と言います。

    「全員払っているなら領収書は出すのか?」と聞くと「当たり前だ。ここに領収書があるからこれをちゃんと渡している」と言います。

    であるならば正規のものだろうと思い、どこか腑に落ちはしなかったのですが、10ユーロ支払ってサインをもらいました。

    後々聞くと、ここでそんなお金は要求されなかったというライダーに出会ったので、もしかしたら領収書自体がフェイクかもしれません。今後ここを通過するときに同じようにお金を要求された場合は領収書の有無ではなくて、その担当官の名前とIDカードの提示を求める方が正しい方法かもしれません。

     

    次に警察の建物に行きパスポートに出国印をもらいます。

    ここでも出国印が欲しいなら10ユーロ払えと言ってきます。こちらは明らかな賄賂の要求だったのでわかりやすかったです。

    そんなもの払うわけありません。私が「払うか!」と言うとその馬鹿ポリスは「じゃ、そこで永遠に待っているかロッソの国境に行きやがれ!」と言ってきます。

    なめるんじゃねぇよ!私は「貴様、名前を言え!」と何を言われてもそれだけを繰り返すと「フランシスだ。文句あるか?!」と言ってきます。

    馬鹿め!私はおもむろにスマホを取り出すと、「お前の顔をこれで撮影して今すぐにここで日本大使館に報告してやる!」と言うと、顔を怒りで真っ赤に染め上げて「わかったよ!判を押せば良いんだろ!このクソヤローが!」と言ってきました。

    そうして素直にパスポートに出国印はもらったものの、私はこういう輩は許せないのです。自分の立場を利用してずるいことをする人間は許せません。

    パスポートを返してもらって部屋から出ると「どういうことだ!あのヤロウ、賄賂を要求してきやがったぞ!」と大きな声で他の警察官たちに訴えます。するとあのヤロウはバツが悪いのか「スタンプは押したのだから、お前はもう出ていけ!」と大声で叫んできます。

    自分が恥ずかしいことをやっているという認識があるならばこんなことするんじゃないよ!と言いたいです。

    それでも私が怒りに身を任せて騒いでいると若い警察官が私のところに来て「どうしたんですか?」と聞いてきます。

    私が「あのクソヤロー、賄賂を要求してきやがったんだ!どうなってるんだ!」と怒鳴り散らすと「それは申し訳ないことをした。本当にすまない。」となぜかこの若い警察官が悲しい顔をして謝ってくれました。

    この彼に謝らせてしまい私も申し訳ない気持ちになり、もうそれ以上言うのはやめました。

    この彼のように誠実に仕事をしている人もいる中で、自分の立場を利用してずるいことをする奴がいるのは本当に許しがたいです。

    この若い警察官は私と一緒に警察の建物の外までついて来てくれ、私が出発するまで見送ってくれました。

    どうかこの彼がいつまで経っても誇り高く自分の職務を全うし、彼のような人間が報われる世の中であって欲しいと心から願います。

     

    やっとの思いでどうにかこうにかモーリタニアの出国手続きを終えた私でしたが、ここから更に試練が待ち受けているのでした…。

     

    続く

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  • 風と砂漠の国

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    12月20日(金)東京出発195日目、モーリタニア2日目 シャミー~ヌアクショット 走行距離 255km

    朝起きて出発の準備を整えたあと、停めていたバイクの所に行きます。

    するとバイクの前輪も後輪も砂に深く覆われてしまい動かすことができません。

    昨日の宿のお兄さんにチェックアウトを伝えるのと、バイクの脱出も手伝ってもらいます。

    どうにかこうにか砂地から脱出すると宿のお兄さんに手を振って出発します。

    しかしこの国は本当に過酷なのがわかります。どこまで行っても砂に深く覆われた砂漠の大地が続くばかりです。そして風が強いため常に空は砂塵で霞がかっています。この影響でこの国の住人には目やのどの健康被害があるという話も聞きました。

    *その様子はYouTubeにアップしましたので、ご興味があれば見てみてください。

    砂の大地が…
    延々と続きます

    あまりにも過酷なこの環境を見ると、これではどうやっても経済発展させるのは難しいように感じてしまいます。私はむしろこの国に入国してからここまでずっと綺麗な舗装路が続いていることに感心しました。

    ごくたまにアフリカ諸国では教育も不十分で彼らの能力では国を維持するのは不可能だというような意見を持っている方がいますが、私はこの環境が彼らの経済発展を阻んでいる大きな要因だろうとこの国を見て思いました。

    あまりにも過酷すぎます。

    これでは物資も不足してしまうでしょうし、生活が困窮すれば情勢も不安定になるでしょう。

    ただしこのモーリタニアという国はここまで過酷な環境にもかかわらず今のところそこまで大きな情勢不安に陥っていないことが救いだと思います。

    私にはこのモーリタニアという国は衝撃的な国でした。

     

    昼過ぎにヌアクショットの街に到着します。

    首都と言っても高い建物も無く、発展しているとはいいがたいです。

    ヌアクショット
    首都であっても高い建物はほとんどありません

    この日はヌアクショットの外れにあるキャンプ場に宿泊することにしました。

    このキャンプ場のオーナーは大変な紳士で対応もとても丁寧です。

    夕方、このキャンプ場に併設されているレストランで食事をしながらビーチを眺めていました。

    恐らくこの国のセレブたちがこには集まるのでしょう。綺麗な身なりの若者たちがビーチで遊んでいます。

    サッカーをしたりバレーボールをしたり。

    ビーチにはおそらくこの国のお金持ちたちがやって来るのでしょう
    レスリングをしている青年もいました
    サッカーやバレーボールを楽しむ人たちも

    このような光景を見ると平和そのものに感じてしまいますが、これはこの国のごくごく一部の側面であることは確かなことだと思います。

    無責任な旅行者はその土地のその人たちの昔からの生活を守って欲しいなんて言ったりしますが、やはり人々が心穏やかに豊かに生活していくためには経済発展は大切なことだと思い知らされます。

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  • アフリカ料理はおいしい!

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    12月19日(木)東京出発194日目、モロッコ27日目(西サハラ4日目)、モーリタニア1日目 バルバス~シャミー 走行距離 285km

    モーリタニア川の国境を出ると、すぐのところに食堂があり、みんなご飯の上に野菜や魚の入ったスープが掛けられている食べ物を食べています。

    私も直接食堂の中を覗いて、あれはいくらだ?と聞くと100ウギア(約290円)だという返事でした。

    「それじゃ、あれをくれ」と言うと食堂の女性は笑いながら「わかったわ」という仕草をしました。

     

    出てきた料理を食べるとなかなかの美味です。というよりこの旅で食べたものの中でノリコさんの日本食を除いたら圧倒的ナンバーワンの味です。

    これ、ベリーグッドだよ!

    周りにいる人たちに親指を立てながら「これ、ベリーグッドだよ!」って言って話しかけるとみんな大爆笑しながら親指を立ててくれました。

     

    さて、モロッコ国境を出るのにネットワーク障害などがあり予定以上に時間が取られてしまい、国境通過に予想以上に時間がかかってしまったので、このあとどうするかといったところです。

    もともとモーリタニアの情報は持ち合わせていないのでとにかく首都のヌアクショット方面にバイクを走らせることにはしたのですが、ヌアクショットまではここから400km以上あるので、到底日が沈む前に到着することはできません。

    どこかモーテルのようなものでもあったらそこに入ることに決めました。

     

    しかし、国境を出てほんの10kmほど走ると「SHAMI」と書いた大きな看板にガソリンスタンドやレストラン、宿のマークが描かれています。

    私がその看板を確認するために停車していると一人の男が話しかけてきました。どうもこの男は私に何かを売りつけようとしているようでしたが、私はそれを無視して「シャミー?あそこには宿があるのか?」と聞くと、どうやら英語はわからないようでもう一人別の男を呼んでくれました。

    もう一度「あれはシャミーって読むのか?あそこには宿があるのか?」と聞くと、後から来た男が「そうだ。あそこに行けば宿があるぞ。」と教えてくれます。

    看板には180kmと書いてあったので、私の地図アプリを確認すると確かに村のようなものがここから180kmくらい先にありました。地図アプリにはアラビア語表記しかなかったので、その男に地図アプリを見せながら「これはシャミーって読むのか?」と聞くと「そうだそうだ。そこのことだ」と教えてくれました。

     

    ガソリンスタンドもそこにあるようなので、この日の目的地をシャミーに決めました。

    私が「ありがとう!」と言って二人の男に右手を差し出して握手をすると、2人とも笑顔でそれに応えてくれ、大きく手を振って見送ってくれました。

    あの男は最初は私に何かを売りつけようとしてきたわけですが、こちらが質問をしてそれが解決すると笑顔になって喜んでくれました。きっと人間には誰かの役に立つことに喜びを感じるという本能が元来から備わっているのではないでしょうか?

     

    シャミーに続く道の周りには本当に何もありません。ただただ砂の大地が広がるだけです。しかもこのたった180kmの区間だけでも4回も検問がありました。

    モーリタニアという国は本当に何もありません(;´д`)
    死の大地…、まさにそんな感じでした

    ルイスさんに教えてもらったように検問では国境で作成した通行証の原本を見せて私の基本情報を記載したコピーを手渡すとすんなり通してくれました。

    ルイスさんのアドバイスがなければいちいち検問で相手が通行証の情報を書き写すのを待たなければならなかったことを考えると非常にありがたかったです。

     

    そしてやっとシャミーの村に到着するとガソリンスタンドを見つけたのですが、最初の2軒はディーゼルの扱いしかなく、3軒目でやっとガソリンを扱っていました。

    このガソリンスタンドでこの辺りに宿は無いか聞いてみると、ガソリンスタンドのすぐ裏の建物が宿だと教えてくれました。

    深いフッカフカのサンド(砂地)を走ってその建物の方に行くと一人の男が近づいてきました。

    「ここは宿か?私は泊まれるか?」と聞くのですが、この男も英語はさっぱりなようです。

    私は自分を指さし、そして両手を重ねて頬に添え首をかしげて眠る仕草をしました。するとこの男はうんうんと頷き部屋を見せてくれました。

    中は思った以上に清潔で大変広い(恐らく5~6人が雑魚寝できるくらい)部屋が二つありました。

    男はスマホの電卓を起動させると「2000」と打ち込みました。2000ウギア(約6000円)!?あり得ません。

    私が目を丸くして「ノーノー」と言うと、一気に価格を下げて1200ウギア(約3600円)と言います。

    それでも高いです。しかもこの部屋の感じですとこのあとも他にもこの部屋に人が入ってきそうです。

    私が「この部屋って一人部屋じゃないでしょ!他にも人がやってきてみんなで眠るんでしょ?!」と頑張って身振り手振りで伝えると、男は私に鍵を手渡し私を指さしたあと、人差し指を一本だけ立てて笑いました。

    どうやらこの部屋の鍵をお前に渡すから、今夜はお前ひとりで使って良いと言っているようです。

    アフリカは宿泊施設が高い(ドミトリーや旅人向けの安宿がほとんどない)ということは聞いていたので、恐らくこのシャミーの村で他の宿を探しても大差ないだろうと思い、1200ウギアでここに泊まらせてもらうことにしました。

    後に他のツーリストにこのあたりの宿はいくらくらいのところに泊ったのか聞いてみたところ1500~2000ウギアと言っている人が多かったので、むしろ良心的だったのかもしれません。

     

    この宿の男は建物のすぐ近くにレストランがあるからそこで夕飯を食べると良いよと教えてくれます。

    荷物を部屋の中に運び込み、さっそくそのレストランに行ってみました。

    中には恰幅の良い女性と男性三人が談笑しているだけで営業しているように見えなかったのですが、私が中に入ると笑いながら私に壁に貼ってある料理の写真を指さします。

    聞いてみるとこの日はチキンの丸焼きとサンドイッチしか置いていないようです。

    昼食を食べたのが15時近くだったためそれほどお腹も減っていなかったので、サンドイッチを注文することにしました。

    50ウギア(約150円)なので安くはないかなと思ったのですが、そのボリュームと味は大変満足できるものでした。

    アフリカって料理美味しいですね。

    この恰幅の良い女性は多少英語が話せるようで私に「どこから来たんだい?」と聞いてくれます。

    私が「日本から!」というと「日本かい?!そりゃ良いね!日本は最高だよ。日本人なら私は歓迎だよ!」と言います。

    そして彼女は私の名前を聞いてくれたので「ヒデ」と答えると綺麗な発音で「ヒデ」と言いました。

    フランス語圏の人には「h(エイチ)」の音のある「ヒデ」という名前は大変発音しにくいようなのですが、彼女は綺麗に発音しました。パミールを一緒に走ったアントニオ(アントニオはスイス人で普段は何語で話しているのかわかりませんが…)なんて、いつまで経ってもなかなか「ヒデ」って発音できなく「イダ、イダ」と発音し、しまいには「なんだってお前の両親はこんなにも発音しにくい名前をお前に付けたんだ!」なんて言っていましたけど。

     

    ちょっとピリ辛のボリューミーで美味しいサンドイッチを食べて、この陽気な食堂の人たちに挨拶をすると宿に戻りました。

     

    そしてこの日は国境でのストレスなどもあり大変疲れていたので、シャワー(冷水…、寒い…)を浴びるとすぐに眠りに落ちて行くのでした。

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  • 噓つきの国

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    12月19日(木)東京出発194日目、モロッコ27日目(西サハラ4日目)、モーリタニア1日目 バルバス~シャミー 走行距離 285km

    この日は遂にモロッコからモーリタニアに入国する日です。

    朝、ルイスさんに挨拶をします。すると一緒に記念撮影をしようじゃないかとお誘いくださいます。

    宿の方にお願いして一緒に記念撮影をしました。

    記念撮影!

    バルバスからモロッコの国境までは90km弱ですので、一時間程度で国境に到着しました。

    たくさんのトラックが並んでいますが、普通自動車とバイクは前に行くように促されます。

    どこに行けば良いのかわからずフラフラしていると周りにいた係の人が丁寧に案内してくれました。

    とりあえずバイクを停めると、前にいた自動車の黒人が何やら話しかけてきます。フランス語なので何を言っているのかわからないのですが、どうやらドライバー(ねじ回し)を持っていないか?と聞いているようでした。

    私は荷物を降ろしてサイドケースの中に入っている工具箱を取り出し、そこからドライバーセットを彼らに渡しました。

    すると近くにいた係の人がパスポートに出国印はもらったのか?と聞いてきたのでまだだと答えると、あそこで貰って来いと言います。

    工具を渡したままここを離れたら持っていかれてしまうのでは無いかと心配だったのですが、彼らもまだまだ時間がかかりそうな雰囲気だったのでその間に行くことにしました。

     

    出国印をもらう場所にはたくさんの人で溢れかえっていて並んでいないのでどうしたものかと思っていたのですが、近くにいた男性が「パスポートは窓口に出したのか?」と聞いてきたので、パスポートを手に持ってまだだと答えると、それを取って代わりに窓口に出してくれました。

    彼らは並んではいませんでしたが、窓口に積まれているパスポートの山の一番下に自分のパスポートを置いて行く仕組みのようです。

    誰もズルをすることなくきちんと順番を守っています。

     

    たくさんの人がいたので時間がかかるかと思っていたのですが、一人一人の処理自体はそれほど時間がかからず、ほんの数分で私の番になりました。

    しかし何故か私の番になると手続きが全然進みません。

    何か私に問題があるのかと不安になっていたのですが、どうやらネットワーク障害が発生したらしく、手続きができなくなってしまったようです。

    ここからが大変でした。いくら待てど暮らせど一向にネットワークが復旧する気配がありません。

    途中、係の人が作業を開始したので復旧したのかと思ったのですが、やっぱりダメだという風に係の人が首を振りました。

    ただでさえ人で溢れていたその場所が、このような事態になり大変なカオス状態になっていました。

    他の人もどうなっているのか気になるようで窓口の中を覗きに来るので、もう窓口に近付くことすらできなくなりました。

    しばらくするとネットワークが復旧したようで作業が開始されたようです。私のパスポートはやっと処理されたようですが窓口に近づくことができず取りに行けません。

    しかし、日本人はその場に私一人だったので、バケツリレーの要領で私の手元にパスポートは届けられました。

     

    さて…。工具を貸した彼らはどうなったでしょうか?だいぶ時間が経ってしまったので、もしかしたらもういないかもしれません。

    場合によってはそのまま工具を持っていなくなってしまったかもしれません。

    そんな風に彼らを疑っていたのですが、バイクの所に戻るとなんと彼らは私のことを待ってくれていました。

    そして「ありがとう。助かったよ。君はセネガルまで来るかい?僕らはセネガル人だからセネガルで何か困ったことがあったら連絡頂戴」と言って貸していた工具を手渡すと去って行きました。

    疑っていた私が恥ずかしくなりました。

    あとから見たら貸していた工具のうち一つが無くなっていたのはご愛嬌ではありますが…(こういうのは一つなくなるといざというときに不便なんですけどね…)

     

    あとはモロッコ入国時にもらったオートバイの名刺大の一時通行証にサインをもらうだけです。

    係の人が見当たらなかったのですが、ここも周りにいる人がサポートしてくださり手続きを終えることができました。

    モロッコ入国前は散々モロッコの悪い話を聞いていましたが、観光地に行かない限り親切な人も多く、私にとってはなかなか過ごしやすくて大変良い国だったなぁという感想です(特にメルズーガからトドラ渓谷にかけてはノリコさんのサポートがあったことが大変大きかったのは間違いありません)。

     

    さて、モロッコの国境を超えるとたくさんのガイドが声を掛けてきます。

    ルイスさんには誰に頼んでも変な奴はいないから大丈夫だよと言われていたので、最初に声を掛けてきたガイドにお願いすることにしました。

    すると車で先導するからここで1分だけ待っていろと言います。

    すぐにそのガイドは車に乗って来て後ろを走ります。

    確かにこのモロッコとモーリタニアの緩衝地帯は道がなくなったのですが、モーリタニアの国境に向かう車はたくさん走っているので、そのあとをついて行けば間違って地雷原に入ってしまうようなこともないでしょう。

    私の場合、前を走るガイドが大変低速で走るため、深いサンド(砂地)などはむしろガイドがいるほうが邪魔くさく感じました。

    約3kmほど走るとモーリタニアの国境に着きます。

    するとガイドがパスポートとバイクの登録証を寄越せというので手渡すとどんどん手続きをしてくれます。

    ただこのとき私が失敗したのはこのガイドを完全に信用して任せてしまったことです。

    書類作成と保険加入においては必ずすぐそばにいて自分で手数料や保険料を支払うようにするか、きちんと領収をもらうようにするべきでした。

    確かにガイドがテキパキと手続きを進めてくれるので楽ではあったのですが、事件は最後に起こりました。

     

    最後の清算のときに、この馬鹿ガイドはお金を吹っ掛けてきたのです。

    私は事前に国境越えでかかる費用を調べていたのでそれが嘘の金額であることはすぐにわかったのですが、この馬鹿ガイドは認めません。

    「領収書を出せ!」と言うと「そんなものは無い!」と言います。

    しかも、こいつは周りに仲間を引き連れてきて私のテーブルを囲んできました。

    こんなんでこっちがビビると思っているのでしょうか?あまりにもなめているのでこちらもムカついて、この馬鹿ガイドに日本語でキツめに少し大きめの声で抗議します。さらには周りにいるこいつの仲間も睨みつけてやります。

    どうせこいつらはそこまで揉めるのは嫌なのです。すると周りを囲んできたやつらは自分は関係ないといった感じで周りのテーブルに座りました。

    それで諦めたのか馬鹿ガイドは書類作成料は正規の金額に訂正しました。しかし保険料は倍の金額のままです。

    「俺は保険料もきちんと調べて知っているんだ!いい加減にしろ!この金額だっていうなら領収書を出せ!」というと、保険書類に書かれている金額(モーリタニアの通過ウギアで記載されています)を足し上げて「確かにこの金額で正しい。これは嘘じゃない」と言います。

    確かに書かれている金額らしきものを足し上げてみるとこの馬鹿ガイドが言っている金額となります。

    私は「本当だったな。悪かったな」と言って言われた金額を払いました。

    するとこの馬鹿ガイドは「いや、別に良いんだよ。あとは両替が必要だろ」と言ってきます。

    これでこいつは墓穴を掘りました。私がお金を払った時点でそのまま去っていれば私はこいつに余計なお金を払っておさらばだったのですが、このとき私がもう一度保険の書類に目を通すとやはりこの馬鹿が嘘をついていたことに気付きました。

    さきほどこいつが足し上げた金額は明細部分の金額を足した後にさらにトータルの欄に記載されていた金額も足し上げていたので倍の金額を取っていたのです。

    「てめぇ!さっきの金額、明細とトータル足しているから倍の金額になっているじゃねぇか!余計に払った分を返しやがれ!!」

    この馬鹿ガイドは不機嫌な顔になり何か言い訳を始めましたが、とにかく私は余計に払った分を返せとだけ言います。

    この男は狡いことをしてくる割にはこうなると意外と素直です。

    余計に払った分はモーリタニアの通過ウギアできちんと返してくれました。

    私が席を立つとこの馬鹿ガイドは恨めしそうに私を睨みつけていましたが、私は「ありがとう」とだけ伝えて立ち去りました。

     

    保険屋の建物の外に出るとすぐ隣にある銀行のATMでモーリタニアの通過ウギアを下ろします。最初このATMがエラーを吐いてお金が引き出せないと思ったのですが、たまに英語表記にすると下ろせないATMがあると聞いたことがあったので試しにフランス語表記のまま操作を行うと見事に現金を引き出すことができました。

    一旦バイクのところに戻りこのあとどうしようかと考えていると、また一人の男が両替はどうか?と声を掛けてきました。

    面倒になっていた私は「ATM」とだけ言ってATMの方を指さし基本は無視をします。

    するとその男は「あのATMはカード使えないよ」と言います。

    先ほどの馬鹿ガイドの件でイラついていた私はこの男も嘘をついてきたことに無性に腹が立ち「てめぇ、嘘つくんじゃねぇ!俺は今さっきそこのATMでお金を引き出してきたんだ!」というと近くにいた男が通訳してくれたようで、声を掛けてきた男はしょんぼりして去って行きました。

    この男の嘘はほとんど実害があったわけではないので、このように怒鳴りつけてしまったことに申し訳なくも思ったのですが、嘘をついて人を騙してお金を取ろうとするこの国の人たちが腹立たしくて仕方なかったのです。

    この国のやつらは噓つきだらけじゃねぇか!と思い、このときこの国のやつらを一切が信じられなくなりました。

    でも、まあアフリカの中では十分マイルドな方なのでしょう。これから先はもっと大変なことがたくさんあるだろうことを覚悟しないといけませんよね。

    そして私はこの先、このモーリタニアという国に触れていくにつれ、もう少し優しくしてあげても良かったのかもしれないと後々思うようになるのでした。

     

     

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