2022年9月9日(金)2回目東京出発36日目、この旅トータル321日目 南アフリカ11日目 ケープタウン 走行なし
キャンプサイトのテントの前でブログを書いていると突然
見知らぬ白人:「こんにちは」
という声が聞こえてきました。
驚いてそのまま「こんにちは」と返事をします。
彼はグレイトンさん。カナダ人だそうです。ダンカンさんに日本人が滞在していると聞いて声を掛けてくださったようです。
グレイトンさんは実は長野に1年、栃木に2年、福岡に1年とトータル4年間、中学校のAET(Asistant English Teacher)として日本に住んでいたことがあるそうです。
54歳と言っていましたが白人にしてはとても若々しい見た目で、「仕事を適当にやってるからストレスも無いしね」なんて笑っていました。
グレイトンさんはずっと世界中を旅しているようでジョージアにも2年ほど住んでいたこともあるようですし、私の大好きなパミールハイウェイも自転車で旅をしたことがあるそうです。
このキャンプ場にはその他に若いフランス人カップルも滞在しておりました。二人ともとてもにこやかで素敵なカップルです。旦那さんの方は英語は話せないようなのですが、奥さんの方が英語を話せるので通訳をしてくださいます。
その他、後にHONDA Africa twinに乗る「日本車以外あり得ない。BMWなんてクソだ」っていうスペイン人ライダーがこのキャンプサイトにやってきますが、ここから一週間、日本側の対応の遅さ、不誠実さに辟易しながらただただ時間を消耗していく日々なのでほとんどは割愛します。
しかしこのキャンプサイトもなかなかのものです。
農場を挟んだ先にバラックの立ち並ぶスラムが存在します。時折銃声のような音が聞こえてくるのですが、グレイトンさんが言うにはリアル銃声だそうです。そして頻繁にパトカーのサイレンの音が聞こえます。
グレイトンさんはパンデミックによって南アフリカに車を置きっぱなしにしていたため車を修理に出してしまっているため車が手元にないのですが、自転車は持っているそうです。でもその自転車は使わずにダンカンさんに車を借りてスーパーに買い物に行っています。それはそのスラムの近くを自転車で通行すると狙撃されて強盗に遭う危険があるからだそうです。
だとしてもこのキャンプ場は優秀な番犬3匹がしっかり守ってくれていますし(そこら辺でう○こをして臭いですが、本当に賢くて無害でかわいいです)、安全なのは確かです。
とにかく日本側の対応がクソ過ぎるのですが(一つ質問してきては何にそんなに時間がかかるのか不明。数日のタイムラグ。その間音沙汰無し。不誠実極まりないので日本は今後世界から相手にされなくなるでしょうね。ダンカンさんもあきれ果てています。)、私は元気に生きています。
そろそろ日本への帰国の算段も経ってきたので(2022年9月16日現在)心配しないでください。すぐに日本に帰ります。
カルネの発行拒否から始まり、すべての対応の遅さ、不誠実さに日本という国がいかにオワコンか!この国の未来を憂いることとなった旅でした。
でも私は日本という国をあきらめるつもりはありません。
戦後焼け野原になっても、大きな震災に見舞われても復活を遂げる底力が日本人にはあると思っていますし、みんなが諦めても私はこの国を諦めないで最後まで尽力します。この美しい国日本がこれからも良い国であり続けるように…。